皆様こんにちは
『本気のタロット講座』へようこそ。
タロット占いというのは、
カードの絵柄からメッセージを受け取り
言葉を紡いでいくものですが…
インスピレーション、
直感、閃きなどで読むと言っても
意外と難しい部分もあると思います。
リーディングをするにも
ある程度前提とされている
『絵柄の意味やテーマ』を知っていた方が…
そこを主軸として
直感や連想を湧かせやすくなります。
そこで本記事では
ウエイトスミス版タロットの
基本に戻って絵柄の意味を解説致します。
「大アルカナ」「小アルカナ」
それぞれのテーマの違いや、
タロットに何が描かれているのか?
それらのテーマを知ることで、
『どのように読むべきか?』
ご自身の解釈に繋げやすくなり、
リーディングも深くなっていきます。
是非、参考にして戴ければ嬉しいです。
タロットカードの絵柄に込められた意味とは
![](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2024/04/tarot-kabbalah.webp)
ウエイトスミス版タロットは、
カバラ、数秘術、占星術、
キリスト教、仏教、ギリシャ神話、
エジプト神話、ケルト神話…etc.
様々な思想体系を基に
『人がより幸せな生き方に近づくため』
その極意を絵柄で表した書物とも言えます。
そして
各カードに付けられた意味たちは、
『人の集合的無意識』に基づいています。
![](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2024/04/tarot-syuugoutekimuisiki.jpeg)
ですので
タロットを見た時、
ご自身が受け取た印象などは…
先人のオカルティスト達が遺した
タロットの解釈と近いものになるのです。
したがって
タロットカードを見て感じたことは、
リーディングとして使えるのですね。
そして78枚のデッキ内では、
『大アルカナ』『小アルカナ』
と大きく2種類に分かれ、
前提としてのテーマが変わります。
そのテーマを知っておくことで、
リーディングを更に深く出来ますので、
次の項目から
タロット絵柄を種類別に
テーマ解説していきたいと思います。
『大アルカナ』絵柄のテーマ
![](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2024/04/draw-card-light.png)
大アルカナカード22枚は
タロットのメインを張っており、
人の考え方、生き方、
価値観、世界観、人生観、信念など…
人間の生き様に根差した
『人生の営み』を絵柄に表しています。
大アルカナのテーマとは、
○愛とは何か?
○人生とは何か?
○生きるとは何か?
など日常生活上で考えないような
『人生的なテーマ』を描いています。
人間のより善く生きる道、
神、潜在意識、宇宙的な意識への到達、
それらを絵で表していると解釈できます。
大アルカナカードは、
沢山の意味付けもされておりますので、
そこに加えて
登場人物の表情、
アクション、オブジェ、
背景、数字、名前、服装など…
細かい描画と、
抽象的な雰囲気で描かれているので、
インスピレーションを湧かせやすいです。
そしてそれは
先程お伝えした
『人の集合的無意識』に基づくので、
絵柄から感じたことは、
先人達の解釈と同じような
リーディングになっていきます。
『小アルカナ』絵柄のテーマ
![タロット『小アルカナ』](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2020/05/★数札.jpg)
ここでは
小アルカナの数札
「2番から10番」を指して解説致します。
小アルカナ数札は
主に人々の現実的な
『日々の生活、日々の営み』
それらを絵柄に表しています。
日常生活や物事、
出来事の状況や状態
(何をする、何をしている、何をした等)
またはその変化を
絵柄で表したものとされています。
小アルカナ数札は…
○今日は〜をした、
○明日は〜をしよう、
○あの人は何を考えているのかな?
○あの人は今、何をしているのかな?
などというような、
最も身近で具体的なメッセージです。
小アルカナ『数札』を物語として観る
![タロットカードは哲学書](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2020/10/哲学.jpg)
小アルカナ数札は、
1冊の物語として見ることもできます。
例えば、
エースカードから10番まで、
『10ページで構成される絵本』としたり、
ワンドエースからペンタクル10まで、
『40ページで構成される絵本』としたり…
そのストーリーの組み方も自由自在です。
利他主義の「カップ&ペンタクル」
![与える](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2021/10/与える.jpeg)
例えば
カップやペンタクルの絵柄は
利他的で優しい絵柄が多くありますよね。
カップには『感情、愛情』
ペンタクルには『信頼、信用』
といった意味がメインにあります。
目の前の相手と真剣に向き合い、
時に自分を犠牲にしてでも他者に尽くし、
相手との共感や協調性、
助け合いを大切にしている絵柄が多いです。
カップのように
愛情を大切にした生き方をすれば、
カップ10のような愛の溢れる人生に成り…
![](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2024/04/the-end-of-cups-1024x681.png)
ペンタクルのように
相手の利益を大切にした生き方をすれば、
ペンタクル10のような
巡って自分の利益に還元される人生に成る。
![ペンタクルの最後](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2020/06/the-end-of-pentacles-1024x657.png)
人生は自分だけで成り立っておらず、
どのような形であっても
周囲のサポートに助けられています。
そのことを忘れずに心を尽くし、
相手の事を自分の事のように大切にすれば、
「カップ10」「ペンタクル10」
といったような素敵な未来が待っているのです。
利己主義の「ワンド&ソード」
![タロット「ワンド」イメージ](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2020/06/プライド.jpg)
ワンドには『理想や挑戦』
ソードには『戦略や勝利』
と言った意味がメインにあります。
タロットの絵柄からも、
○力強さ
○意志の強さ
○夢や目標を達成したい
○自分の限界に挑戦したい
といったような印象を受けますね。
理想を実現させたい、
成功や勝利を手に入れたい、
その『志』はとても素敵なものですが…
理想を手に入れるため、
勝利をものにするため、
周囲への感謝を忘れ、利己的になり、
自分の我儘やエゴを通してしまえば、
待っているのは「10番の末路」です。
例えば「ワンド10」は、
周囲の助けを得られず
全部自分で抱え、
前を見ることも出来なくなり
思うように進めない状態になります。
![](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2024/04/the-end-of-wands-1024x625.png)
「ソード10」に至っては…
10本の剣が刺さって倒れています。
自分の我儘を通し続けた結果、
憎まれてしまったのかもしれません。
![](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2024/04/the-end-of-swords-1024x635.png)
すなわち
周囲への感謝を忘れ、
自分中心に生きて仕舞えば、
「ワンド10」「ソード10」
と言ったような人生に成ってしまうのですね。
このように
小アルカナ数札の絵柄は、
ストーリーとして読めるようにも
描かれているのですね。
『エースカード』絵柄のテーマ
![タロット『エースカード』](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2020/06/★エースカード.jpg)
エースカードは各スートの代表です。
○ワンド=火
○カップ=水
○ソード=風
○ペンタクル=地
各カードが、
四元素の象徴をそれぞれ背負っています。
エースカードのテーマは、
森羅万象(宇宙に存在する一切のもの)
というような壮大なものと言えるでしょう。
それ故エースカードは
小アルカナでありがなら、
大アルカナと同等の強さと意味を持っています。
エースカードの絵柄を
細かく見てみましょう。
雲から出た光る手が、
『ワンド、カップ、ソード、ペンタクル』
それらを手にしています。
この雲は
神の臨在を表す(その場におられること)
『シャカイナグローリー』
という現象を描いたものです。
即ち、エースカードには
『神の手』が描かれているのですね。
そしてこの手は、
よく見ると「全て右手」ですね。
右手は神の手として
『力、聖、正義、幸福』を象徴しています。
面白いことに上記4つの象徴は
各スートとも関連付けることができ…
○力=ワンド
○聖=カップ
○正義=ソード
○幸福=ペンタクル
というように置き換えることが出来ます。
そして右手というのは
「力を放出する側」
「力を与える側の手」でもあります。
エースカードのメッセージとして、
各スートのポジティブな要素を
神から与えられることを意味したり…
各スートのポジティブな要素を発揮して
道を切り拓いたり、自分を鼓舞したり、
相手に与えたりすることも意味しています。
『コートカード』絵柄のテーマ
![](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2024/04/tarot-court-card-castle-1.jpeg)
コートカードは別名
宮廷カード、人物カードと呼ばれており、
『ペイジ、ナイト、クイーン、キング』
という役職が描かれています。
それぞれひとつ
スートを持っていて、
それが16パターン描かれています。
コートカードは
現実的な、日常的な場面での
『人の成長過程』を表しています。
彼らの役職について
テーマを頭に入れておくと
コートカードを読みやすくなりますので、
以下で解説致しますね。
『ペイジ』の絵柄について
![タロットコートカード『ページ』](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2020/06/★コートカード(ペイジ).jpg)
ペイジは組織に入ったばかりの新人、
分かりやすく新入社員とも言えます。
これから組織で様々なことを学び、
多くの失敗をして成長していくカードです。
早く一人前に成ろう、
ナイトの称号を手に入れようと、
一生懸命に自己研鑽に励みます。
ペイジは『朝』を示唆
![](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2024/04/tarot-page-sunrise.jpeg)
「ペイジは組織に入りたて」
このことから1日の太陽の動きとして、
『ペイジは朝日が昇る状態』を示唆します。
その物事や出来事、
その問題は始まったばかりの状態です。
ペイジが結論に出た場合の暗示として…
朝の時点でその1日が
どんな方向に進むか判らないように…
今置かれている問題が
どの方向に進んでいくのか
今の時点ではまだ分からない。
というメッセージがあります。
『ナイト』の絵柄について
![タロットコートカード『ナイト』](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2020/06/★コートカード(ナイト).jpg)
ペイジが成長した姿です。
小姓として城へ入り、多くのことを学び、
正式に騎士の称号を得た者です。
城や王を護る為、敵と戦う事もあります。
なので行動力は抜群で、
強さ、勢い、スピードもあります。
知性と理性、
行動力を兼ね備えた素敵な人たちです。
騎士は多くの学びと経験から
真っ直ぐに『騎士道』を歩んでいます。
彼らは組織に属する大変さも知っています。
小姓時代に多くの苦労を経験したことから、
組織の新人の気持ちも理解できます。
立ち居振る舞いも優雅で、
頼り甲斐があり面倒見も良いです。
だからこそ、多くの人に好かれています。
それら全てを兼ね備え
「ナイト」という称号を頂いたのですね。
ナイトは『真昼』を示唆
![](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2024/01/manatunotaiyou.jpeg)
「ナイトは城の花形」
このことから1日の太陽の動きは
『正午(太陽が頂点の時間)』を表します。
ナイトが結論に出た場合の暗示として…
物事や出来事、
その問題は今が盛りの状態である。
というメッセージがあります。
『クイーン』の絵柄について
![タロットコートカード『クイーン』](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2020/06/★コートカード(クイン).jpg)
クイーンは「王妃」ですね。
優しく温かい心を持っています。
そしてその存在には「華」があり、
一団の母のような存在でもあります。
「組織にいる皆の為に」
というように和を重んじたり、
暖かく居心地の良い場所を与えます。
そして優しいだけでなく、
時に厳しくもあります。
その人柄は王だけでなく、
宮廷のナイトやペイジ、
多くの民に愛されています。
クイーンは『昼下がり』を示唆
![](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2024/04/tarot-queen-tea-time.jpeg)
「心を落ち着ける存在」
このことから1日の太陽の動きは
『午後3時くらい』を表しています。
ティータイムのような、
優雅で落ち着いた時間であり、
『夕暮れに向けて転換していく時間』です。
クイーンが結論に出た場合の暗示として…
物事や出来事、
その問題の方向性が変わっていく。
というメッセージがあります。
『キング』の絵柄について
![タロットコートカード『キング』](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2020/06/★コートカード(キング).jpg)
キングは王様です。
国や組織のトップです。
如何に組織を強く、大きくしていくか。
そのためにどのような仕組みを作るか。
どのようにすれば更なる利益を生めるか。
現実的で論理的な考え方をします。
感情よりも思考、
そして理想は必ず実現させます。
クイーンは心や調和を大切にしましたが、
キングは組織の前進を大切にします。
キングは『斜陽』を示唆
![タロットキング『斜陽』](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2020/06/tarot-king-sunset.jpeg)
「キングは頂点でそれ以上は無い」
このことから1日の太陽の動きとして
『斜陽、日没』を示唆しています。
もう何もしなくとも1日が終わる状態です。
キングが結論に出た場合の暗示として…
物事や出来事、
問題は相談者の手を離れて解決する。
というメッセージがあります。
まとめ:タロットカード絵柄の意味『大アルカナと小アルカナの違い』
![](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2020/11/タロットカード.jpg)
今回の記事は、
タロットの絵柄に込められた意味と、
「大アルカナ」「小アルカナ」
その意味の違いについて解説致しました。
まとめとしまして…
大アルカナ:
人間のより善く生きる道、
神、潜在意識、宇宙的な意識、
それらへの到達を表しています。
エースカード:
四元素のポジティブな要素を
神から与えられることの暗示、
自身で発揮することを示唆します。
数札:
人々の日々の生活を
具体的な描画で表しているので、
大アルカナよりも的を絞った
具体的なリーディングが出来ます。
コートカード:
現実的な、日常的な場面での
人の成長過程を表しており、
その行動、心を考えることも
リーディングの手助けになります。
最後に…
タロットは、
人の集合的無意識に基づき
先人達に意味付け、解釈されました。
ですので、
カードから受ける印象は
過去に解釈された意味と似てきます。
そこに加えて、
『大アルカナ』『小アルカナ』の
絵柄の意味、違いを加味することで、
リーディングに深みを持たせられるのです。
今回の記事が、
皆様の参考になれば嬉しいです。
それでは、
本日も
最後までお読み戴き
誠に有難う御座いました。
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