皆様こんにちは、
『本気のタロット講座』へようこそ。
突然ですが「カバラ」という言葉を聞いた事はございますか?
カバラというのはユダヤ教神秘主義思想という神智学だそうです。
現在、広く普及している
『ウェイトスミス版タロットカード』
その78枚のタロットカードには
カバラの思想が盛り込まれているそうです。
前回の記事
タロットカードの歴史 では
中世フランス、
マルセイユという場所で普及したタロットカードは、
その当時…貴族、商人、大衆が
トランプのように遊びのカードとして使っていた。
というお話をさせていただきました。
今回のお話は、
タロットカードを占いのツールに変身させた人物は、
そこにどのような思想を盛り込んだのか?
という謎に迫ってみたいと思います。
タロットカードは占いのツールに

発売当時は貴族、商人、大衆が好ん遊んでいた
マルセイユタロットカードなのですが…
そのデザインを変え、占いのツールに変身させたのが、
『アーサーエドワードウェイト』
『パメラコールマンスミス』
という2人の人物だそうです。
アーサー・エドワード・ウェイト
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
『アーサー・エドワード・ウェイトは、隠秘学、秘教、魔術に関する多数の著書を執筆した文筆家。ウェイト版タロットの制作者として著名。隠秘学結社「黄金の夜明け団」等に所属していたが、儀式魔術からは距離を置いていた。アメリカ合衆国に生まれイギリスに育ち、1891年1月に黄金の夜明け団に加入した。』
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
アーサー・エドワード・ウェイトは、
秘密結社「黄金の夜明け団」の幹部だったようです。
この秘密結社の目的はカバラの研究と、
その研究の成果を実践することでした。
カバラというのは
ユダヤ教神秘主義思想と訳されており、
とても難解なのですが…
『人がより幸せな生き方に近づくためには』
その思想のようです。
パメラ・コールマン・スミス
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
『パメラ・コールマン・スミスは、画家、イラストレーター、作家。ニックネームは「ピクシー」だった。スミスは、占いに使用するタロット・カードの一つ、「ウェイト=スミス・デッキ」を、アーサー・エドワード・ウェイトのためにデザインしたことで最も有名である。』
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
アーサー・エドワード・ウェイトは
パメラコールマンスミスに
『人がより幸せな生き方に近づくためには』
というカバラの思想体系を盛り込んで
タロット78枚の絵柄を描いてもらったのです。
「アーサー・エドワード・ウェイト」
「パメラ・コールマン・スミス」
この2人の名前を合わせて
『ウェイトスミス版タロットカード』と名付けられたのですね。
まとめ:タロットに込められた『カバラの思想』

今回のお話をまとめますと…
マルセイユ版タロットカードが生まれた当時は
遊戯用として作られていましたので、
このようなカバラとの関係性はありませんでした。
アーサー・エドワード・ウェイトがカバラの思想体系を基に、
パメラ・コールマン・スミスに
ウエイトスミス版タロットとして絵を描いてもらいました。
そのカバラの思想とは
『人がより幸せな生き方に近づくためには』
というものです。
ですので、
タロットカードが生まれた瞬間から
「愚者は○○という意味」
「カップ10は○○という意味」
というようには作られていなかったのですね。
筆者が個人的に重要視している部分は
タロットの絵柄には
カバラの思想体系が盛り込まれて描かれていて、
その絵柄は、
『人がより幸せな生き方に近づくためには』
という思想で描かれている。
という部分です。
すなわち、
「幸せに生きるための極意」は全て…
タロットカードの各絵柄に込められているのですね。
そう考えるのでしたら、
各カードの意味を覚えたりするよりも、
『タロットカードの絵柄から
その都度、メッセージを受け取る』
という方が、
よりタロッティストらしいのではないかと思っています。
今回も
最後までお読みいただき、
誠に有難うございました。
コメント