皆様こんにちは
『本気のタロット講座』へようこそ。
今回の記事は
タロット小アルカナ
『ワンドの9 〜徹底攻略編〜』です。
このカードは
絵柄の印象が暗く
良い意味は無さそうで、
しかも
「忍耐、試練」
といった強いキーワードに
翻弄されがちなカードですよね。
筆者は
ワンド9のことを
余り知らなかった頃、
そのような感じでした。
ですが、
そんな「ワンドの9」も
物語として覚えていくと…
○どのような忍耐なのか?
○どんな試練にいるのか?
というように、
正位置の意味に
動きを持たせて覚えることが出来ます。
本記事では
「ワンドの9」を読みやすくする為、
というように、
あらゆる観点から解説していきます。
本記事を読むことによって
ワンドの9が
ポジティブなカードだと
知って戴けるのと同時に、
リーディングの幅も広くなります。
是非、
最後まで楽しんで戴ければ嬉しいです。
タロット「ワンド9」とは
「ワンド7番」で
多数を相手取って奮闘し、
何とか切り抜けた主人公。
頭に包帯を巻き、
ワンドを握り締めて立っています。
彼の後ろには8本のワンド。
これは
追っ手を足止めする為の、
「防御壁」として立てられました。
彼は満身創痍で、
こちらから
仕掛ける力は残っていませんが…
このような状況下でも、
決して諦めることなく、
再起するチャンスを伺っています。
そしてここまでで、
自分が出来る全てを尽くしました。
今の彼に出来ることは、
「現状を維持すること」
「吉報が届くまで耐えること」です。
ワンドの9は謂わば、
『人事を尽くして天命を待つ』
そのようなカードでもあります。
彼の表情は
少し不安を帯びていますが、
瞳はしっかり先を見据えています。
ここまで来れた自分、
そして好転する未来を信じて
静かに吉報を待っているのです。
ワンドの物語は、
エースからここまで
様々な経験をしてきました。
夢に向かって進み、
人々に迎え入れられる経験、
ライバル達との衝突と勝利。
そこから一転…
反旗を翻され窮地に陥り、
孤軍奮闘を経て今に至ります。
今、ここで
彼が戦っているのは2種類のもの。
一つは、
更なる攻撃を仕掛けてくるライバル。
そしてもう一つは、
この先、何が起こるのかという
不安や恐怖といった自分の心。
しかし彼の心には、
『ここまで来たら負けられない』
という気持ちが燃えています。
敵が来れば迎え撃つし、
不安や恐怖といった
自分の心さえも超えていくでしょう。
前のカード(ワンド8)での
『良い流れ、追い風』が、
もうすぐ彼の元へ届こうとしています。
持てる力の全てを尽くし、
今、彼を支えているのは精神力です。
ワンドの物語も、
残すところ後1枚。
彼の旅は、
どのような結末を迎えるのでしょうか。
ワンドの9『正位置の意味』
ワンドの9は、
『守りを固めている』
といった意味合いが強いですね。
ワンド7での戦いにおいて、
勝利を収めたわけではないので、
無理もない事なのでしょう。
身を守り次に備えるには、
用心深くないといけませんよね。
情報一つとっても、
フェイクに引っ掛からないよう、
慎重に取捨選択する必要があります。
決して油断せず、
常に先を予測して
予測した未来に備えること。
例え
再起までに時間が掛かっても、
根気強く、自分を固め直すこと。
ワンド9の正位置には、
そのようなメッセージがあります。
ワンド9『逆位置の意味』
ワンド9が「逆位置」で出た場合…
何をして良いか分からず
時間だけが過ぎていくことや
ありもしない不安を強く考え過ぎて
ネガティブ感情が強くなってしまう。
そのため疑心暗鬼になって
慎重さを欠いてしまうなど…
正位置では溢れていた、
『信念、意志、強さ』が削がれている。
というような示唆があります。
ワンド9逆位置『もう1つの考え方』
先ほどのお話は
基本的な逆位置の意味であり、
更に別のキーワードも取れます。
例えば
基本的な逆位置の意味だけで読むと、
「ネガティブにしか」読めませんよね。
そうなると、
複数枚数リーディングにおいて
ストーリーの矛盾が発生します。
そこで本項目では、
ワンド9の逆位置を…
正位置の意味を元に
『不足か?過剰か?』
と考えてキーワードを取っていきます。
○スプレッド全体が暗い雰囲気なら
正位置の意味の対義語(=不足)
としてキーワードを取ります。
○スプレッド全体が明るい印象なら
正位置の意味合いを強調(=過剰)
としてキーワードを取っていきます。
以下で『不足』or『過剰』を用いて、
ワンド9の逆位置を
どのように読めるかご紹介します。
ワンド9『逆位置キーワード』
逆位置:『不足』or『過剰』 | 正位置:『正位置の意味』
防御する 『攻撃する』or『難攻不落になる』 |
強い意志 『従属する』or『テコでも動かない』 |
忍耐する 『安楽に流れる』or『信念を持つ』 |
信念を持つ 『一貫性がない』or『信仰を持つ』 |
待機する 『退避する』or『動き出す』 |
持久戦 『行き詰まり』or『積極的に攻める』 |
備える 『浪費する』or『溜め込む』 |
警戒する 『うっかりする』or『信頼を置く』 |
根気強さ 『飽きっぽい』or『成し遂げる』 |
上記逆位置キーワード
『〇〇 or 〇〇』という言葉は、
読み手によってニュアンスは変わります。
ですので、
難しく考えないで大丈夫ですよ。
逆位置のキーワードを取る際は、
○スプレッド全体の印象、
○周囲のドローカード、
○リーディングの整合性、
これらを総合して判断しましょう。
ワンドの9「イエスノー」なら?
ワンドの9を、
「Yes.No」で判断したい場合…
結論としては
『Yes』と読めるでしょう。
その理由として、
「ワンド9」のカードは…
他力本願にならず、
自分の出来ることは全て行う。
その上で、
信じて待つという
前向きなカードなのですね。
それ故に
『Yes』と判断できます。
コメント