皆様こんにちは、
『本気のタロット講座』へようこそ。
今回の記事は、
タロット小アルカナ
『カップのエース〜徹底攻略編〜』です。
カップのエースは
ポジティブな要素が強いので、
比較的覚えやすく
読みやすいカードですが…
人物の描かれていない
抽象的な絵柄という部分から、
読みやすいけど、
広く発展した読み方も出来ない。
そんな種類のカードではないでしょうか。
筆者も昔、
エースカードは
「暗記した意味で読む」
というのがメインでした。
そんなカップエースですが…
各象徴の意味を知ることで、
とても深い読み方ができるのです。
本記事では、
カップエースを
象徴ごとに詳しく解説し、
その象徴から
カップエースで使える
リーディングキーワードも
細かく導き出していきます。
本記事を読むことによって、
カップのエースの本質を知り
深い読み方ができるようになります。
今回の記事は
『恋人たち、塔、審判、世界』
これらの記事と同じように、
聖書的要素を取り入れて解説していますが…
あくまで「タロット講座」ですよ(笑)
是非、最後まで
楽しんで戴ければ嬉しいです。
カップのエースとは
カップエースは、
小アルカナ
カップのスート代表カードです。
カップとは、
「聖杯」のことを表しています。
雲から出た光る右手、
その手の上には聖杯が置かれ、
聖杯からは水が湧き出ており、
鳩が聖体を咥え降りてきています。
このカードの絵柄は、
聖なる盃を
優しく差し出されているかのようですね。
描かれている雲は、
シャカイナグローリーといって、
神の臨在(その場におられること)が、
目で見える形になって起きる現象です。
そのことから、
この手は「神の手」であり、
この聖杯は「神からのギフト」なのです。
そして
カップエースの『聖杯と水』は…
人との関わり、
共感や共有の喜び、
愛情、喜び、幸福、安寧、
優しさ、癒し、慈悲、赦し、
といった
『感情や心に関すること』
というものを表しています。
このようなテーマを
カップエースは強く持っています。
カップエース『正位置の意味』
カップエースのテーマは
『愛の始まり』と云われています。
その他にも
カップは水の属性ですので、
「感情、愛情」など『心』を表します。
心と心の共感、共有、
心の安寧、純粋な気持ち、
愛情、優しさ、慈悲、許し…etc.
自分の中に湧き上がる気持ちや、
心の奥に秘めた想いなどを表します。
愛が溢れる、
相手を慈しむ、
相手に愛を与え、
相手から愛を受け取れる状態。
心という部分から派生して、
『直感、インスピレーション』
というようなメッセージもあります。
直感というのは、
理性よりも感覚的なもので…
インスピレーションとは、
精神の働きによる瞬間的な閃きです。
感覚も精神の働きも、
『心』に由来しているのですね。
カップエース『逆位置の意味』
カップエースが逆位置で出た場合…
満たされない気持ち、
不足感、不安感、焦燥感…etc.
正位置で溢れていた
「感情、愛情」といった要素が
マイナスに働いている示唆があります。
カップエース逆位置『別の読み方』
先ほどのお話は、
カップエースの
基本的な逆位置の読み方でしたが…
複数枚数を展開した際、
リーディングの整合性を保つ為、
『逆位置だけどポジティブに読みたい』
という場面も出てきます。
そこで本項目では、
カップエースの逆位置を
正位置の意味をもとに
『不足か?過剰か?』
と考えてキーワードをとっていきます。
○スプレッド全体が暗い雰囲気なら
正位置の意味の対義語(=不足)
としてキーワードを取ります。
○スプレッド全体が明るい印象なら
正位置の意味合いを強調(=過剰)
としてキーワードを取っていきます。
以下で『不足』or『過剰』を用いて、
カップエースの逆位置を
どのように読めるかご紹介します。
カップエース『逆位置の意味』
逆位置:『不足』or『過剰』 | 正位置:『正位置の意味』
愛情 『無関心』or『慈しむ心』 |
喜び 『悲しみ』or『歓喜』 |
幸福 『不幸』or『至福』 |
満足感 『期待外れ』or『熱望する』 |
充実感 『空虚』or『文句なしの状態』 |
充足感 『不足感』or『漫喫している』 |
心が落ち着く 『焦りが出る』or『安堵する』 |
純粋 『下心』or『穢れのない』 |
素直な気持ち 『頑固』or『飾らず自然体』 |
受容 『排他的』or『与える』 |
思いやり 『無関心』or『憐れみ』 |
上記逆位置キーワード
『〇〇 or 〇〇』という言葉は、
読み手によってニュアンスは変わります。
ですので、
難しく考えないで大丈夫ですよ。
逆位置のキーワードを取る際は、
○スプレッド全体の印象、
○周囲のドローカード、
○リーディングの整合性、
これらを総合して判断しましょう。
カップエースのテーマと特徴
ここまで基本的な
カップエースの意味について
解説を致しました。
ここからは、
上記基本を押さえた上で、
カップエースの特徴である
『聖杯の特徴』『水の性質』
について詳しく解説していきます。
この2つを
押さえるだけでも
カップエースが読みやすくなります。
是非、参考にしてみてください。
聖杯は『共感や共有』を表す
カップのスートは、
○人と人との関わり
○共感や共有することの喜び
それらを表すとお伝えしました。
この部分を
イメージしやすいように…
「聖杯」と難しく考えず、
『コップ、グラス』と考えてみましょう。
例えば
結婚式などでは、
「乾杯」という形で
新郎新婦を祝いますよね。
葬儀の時は、
「献杯」という形で
故人に敬意を表し盃をさして偲びます。
この祝いも偲びもグラスが使われます。
そしてどちらも
『人と人との共感、心と心の共有』です。
このようなイメージからも
「カップエース=聖杯(グラス)」は…
○人との関わり、
○心と心の共有、共感、
○共感や共有することの喜び、
○他者の心を大切にする、
というように
読むことが出来ます。
水は『感情や愛情』を表す
カップというスートは
『水の属性』を司っています。
カップエースの絵柄には、
水柱と池が描かれていますよね。
※水滴のようなものは別途解説します。
『水』というのは、
○感情、愛情
○優しさ、思いやり、
といった『心の動き』を象徴しています。
「ウェットな人」
とかってよく言いますよね。
義理人情に厚く、
感情面を重んじて、
人間味があって…
そういった
人間的に温かい人のことを
「ウェットな人」と言いますよね。
このようなことからも、
感情とか愛情というのは
『水の性質』と考えられるのです。
『水の性質』で読むカップエース
カップエースを読むために、
『水の性質』について考えてみましょう。
○水は入れ物によって形が変わる
○水は温度によって状態が変わる
○水はインクによって色彩が変わる
○水は重力に逆らわない
水は入れ物によって形が変わりますね。
零度の環境で氷となり、
100度の環境で気体になります。
赤いインクを垂らせば赤くなり、
青いインクを垂らせば青くなります。
このように『水』は、
柔軟性があり、変幻自在で、
臨機応変さを持っています。
そして水は、
重力に逆らわず、
高い場所から低い場所へ流れていきます。
ポジティブな視点で捉えるなら
『協調性がある』と言えます。
ネガティブな視点で捉えるなら、
○流れる、流される
○自分の意見がない
○自分の意見を押し出せない
というように読むことが出来ます。
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