皆様こんにちは、
『本気のタロット講座』へようこそ。
今回の記事は、
タロット小アルカナ
『カップの3 〜徹底解説編〜』です。
このカードは
非常にポジティブな絵柄ですが…
絵柄のシーンが
「喜びの共有」などの
限定的な意味が多いので、
カップ3の意味だけで読む場合、
『ポジティブだけどどう読むべきか?』
相談内容によっては、
読み方に迷うと思います。
そこで本記事では
カップ3の基本的な意味に
プラスアルファの視点を追加して
幅広い視野から解説をしていきます。
きっと、
様々なリーディングに
対応できるようになりますので、
是非、楽しんで戴ければ嬉しいです。
カップの3『正位置の意味』
カップの3は、
人間関係が円満になること、
または、
周囲の人たちと
良好な関係性が保たれることの暗示。
そして周囲に祝福されたり、
仲間や大切な人を祝福すること、
心が豊かになる出来事の暗示や、
心の豊かさを得ることの大切さ。
嬉しいこと、
楽しいことの共感や共有といった
「心のシェア」の大切さを表します。
そしてカップの3には、
「コミュニケーション」の示唆もあります。
カップというのは
『感情、愛情、心のスート』ですので、
カップ3のテーマと合わせると…
ポジティブな感情を
周囲と分かち合うような交流の仕方が、
その場の波動を引き上げていくこと。
それによって
周囲の関係性が円満になり、
ポジティブな繋がりが広がっていく。
それらを意味するのが、
「カップの3番」です。
カップの3『逆位置について』
カップの3が
逆位置で出た場合…
正位置の意味から、
『過剰になるか、不足になるか』
というように読むことが出来ます。
本項目では、
「カップの3/逆位置」について…
①正位置の意味を基に
どのようなキーワードが取れるか
②逆位置の読み方と解説の例文
逆位置で使えるキーワードと
考え方、読み方を解説していきます。
※言葉のニュアンスは
読み手によって変わりますので、
難しく考えないでも大丈夫ですよ。
カップの3『逆位置の意味&考え方』
本項目では実際に、
正位置の意味を基にして…
『過剰 or 不足』で読める
逆位置のキーワードをご紹介と、
逆位置の考え方を解説致します。
逆位置:『不足』or『過剰』 | 正位置:『正位置の意味』
共感 『反感』or『共鳴』 |
共有 『独り占め』or『放棄』 |
出会い 『別れ』or『引力』 |
歓迎 『拒否』or『優遇』 |
喜び 『悲しみ』or『歓喜』 |
楽しさ 『面白くない』or『充実』 |
友情 『敵意』or『強い絆』 |
交友関係 『疎遠になる』or『身内のよう』 |
陽気 『陰気』or『明朗快活』 |
心地よさ 『ストレス』or『エキサイト』 |
活気 『消沈』or『昂り』 |
賑わい 『寂れる』or『大盛況』 |
おもてなし 『冷遇』or『厚遇』 |
カップ3の逆位置を
『過剰or不足』で読む考え方ですが、
例えば、
カップ3の正位置の意味を
「楽しさ」とするのなら…
【楽しさ:過剰な状態】
○時間も忘れて盛り上がる
○時間が止まれば良いと感じる
○最高に「ハイ」な状態になる
【楽しさ:不足な状態】
○その場がつまらないと感じる
○早く帰りたいと思っている
○早く終わらないかなと考えてる
というように…
○正位置の意味を過剰にした状態
○正位置の意味を不足にした状態
として逆位置は読むことが出来るのですね。
逆位置を読む際は、
○スプレッド全体の印象
○周囲のドローカード
○リーディングの生合成
これらを総合してのキーワード
『過剰、不足』を判断しましょう。
カップの3『上手に読むポイント』
「カップの3」は、
三人の人物が描かれていますが、
「三人」と限定して考えず、
『グループ、コミュニティ、組織』
など複数人数として考えていきます。
「グループ、コミュニティ、組織」
これを更に踏み込んで考えるなら…
ここまでにご紹介した
カップ3のキーワードは、
対人関係だけでなく、
『グループ、コミュニティ、組織』
そこに対して抱く気持ちとしても読めます。
(Aさんはこの組織が…)
○楽しい場所だと感じている
○最高の場所だと感じている
○ワクワクと胸が躍っている
○時間を忘れて楽しんでいる
○気持ちが盛り上がっている
○心が満ち足りた感覚にある
○明るく朗らかに活動できる
○ポジティブな気持ちで携わる
というように
読むことも出来るのですね。
そしてカップは、
「感情、愛情、心」
を表すスートですので…
同じ「コミュニティ」でも
ペンタクルのように
実益、利害を伴ったものではなく、
『心を寄せられる場所』となります。
カップの3『象徴についての解説』
ここからは、
カップ3に描かれる
各象徴について解説していきます。
カップ3の絵柄は
シンプルに見えますが、
象徴がいくつか描かれており、
それぞれの象徴を知ることで、
カップ3の読み方を深くしてくれます。
○「3」という数字
○三人のアクション
○三人の着てる服の色
○描かれている果物
カードのテーマと合わせ
読み解いていくことによって、
深い読み方を可能にしていきます。
カップ3のテーマ
カップ3のテーマは
○分かち合い
○心の豊かさ
○喜びの共有
○周囲との調和
○円満な交友関係
○コミュニケーション
前提としまして、
カップというスート自体が
「感情、愛情」など『心』を表しています。
小アルカナを読む際のポイントとして、
「絵柄のシーン」+「スート」
というように合わせて考えてみましょう。
例えばカップの3なら、
『心』を表すカップで
3人の女性が乾杯をしている絵柄で…
楽しいことや嬉しいこと、
心が踊る出来事を
皆でシェア、共有している。
というようなテーマがあります。
更に
「コミュニケーション」
という観点で考えるなら…
○話を聞いてもらう、
○相手の話を聞く、
○話に共感する、
○相手を理解する、
○相談したり愚痴ったり…
というようなキーワードも取れます。
カップの3番は、
遠慮や気遣いの無い
気さくな関係性だからこそ、
「ポジティブなもの」
「ネガティブなもの」
繕わないで自分を出すことができる。
そのようなカードでもあります。
そうした
楽しくて気分の上がる時間、
心満たされる時間を過ごすことで、
日々のストレスから解放され
心豊かな状態に成っている。
そのようなカードが
「カップの3番」なのですね。
「3」という数字
カップの3番には
『3』という数字が振られていますね。
数秘術「3」が表すものは、
『自由、楽しむ、創造性』などです。
これらの意味を
「カップ3のテーマ」と合わせると…
今置かれている状況の中で
自分が楽しめる状態を見つけたり、
型にハマることなく、
周囲に流されることなく、
自由に自己表現をすること。
想像力は常に「心の踊る方」へ。
そうして
ポジティブな波動を纏い、
素敵な「今」を創造していく。
このようなニュアンスで
『数秘術3』×『カップ3』
を合わせ読んでいくことが出来ます。
以下のキーワードは、
数秘術「3」に在る意味から、
「カップ3」で使えるキーワードです。
乾杯する三人の女性
三人の女性が
カップを掲げてます。
吹き出しをつけるなら…
「かんぱーい!」
という感じでしょうか。
そこから『乾杯』というのが
キーワードとして使えますので、
『乾杯ってどんな時にするのか?』
というのをイメージしていきましょう。
喜びとか、楽しみとか、
何かを成し遂げた達成感とか…
そういったものを共に祝い、
分かち合う際に行う儀式の様なもの。
という様にイメージしてみました。
カップは元々
「感情、愛情のスート」ですので、
喜び、楽しみなど
『ポジティブな心や出来事』
それを皆で共有することですね。
このお話から、
キーワードとして
以下のような連想が出来ます。
『どんな気持ちでするか?』
そこをイメージすれば
私達を読むことが出来ますよ。
カップ3に描かれる「果物と野菜」
カップ3の絵柄には、
野菜、果物が描かれていますね。
判別できる限りでは
「ぶどう」「かぼちゃ」が描かれており、
他には
オレンジか?トマトか?
…のようなものも描かれています。
これらを
大きな括りで一纏めにすると、
『豊かさ』を表すものとなります。
○豊かさを感じる
○豊かな生活を送る
○心身共に豊かな状態になる
カップの3に描かれる
野菜、果物はバラバラに考えるより
カップの3に
『メッセージとして包括されている』
というように考えてみましょう。
○ブドウ
「豊か、成功、幸運」
○カボチャ
「繁栄、収穫、幸運」
○オレンジ(ならば…)
「元気、明るさ、永続性」
○トマト(ならば…)
「愛、豊かさ、感謝」
野菜、果物たちのキーワードも、
「カップ3」を形作っているのですね。
カップというのは、
『感情、愛情、心』を表すスートです。
したがって、
ペンタクル(地)の様な
「経済的、物質的な豊かさ」ではなく…
その豊かさは、
カップ(水)の特性である
『精神、愛情、感情、心の豊かさ』
というものを表しています。
EX.)『豊かさの比較』
ペンタクルの場合
○繁栄している、収穫している
(=成果が出ている状態)
カップの場合
○繁栄したね、収穫できたね
(=嬉しい心の状態)
究極的な比較ですが…
上記のように考えると
カップとペンタクルで
同じ「豊かさ」と読むにも
違いとして分かり易いかと思います。
スートの特性を考慮すれば、
混乱を防ぐことが出来ますよ。
三人の服の色からのメッセージ
カップ3に描かれる女性たち、
『赤、黄、白』というように
三人とも違った色の服を着ています。
この服の色は
それぞれの考え方や感じ方、
性格の違いを表すと解釈ができ、
色彩アトリビュートからも
性格や性質を導き出すことが出来ます。
【赤い服の色】
情熱的、能動的、活動的、
我が儘、負けず嫌い、自己主張、
【黄色い服の色】
楽観的、おおらか、無邪気、
軽率、幼さ、緩み、お調子者、
【白い服の色】
純粋、清潔、真面目、平和、
完璧主義者、無駄が嫌い、潔癖、
三人の服の色は…
それぞれ違った
価値観、世界観を持つもの同士が
「同じ喜び」を分かち合っている。
ということを表しています。
人はそれぞれ
違った世界を持っていますが、
自分とは違う世界と出会っても、
相手を否定せず尊重し、
敬意を持って接することで
互いに信頼関係を構築できること。
相手への理解を示すことで、
穏やかな関係を築けること。
そうして出来た人間関係は…
「価値観、世界観」の隔たりなく
同じものを分かち合うことが出来る。
そのようなメッセージを伝えています。
シチュエーションをイメージして読む
タロットカードには、
色々な意味が付けられていますが…
意味を暗記するのやはり大変です。
そういった場合、
『シチュエーションをイメージして読む』
という方法もあります。
カップ3での読み方の一つとして…
自分がカップ3の登場人物だったら
『どのような気持ちになるか?』
というのを書き出してみてください。
それがそのまま
「カップ3」のキーワードになります。
「カップ3」はパーティー?
例えばカップの3は、
「パーティシーン」の様ですよね。
どの様なものでも構いませんが…
パーティに出席していたら
どんな気持ちになっているか?
それをイメージして
その気持ちを
箇条書きにしてみてください。
このような
シチュエーションが苦手な方も、
そこに出席してると想像し
その時の気持ちを書き出してください。
実はそれはそのまま、
『カップ3のネガティブ読み』
として使うことが出来るからです。
以下で
筆者のイメージを書き出してみます。
上記イメージキーワードは
どちらも「カップ3」で使えます。
EX.)『ネガティブVer.』
○その誘いに乗り気ではなかった
○言いたいけど言い出せない
○一人で時間を過ごしていたい
上記のように
ネガティブキーワードは
『スプレッド全体が暗い印象の時』
相手の気持ち、本心などで
言葉を変換して使うことが出来ますよ。
カップの3は
ポジティブなカードですが、
「ポジティブにしか読めない」と…
複数枚数スプレッドの際、
リーディングの矛盾に悩みますので
ネガティブな読み方も
ご自身の手札として持っておいてください。
コミュニケーションのカード
カップの3のテーマに
『コミュニケーション』
というものがありました。
相手を知るのに、
相手との関係を育むのに、
コミュニケーションはやはり大切です。
人間のコミュニケーションには
話し言葉や文章などがあり、
ボディランゲージという方法もあります。
そして
コミュニケーションには、
「相手への理解」
というのも大切だと考えています。
例えば
恋愛でも仕事でも友情でも
どんなケースでも構いませんが、
相手への理解に努めたり、
相手の立場になって考えるのと、
それとは逆に
自分勝手に振る舞うのとでは…
親密さ、信頼、信用の構築、
相手との関係の進展具合に
雲泥の差が生じるでしょう。
このような部分から考えるに、
コミュニケーションというのは
『相手への共感、相手との共有』
でもあるわけですね。
そして
コミュニケーションを円滑にするには、
沢山ある言葉の中から…
○どのような言葉を選ぶか
○どのように気持ちを表現するか
それも大切になってきます。
ちょっとした
言葉のニュアンスの違い、
本人は悪気なく発した言葉でも、
相手を傷つけることってありますもの。
ですので、
言葉の選び方を
日頃意識することも大切ですし、
「自分がそう言われたらどうか?」
「自分がそういう態度を取られたら?」
というように
相手の立場に立って
考えることも大切です。
ですので、
思ったまま言葉に出さず、
一呼吸、心を落ち着けて
言葉を発することも大切ですよね。
カップ3の絵柄は
気の置けない仲間ではありますが…
『親しき中にも礼儀あり』
その心を持つことは大切です。
「カップの3」では、
そういったメッセージも伝えております。
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