皆様こんにちは、
『本気のタロット講座』へようこそ。
今回の記事は、
タロット小アルカナ
『カップの5 〜徹底解説編〜』です。
カップ5の意味には
「悲しみ、悲嘆、悲観、執着」
といったネガティブな意味しかありません。
ですので意味だけを追えば、
ポジティブに読むことは難しいでしょう。
しかし
タロットで大切なのは…
絵柄の象徴から、
どのように言葉を紡ぎ出すかです。
そしてそれは、
他のカードでも言えます。
その仕組みを押さえられれば、
カップの5だって、
他のネガティブカードだって
ポジティブに読むことが出来るのです。
本記事では、
カップ5の基本的な意味は勿論、
各象徴の詳しい解説に加え、
『そこからどう読むのか?』
キーワードも導き出していきます。
さらに解釈の分かれる
「流れてる川、赤色の水、緑色の水」
といった象徴についても紐解いていきます。
本記事を読むことによって、
カップ5の
多彩な読み方が可能になりますので…
是非、最後まで
楽しんで戴ければ嬉しいです。
小アルカナ『カップ5の物語』

川のほとりに
一人の男性が立っています。
頭をうなだれて、
目の前に倒れている
3つのカップを見つめています。
これらのカップは、
彼がここまでの人生で
とても大切にしていたものです。
彼はその心に
「悲しみ、執着、未練、後悔、孤独」
それらのものを抱えています。
人は感情の動物…
それ故に
負の感情に支配されれば、
人生は一時的にストップしてしまいます。
カップの5は、
その状態を描いたカード。
そして、
彼は気付いていませんが…
後ろを振り返れば、
2つのカップが
まだ残っているのです。
そのカップの表すものは、
『全てを失った訳では無い』ということ。
しかし
大切なものを失い、
喪失感に苛まれている時は、
そこだけに目が向き
現実に向き合うことができません。
ですが本当は…
失ったものを数えるのではなく、
『自分にまだ残されているもの』
そこに目を向けることが大切なのです。
ただ心の傷は、
身体の傷と違って簡単には治りません。
傷が塞がり癒えるまで、
長い月日を要することになります。
だからこそ、
焦らずゆっくりでいい。
自分を大切にして、
自分を愛してあげて…
そうして月日を掛け
ゆっくりと心の傷を癒していくのです。
心の傷が癒えた時、
まだ残っているカップに
気付くことが出来ます。
『私は全てを失った訳では無い』
そこに気付くことが出来たら、
また少しずつ歩いていきましょう。
川の向こうに見える建物には、
悲しみを乗り越えられた
「未来の自分」が待っています。
その自分と出会えた時…
止まっていた人生は、
再び動き出していくのですね。
カップの5『正位置の意味』

カップの5が
「正位置」で出た場合の
基本的なテーマとしまして…
○失ったことを嘆く
○過去に執着している
○喪失感に包まれている
○後悔の念に苛まれている
○残ってるものに気付けない
といったカードです。
「カップ=水」は、
『感情、愛情』を表すものでしたね。
それが転がって
水が流れていることから
『感情面での喪失』なのですね。
失ってしまったものは、
そこに浸っていても戻ってきません。
過去は絶対に
変えることが出来ないからです。
何をしても変わりませんが、
しかし変えたいと思ってしまうのが
人の心情ですよね。
ただ…
そこに留まり続ける限り、
未来に目を向けることが出来ません。
本当はカップ5の人物も、
未来に目を向ける事の大切さを
頭では理解しているはずです。
でもそれが出来ない。
過去への執着と
目を向けるべき未来…
その狭間で
身動きが取れないのが
「カップ5」のカードです。
カップの5『逆位置の意味と読み方』

カップの5が
「逆位置」で出た場合の
基本的なテーマとしまして…
○心の状態が良くなっていく
○自分に残されたものに気付く
○再び歩き出すことができる
といったメッセージがあります。
カップの5が逆位置で出た場合…
失ったものではなく
『今持っているもの』に
意識を向けることができる暗示があります。
そして
『先へ進む為にどうしたら良いか?』
それが自分の中で見えてきたり、
少しずつでも動き始めることができる。
更に動き始めたことにより
失ったものに目を向ける時間が減っていき、
いつしかその悲しみや喪失を
乗り越えることが出来るという示唆。
カップ5の逆位置には、
そのようなメッセージがあります。
逆位置を『偏り』として考える方法

タロットでの
逆位置の読み方には、
多くのバリエーションがあります。
ここでは
カップ5の逆位置を
『偏り』として読む方法をご紹介します。
逆位置を数直線で表すと
(-100 不足) ↔︎ (±0 標準) ↔︎ (+100 過剰)
というように
(±0=標準)を正位置の意味。
(−100=不足)(+100=過剰)を
どちらも逆位置の読み方と考えます。
例えば
カップ5の正位置の意味を
「未練」とするなら…
○過剰:追求
=手段を尽くして手にいれる
○不足:放棄
=どうでも良くなり全て手放す
というように、
正位置の意味を基に
「強くするか、弱くするか」
両極に偏らせて読む考え方です。
正位置のキーワードに対して
○過剰=プラス、ポジティブ、強く
○不足=マイナス、ネガティブ、弱く
というように言葉を変換するのですね。
カップの5逆位置(読み方の例)

ここでは
「偏り」として読む
カップ5の逆位置キーワード(単語)と、
それを基に読み方の例をご紹介致します。
カップの5/逆位置キーワード例 |
正:悲しみ 逆:『悲哀』or『喜び』 |
正:悲嘆 逆:『乱心』or『悲壮(ひそう)』 |
正:悲観 逆:『絶望』or『楽天』 |
正:執着 逆:『執念』or『断念』 |
正:喪失感 逆:『空虚感』or『充足感』 |
正:未練 逆:『放棄』or『追求』 |
正:後悔 逆:『自責』or『納得』 |
正:消失 逆:『幻想』or『現存』 |
正:落胆 逆:『放心』or『前向き』 |
カップの5/逆位置の読み方例

以下の記事では、
『逆位置の読み方と解釈のポイント』
について詳しく解説しております。
併せて読んで戴ければ嬉しいです。

カップの5『象徴の解説』

ここからは、
カップの5に描かれる
象徴について解説していきます。
それぞれの象徴を知ることで、
カップ5の読み方を深くしてくれます。
○倒れている3つのカップ
○後ろにある2つのカップ
○奥に架かる橋
○遠くに見えるお城
○数字の「5」
○川の読み方
○赤色と緑色の水
カードのテーマと合わせ
読み解いていくことによって、
深い読み方を可能にしてくれますよ。
倒れている「3つのカップ」

登場人物は、
倒れている3つのカップを
失意に満ちた様子で見つめています。
この倒れたカップは、
自分が一番大切に思っていたもの。
そしてそれを失った
過去の行動への後悔を表しています。
そして
失ったものだけに気を取られ、
残ってるものに目を向けられない…
そういった状態でもあります。
この部分がカップ5の
「正位置の意味」に象徴されていますね。
悲しみ、悲嘆、悲観、執着、
喪失感、未練、後悔、消失、
失望、孤独、絶望、落胆、
試練、強いショック、嘆き、
こうした心の状態であるために、
人生が止まってしまっている状態です。
倒れた3つのカップからは、
以下のような読み方が出来ます。
後ろにある「2つのカップ」

登場人物の後ろには、
まだ倒れていないカップが2つあります。
このカップが表すものは、
全て無くしたように思っても
『まだ残っているものがある』
ということです。
失った時は悲しいし、
強いショックを受けるでしょう。
未来なんて無いとも考えてしまいます。
彼の心は
そうした感情が強すぎるために、
まだ倒れていない2つのカップを
「見れない、意識さえ向けられない」
という状態なのですね。
でもそこに留まり続ける限り、
人生は止まり続けてしまいます。
だから本当は、
失ったものを数えるのではなく、
『自分にまだ残っているもの』
そこに目を向けることが大切なのです。
後ろのカップは
そのことを示してくれているのですね。
このお話から
以下のようなキーワードが取れます。
奥に架かる「橋」

カップ5の絵柄の奥には
『橋』が架かっています。
橋の目的というのは、
「こちら側」と「向こう側」
それを結ぶためのものですので…
○向こう側へ渡ることができる
○AからBへ移動することができる
というアトリビュートを持っています。
そして
橋の向こうには
登場人物の目的地である
「建物」が描かれていますが…
失った悲しみに暮れる彼は、
その橋を渡って
向こうへ行くことを考えられません。
橋が遠くに描かれているのは、
二つのメッセージを含んでいます。
①乗り越えるまでに
少し時間が掛かる暗示。
②どれだけ時間が掛かっても、
必ず乗り越えられることを告げる。
まずは自身の心を癒やすこと。
心の傷が癒えてきたら、
失ったものを数えるのを辞められます。
自分に残っているものを認識し、
新たな可能性に目を向けられます。
そうなった時、
今いる場所から新しい地へと
再び歩き始めることができるのですね。
このお話から
以下のように読むことが出来ます。
遠くに見える「お城」

このお城が表すものは、
「登場人物の目的地」とされています。
この部分の読み方ですが、
相談内容から導き出していきます。
前提としては、
カップは「感情、心」を表しますので…
当事者にとっての
『ポジティブな心の状態』
ここに繋げる読み方になります。
心の浄化へのアドバイス
大切なものを失い、
喪失感から心に穴が空いたとき、
先のことなんて考えられません。
そのような心の傷から
再び立ち直るためには、
自身への癒しが必要です。
時間をかけて少しずつ、
自分の感情を受け入れ
自分の感情を認めてあげること。
例えば…
「辛かったね、悲しかったね」と、
自分で自分を抱きしめて
自身の心に寄り添ってあげること。
泣きたいなら沢山泣いてあげること。
そうすることで
少しずつではありますが、
次第に心が癒されていきます。
自分を大切にして、
自分に愛を注いであげる。
それが自身の癒しになります。
最初にもお伝えしましたが
焦ってはいけません。
時間を掛けることを
大切にしてください。
そうして心苦から解放されたら
また歩き出すことが出来ますから。
ここでいう目的地というのは、
『心が癒された状態』
という読み方ができるのですね。
時間をかけて
自分の心を癒すことで
心苦から解放されることを告げています。
「5」という数字

5番という数は
『変化、転機』を表す数字です。
そして
カップ5のテーマは、
「大切なものを失い悲嘆にくれる」
というものでした。
即ち登場人物は、
『この後どのように進んでいくのか?』
岐路に立たされている状態なのです。
○失ったものを数えて過ごすのか?
○残っているものを手に進むのか?
どちらを選ぶかで、
未来は変わってきます。
大切なことは…
「失う」というのも、
天が与えた巡り合わせという部分です。
天はその人に、
次のステップへ進んで欲しいから
その別れを提示したのですね。
カップ5の数字には、
そのようなメッセージが含まれています。

「死神」のカードに
少し通じる部分があるね。
「流れる川」は3通りの解釈


カップ5の絵柄、
中央に川が描かれていますが…
この川に関しても
幾つかの説があります。
○感情、精神状態
○目的地までの障害
○現在と未来を区切る川
3つの解釈を
それぞれお伝え致します。
上記3つの解釈は独立しており、
以下のスプレッドポジション
「相手の気持ち」
「相手の状況、状態」
「障害」「アドバイス」
これらに読み分けることが出来ます。
「感情、精神状態」として読む


「感情、精神状態」
それを表していると言う説で、
『悲しみの感情』になります。
川の流れを見ると
起伏が無く流れていますね。
カップ5の登場人物は…
大切なものを失い、
その大きな悲しみに囚われ、
心にぽっかり穴が開いている状態です。
失う前には心が動いていた、
楽しいこと、嬉しいこと…
今はそういったことが起こっても、
『心に何も感じることが出来ない…』
そのような精神状態を表しています。



「相手の気持ち、状況、状態」
といった読み方に使えますよ。
「目的地までの障害」として読む


先程の
「感情、精神状態」の延長で、
カップ5の意味にもある心の状態…
悲しみ、悲嘆、悲観、
失望、絶望、落胆、嘆き、
執着、喪失感、未練、後悔、
ネガティブな心の状態が障害となり、
○進む道を閉ざしている
○先へ進むことが難しい状態である
ということを表しています。
心がネガティブな時、
何をやろうとしても
力を削がれてしまいます。
そうした
本人のネガティブな感情が
目的地への道を閉ざす
「障害(物)」となっているのですね。
しかし障害ですから、
当然乗り越えることは可能です。
その為には
自分の負の感情から
目を逸らす(現実逃避する)のではなく…
自分の感情を認めてあげる。
悲しんでいることを受け入れてあげる。
無理の無い範囲でゆっくり
自分の心と向き合うことで、
少しずつ感情は浄化されていきます。



『障害』にドローされた時、
上記を使ってみてくださいね。
「現在と未来を区切る川」として読む


タロットの絵柄では、
○近景=現在 ○遠景=未来
そのようなことも表しています。
カップの5で言うと
以下のように解釈できます。
登場人物が立っている場所は…
『相談者の現在の状態』
○悲しみに暮れている
○過去に執着している
○未練を持ち続けている
川を渡った先のお城は…
『相談者の未来の状態』
○悲しみを乗り越えられた自分
○執着を手放せた自分
○未練を断ち切れた自分
この部分を読む際は、
「川」を単体で読むのではなく…
現在は〇〇の状態だけど
〇〇することで〇〇に成れる。
というような
アドバイスリーディングに
繋げることが出来ます。
以下で簡単にですが、
カップの5で使える
アドバイス例をご紹介致します。
カップの5で使えるアドバイス例


悲しみから立ち直る方法
涙を誘う曲、映画、
そうしたものを見て思い切り泣く。
涙にはストレス物質が含まれており、
我慢せず思い切り泣くことで
ストレス物質が排出され、
それにより感情がデトックスされる。
執着を手放す方法
無理に見ないようにすれば
心はその反動で余計に欲する。
自分の執着心から目を逸らさず
執着していることを認め受け入れ、
逆に気の済むまで執着してあげる。
そうすることで少しずつ
自然と手放せるようになる。
未練を断ち切る方法
○物理的にその対象から離れる。
○物の断捨離、連絡先削除。
○今までの環境を180度変える。
物理的、環境的、視覚的、
コンタクトを取る術が無くなれば
後は時間が解決してくれる。
後悔から立ち直る方法
(行動編)
自分のやりたいこと好きなこと
何か没頭できるものがあれば、
落ち込んだ原因を忘れられるよう
取り組んで気分を一新させる。
(考え方編)
自分に対して厳しくすると、
ハードルを越えられなかった時
「どうしてあの時、自分はダメだ」
など自己否定してしまうので、
○どうにかなる
○ダメならダメで良い
という考え方を採用していく。
ショックから立ち直る方法
自分の心が辛い状態になったら、
気持ちに蓋をしたり
見て見ぬフリをしたりせず、
辛い気持ちを認めてあげる。
○紙に書き出す
○信頼できる人に話す
○規則正しい生活を心掛ける
○想起させる物、場所から離れる
○焦らず時間が過ぎるのを待つ
※人に話すことが出来なければ
ぬいぐるみ等に話すことも
自問自答、気持ちの整理になります。
「赤色と緑色の水」3通りの解釈


倒れた3つのカップから流れる、
『赤と緑色の水』ですが…
○「ワイン=血」である
○「血」=血縁、家族の繋がり
○情熱、愛、欲望の象徴
※惑星の象徴する色からの読み方
これらの解釈があるようです。
ここでご紹介する解釈は、
『状況、状態、可能性、注意喚起』
などの読み方として使えます。
以下で詳しく
紐解いていきましょう。
ワイン=「血」であるという説


血には
「生命力」「感情」
「死=強いショック」
というのも象徴しています。
それらを象徴する液体が
カップから流れ出てしまっているのです。
カップ5の物語と合わせるなら…
強いショックを受け、
心身の元気や感情の状態が
希薄になってしまう。
そのような
「状況、状態、可能性、注意喚起」として読めます。
血は「血縁、家族の繫り」の象徴


書籍によっては以下のように…
といった意味がつけられています。
当時筆者は、
カップ5の絵柄と関係ないような
突拍子もない意味がつけられてるな…
と思ったものですが、
「ワイン=血」→『家族の繫り』
という象徴に発展させるなら、
カップの5でも
そのような読み方が出来るのですね。
惑星を象徴する色という説


○赤色の水=火星
(男性性を象徴する色=情熱)
○緑色の水=金星
(女性性を象徴する色=愛、欲望)
上記を象徴する液体が
カップから流れ出ているという解釈です。
カップ5の物語は、
○強いショック受けている
○自分にとって大切なものを失った
というものでしたね。
ここにプラスして
○カップから水がこぼれる
これを合わせて考えていきましょう。
すると以下のような
『状況、状態、可能性、注意喚起』
としての読みに繋げることが出来ます。
赤色の水=情熱と読むなら…
心にショックを受けて、
自身が理想に向かおうとする
「情熱、熱意」といったものを…
○希薄になってしまっている状態。
○希薄になってしまう可能性がある。
○希薄になってしまわぬよう注意を。
緑色の水=愛と読むなら…
心にショックを受けて、
他者への優しさや労りといった
(他者を想える気持ち=愛情)を…
○希薄になってしまっている状態。
○希薄になってしまう可能性がある。
○希薄になってしまわぬよう注意を。
緑色の水=欲望と読むなら…
※欲望(=人の基本的欲求)
と考えると分かり易いです。
(生理的欲求)
食欲、性欲、睡眠、
(安全の欲求)
心身の安全、健康に過ごしたい、
(社会的欲求)
経済的、社会的な安定を求めたい、
(承認欲求)
他者から認められたい、
(自己実現の欲求)
自分の夢を実現したい、
心のショックを受けて、
上記の基本的な欲求が…
○希薄になってしまっている状態。
○希薄になってしまう可能性がある。
○希薄になってしまわぬよう注意を。
上記のように
『状況、状態、可能性、注意喚起』
として読むことが出来ます。
「緑色の水=欲望」ですと、
カップ5のニュアンスに沿わないので…
『心の傷による欲求の喪失』
と考えると読みやすいですよ。
タロット【カップの5】正位置/逆位置の意味と解釈-象徴の読み方を徹底解説まとめ


今回の記事は
「カップの5」について
正位置/逆位置の基本的意味と、
各象徴の詳しい解説を致しました。
まとめとして
以下の7つを簡潔にお伝えします。
倒れた3つのカップ
【一番大切にしてたもの】
それを失うことで
悲しみ、悲嘆、悲観、執着、
喪失感、未練、後悔、消失、
失望、孤独、絶望、落胆、
試練、強いショック、嘆き、
といった心の状態を表します。
※正位置の意味に繋がります。
後ろにある二つのカップ
【自分にまだ残されているもの】
失った時は辛いですが、
『自分に何が残っているのか?』
そこに気付くことで、
未来へ進んでいけることを表します。
奥に架かる「橋」
【悲しみを越える暗示】
橋が遠くに描かれているのは、
悲しみを乗り越えるまでには
少し時間が掛かることを表します。
そして同時に
どれだけ時間が掛かっても、
必ず越えられることを告げています。
遠くに見える建物
【登場人物(相談者)の目的地】
カップは心を表すスートなので、
目的地は「心の状態」です。
○執着を手放せた自分
○未練を断ち切った自分
○悲しみを乗り越えられた自分
自分の心の寄り添ってあげることで
『心苦から解放される』
ということを告げています。
「5」という数字
【変化することへの促し】
大切なものを失ったあとは、
心が停止し動けなくなりますが…
○そのままそこに留まるのか?
○残されたものを手に進むのか?
その分岐点にあると告げています。
描かれている「川」
○目的地までの障害
○感情、精神状態
○現在と未来を区切る川
三つの解釈があり、
スプレッドポジションにおける
「相手の気持ち」
「相手の状況、状態」
「障害」「アドバイス」
として読むことが出来ました。
赤色と緑色の水
○「ワイン=血」
○「血=血縁、家族の繋がり」
○情熱、愛、欲望の象徴
三つの解釈があり、
スプレッドポジションにおける
「相手の状況、状態」
「可能性」「注意喚起」
として読むことが出来ました。
カップ5のテーマは
『過去に執着する』カードです。
ですが
過去は変えることが出来ず、
そこに留まり続ける限り、
素敵な未来を迎えられません。
大切なものを失い、
喪失感に苛まれている時は、
現実に向き合うことができませんが…
焦らずゆっくりと、
自分の心を癒していくことが
大切になっていきます。
時間を掛けて
心の傷が癒えた時、
後ろにある
倒れていないカップに気付きます。
『私は全てを失った訳ではない』
自分にまだ残されているもの
そこに目を向けられた時、
私達はまた、
未来に向かって
歩き出すことができるのです。
それでは
本日も最後までお読み戴き、
誠にありがとうございました。
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