カップエース『イエスノー』なら?
カップのエースを、
「Yes.No」で判断したい場合…
シンプルに、
『Yes』と読めるでしょう。
カップエースは
「神からのギフト」です。
その内訳は…
真実の愛、思いやり、愛情、喜び、
幸福、満足感、充実感、心の安寧、
心の癒し、純粋さ、優しさ、慈悲、
赦し、無条件の愛、無償の愛…etc.
そこにプラスして
○人と人との関わり
○共感や共有することの喜び
といったように
喜怒哀楽の『喜』が凝縮されています。
非の打ち所がないほど、
『Yes』というカードですね。
ちなみに、
本記事の4ページ目では、
「カップエースのネガティブ読み」
についてお伝えしますが…
それは
複数枚数スプレッドの際、
『全体の印象が暗い場合』
適用する読み方です。
カップエースの正位置
単体では純粋に『Yes』と読めます。
カップエースを『数秘術1』で読む
『ACE of CUPS.』
というのは「カップの1番」です。
「1」というのは
『新たな始まり』の数字です。
ですので、
カップエースを
『1番=新たな始まり』として
カップのエースを読みたいのですが…
タロットには他にも
「1番」というカードが存在します。
ワンドエース、ソードエース、
ペンタクルエース、そして魔術師。
カップエースを含め、
1番だけで5枚もあるのです。
そこで大切になるのが、
『何が始まるのか、何を始めるのか』
それを各カードから導くことです。
例えば
カップエースは水の属性で
『感情、愛情、心』を司りますので…
自分の中の愛を見つけたり、
「何故自分はそう感じているのか?」
感情の起こりを自分の中に見つける。
…というのも、
『スタート地点に立ち返る』という意味で
カップエースの読み方になります。
あとは
カップエースの絵柄は
聖域のような場所ですので…
「心の癒し、心を癒せる場所」
そういったモノや事柄、
場所を自身に持って心をリセットする。
これも視点を変えれば、
『心の状態をスタート地点に戻す』
という意味合いで
カップエースの読み方になります。
『初心に返る』として1番を読む場合、
カップ「感情、愛情」と合わせるなら…
○改めて思いやりを持つ
○改めて感謝の気持ちを伝える
というのも、
カップエースの読み方になります。
数秘術「1」のキーワード
数秘術には
その数字によって
固有のキーワードも付いています。
ここでは、
数ある「1」のキーワードから
カップエースで使える
キーワードをピックアップします。
上記のようなキーワードが使えます。
数秘術を使ってタロットを読む場合、
『絵柄やスートに合うキーワード選定』
それを大切にしましょう。
そうすることで同じ1番でも、
『カード特有の読み方』が可能になります。
カップエースで『人物像』を作ろう
タロットは
物語のキャラクターのように
人物像を作ることで
カードを覚えやすくなります。
カップエースは
人物が描かれておりませんが、
「〇〇のような人物」
というように作っていきましょう。
人物像づくりのコツとしまして、
「カードの元の意味」を使っていきます。
そうすることによって
『元の世界観を壊すことなく』
カップエースの人物像を作っていけます。
以下で3つのステップに分けて
説明していきますね。
本性で作る人物像は、
相談者やお相手自身の
『気づいていない性格や性質』
などのポジションでも使えますよ。
Step①:カップエースの意味を調べる
まず始めに
『カップエース/正位置の意味』から
キーワードを列挙してみます。
次のステップでは、
上記キーワードの中から…
カップエースという人物は…
『思いやり(を)大切にする』
『素直な気持ち(を)表現する』
というように、
キーワード+(は、が、を、に)
などの「助詞」を使って、
人物像を箇条書きにしていきます。
人物像作りのヒント:
カップエースは『利他主義』です。
自分の幸福よりも、
相手の幸福を願うカードです。
Step②:人物像を箇条書きにする
ここでは先ほど挙げた
『カップエースの意味』を使って
箇条書きで人物像を作ってみましょう。
助詞を使い人物像を箇条書き
これだけで
「カップエースの人物像」
が見えてきましたね。
これらの文章は、
「相談者から〜する」
「お相手から〜される」
「お相手が〜している」
「お相手が〜と思っている」
と変えればリーディングになります。
このままでも十分ですが、
この文章に言葉を付け足して、
更に詳細に人物像を作っていきましょう。
Step③:詳細に人物像を仕上げる
先ほど
箇条書きした人物像に
具体的なイメージを付け足して
詳細な人物像を作ってみましょう。
人物像を作る際、
『彼は〜である』
『私から見て、彼は〜である』
どちらかの文章を意識すると
イメージしやすいですよ。
「カップエース」という人物は…
(安心感がある)
穏やかでにこやかで、
パッと見た雰囲気が柔らかく、
その外見から
「優しい人なんだろうな」
というのが伝わってくる。
その雰囲気と実際の人柄が
きちんと合っているので、
一緒にいる人の心に安らぎを与える。
(共感を大切にする)
そして相手のことを
自分のことのように想い、
その心に寄り添って
共感することを大切に
話を聞いてくれる。
話の結論を急がないので、
話をする人も安心して
話をすることができる。
(相手を受け入れる)
心の器が広いというか、
相手を受け入れる度量が大きい。
例え、突拍子もないような
意見の相違があったとしても、
絶対に否定せず受け入れ、
その考え方を自分の中で共有し、
新たなものとして
取り入れようとさえする。
(失敗を咎めない)
更に仕事でも日常でも
それが故意でなければ、
誰かが失敗したことに対して
咎めることをしない。
人は失敗するものであるし、
失敗をしなければ
解らないこともある。
自分もたくさん失敗してきて、
そしてその度に許されてきた。
そういった考えが
自身の中に存在しているのだろう。
(裏表のない優しさ)
このように
非常に優しい性格であるが、
その発言や行動は
純粋に相手を想ってのもので…
その優しさに対して
「裏のない人」である。
初めて会った人や
会って間もない人などは、
その優しさの裏を
読もうとしてしまうが、
交流を持つほどに、
その人の純粋な優しさが見えてくる。
上記のような
人物像が出来上がりました。
カップエースは
『利他主義』なカードですので…
○自分よりも相手を思いやる。
○自分よりも相手を喜ばせる。
○自分よりも相手の幸福を願う。
というように、
行動のベクトルが「他者」になります。
人物像を詳細に作ることは、
イメージのエクササイズにもなりますし、
「アドバイス/相手の性格」など
実際のリーディングにも
使っていくことが出来ます。
メリットが多いので、
是非、挑戦してみてください。
カップエースが伝えるメッセージ
アーサー・E・ウエイトは
カップのエースについて
『真のココロの家』
と解釈していると云われています。
本ページの最後に、
カップエース
『真のココロの家』をテーマに、
メッセージを紐解いていきたいと思います。
『真のココロの家』とは?
真のココロの家とは、
『人が生まれながらにして持っているもの』
…と解釈致します。
優しさ、労り、愛情、
温かさ、赦し、慈しみ…etc.
これらを総称して
『心(ココロ)』と言います。
そしてカップエースが
真のココロの家というのなら、
『人が最後に帰る場所』でもあるわけです。
人生の中では、
様々なことが起こります。
例えば、
劣悪な環境に身を置いて
心が荒んでしまうこともあります。
裏切られたり、騙されたりして、
人を信じられなくなることもあります。
自暴自棄になって、
自分を大切に出来なくなることも、
他者に敵意を持つこともあるでしょう。
しかし
そのような環境に身を置く前…
その人の過去には、
優しさや、労りといった
『心(ココロ)』があったはずです。
その過去に持っていた
「心をもう一度取り戻す」ということが、
カップエースにおける
『真のココロの家に帰る』ということです。
しかし…
「心の傷」は外傷と違って
癒すのに相当な時間が掛かります。
ですので、
心の傷を癒すためには、
焦ってはいけないのです。
何年掛けたって良いのです。
日々の生活の中で
心と体を休めながら、
ゆっくり自分の心と向き合っていきます。
ネガティブな感情が出てきたら
抑え込んだり、無視したりせず…
自分のその感情を
認めて、受け入れて、
理解してあげてください。
日記に書いたり、
涙と一緒に洗い流したり、
信頼できる人に心の内を話したり…
周囲に誰もいなければ、
叫んだって良いのです。
感情をその都度、
外に出してあげてください。
そうして
自分と向き合って、自分の心を知って…
少しずつ、少しずつ、
今の自分を愛せるようになって、
そうして心に余裕が出てきたら、
周囲への感謝も出来るようになって…
そして最終的に
自分が本来持っているもの、
自分が最後に帰る場所、
『心(ココロ)』を取り戻していく。
それが筆者が紐解いた
「真のココロの家」の解釈、
カップエースのメッセージです。
人は感情、心の生き物です。
人は誰だって
『心=愛』を持っているのです。
ただ人生の途中で、
すり減ってしまうのですね。
だからゆっくりと、
そのすり減った心を癒し、
そして本来持っていた
「愛」へと近づいていく…。
その大切さを、
カップエースは
メッセージしているのですね。
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