皆様こんにちは。
『本気のタロット講座』へようこそ。
今回は、
『タロットの歴史背景について』
面白く解りやすく
書いてみたいと思います。
本記事を読んでタロットに対する敷居が、
ほんの少しでも低くなって戴ければ幸いです。
初期のタロットカード
『マルセイユタロットカード』
というものをご存知でしょうか?
初代タロットカードのような
風格のある絵柄のタロットカードです。
このマルセイユタロットカードというのは、
元々フランスのマルセイユというところで使われていた
トランプのような『遊戯用のカード』でした。
![](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2020/06/無料絵画.jpg)
それらのカードは
当時の商人、貴族、大衆の遊びのカードだったのですね。
当時、マルセイユでは、
多くの印刷会社があり、
そこでは
「マルセイユタロットカード」を沢山印刷していました。
中世のフランスでは
芝居というものは無かったようですし、
書物というものも、相当な高価な品だったようです。
そこで当時の人達は、
先程のマルセイユタロットで
トランプのようにゲームをしたり、
賭け事をしたりして楽しんでいたようです。
当時、皆が楽しく遊べるカードとして、
マルセイユタロットカードは
相当な人気商品だったに違いありません。
マルセイユタロットはトランプへ?
![](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2020/04/トランプ.png)
マルセイユタロットカードは
後に「トランプに変化していった」という話があります。
この話によりますと、
マルセイユタロットカードの各スート
「ワンド」「カップ」「ソード」「ペンタクル」は…
『ソード』⇒「スペード」
『カップ』⇒「ハート」
『ワンド』⇒「クラブ」
『ペンタクル』⇒「ダイヤ」
このように変化したとされています。
コートカードの
クインはそのまま「クイン」に、
キングもそのまま「キング」に、
ペイジとナイトは「ジャック」に変わりました。
そして
マルセイユタロットカードの大アルカナの中で
1枚だけトランプに変わったカードがあります。
それは何だと思いますでしょうか?
答えは「愚者」です。
彼は「ジョーカー」としてトランプカードの中にいます。
![](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2020/06/ジョーカー.jpg)
ジョーカーと愚者の共通点
ジョーカーと愚者の共通点をお話する前に、
こちらの画像をご覧ください。
マルセイユカードの愚者と、
後にそこから進化する
ウエイトスミス版タロットカードの愚者です。
![](https://tarot-study.com/wp-content/uploads/2020/04/☆愚者比較.jpg)
これら愚者のカードは
2枚とも「0番」と数字が書いてありますね。
この「0番」という数字から
何を思い浮かべられますでしょうか?
どんな状況、状態を思い浮かべられますでしょうか?
是非、一緒に考えていただければ嬉しいです。
筆者が「0番」を表現するのでしたら…
『真っ白な状態である』
『純粋無垢な状態である』
『スタート地点にも立ってない状況である』
としてみました。
![](https://cdn.pixabay.com/photo/2014/04/05/11/38/paintings-316440_960_720.jpg)
以上の連想から0番は、
「何にでも染まれる」「どこへでも行ける」
そう捉えることが出来ます。
現にトランプでジョーカーは、
「どのカードにも変身できる」
「敵にも味方にもなれる」
というようなカードです。
ポーカーでも、大富豪というゲームでも
他のカードが
よほど最悪な手でない限りは
ジョーカーが手元に来てくれれば、
それだけで有利になります。
「どこへでも行ける」「何にでもなれる」
という部分でも
『愚者』と『ジョーカー』はリンクしていますね。
マルセイユ版タロットカードは、
いきなり占いのカードとして登場したのではなく、
フランスのマルセイユという港町で
貴族、商人、大衆の遊戯用カードとして普及したものなのですね。
こういった背景を知ると、
ほんの少しタロットへの敷居が低くなりませんか?
次回は
ウエイトスミス版タロットカードの誕生
というテーマでお話を書かせていただきたいと思っております。
どうぞ、
お楽しみにしてみてください。
最後まで読んで戴き、
誠に有難うございました。
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