皆様こんにちは
『本気のタロット講座』へようこそ。
今回の記事は、
タロット小アルカナ
『カップ2 〜徹底攻略編〜』
4ページ構成の
大ボリュームとなっております。
皆様のお役に立てれば嬉しいです。
タロット「カップ2」の解説
「カップ2」のカードは
恋愛要素の強いカードですよね。
そんなカップ2ですが、
視点を変えることで…
○相談者(お相手)と「他者」
○相談者(お相手)と「興味」
○相談者(お相手)と「仕事」
○相談者(お相手)と「出来事」
など様々な読み方が可能になります。
タロットリーディングで大切なのは…
○思い込まないこと
○決めつけないこと…です。
「カップ2は恋愛のカードだ」と、
思い込んでしまう、決めつけてしまうと…
他の相談内容で出て来た時、
読めなくなってしまいます。
例えば、
「カップ2=恋愛のカード」
というようにだけ覚えていると…
独立起業の相談などで
「カップ2」が出てきたら、
きっと困ることになると思います。
愛は無限の力を生み出します。
愛する人を見つけましょう。
きっとその時…
あなたは成功を果たします。
…というような、
リーディングをする訳にもいきません。
そこで本記事では、
タロット「カップ2」について
様々な視点から読むことが出来るよう
詳しい解説をしていきます。
そして、
大アルカナで似ているカード
『Ⅵ, 恋人たち』との違いも、
解説していきたいと思います。
きっと皆様の
「カップ2の読み方」に、
新しい風が吹きますので…
是非、
最後まで楽しんで戴ければ嬉しいです。
カップの2『正位置の意味』
カップ2の基本的なテーマは
『結びつき、魅力、交流、進展』です。
恋愛色の強い絵柄ですが…
○相談者(お相手)と「他者」
○相談者(お相手)と「興味」
○相談者(お相手)と「仕事」
○相談者(お相手)と「出来事」
というように…
「人、もの、事柄」など
『AとBの関係全般』として読めます。
そのような部分も含めて
物事や相手への興味が芽生えたり、
何か新しいことが始まる暗示があります。
そして『2番』という数字から、
その関係は物心両面において
バランスの良い状態である(になる)
というメッセージがあります。
そして中央上部に描かれる
『カドゥケウス』からも…
人、もの、事柄に対して
『これだ!』というような感じで
一目惚れのような感じで惹かれたり、
それらの関係と進展が速い暗示があります。
そして
対人関係、物事、仕事など全てにおいて、
『関係性を焦らず大切に育んでいこう』
という示唆も含んでおります。
恋愛色の強いカップ2ですが、
「恋愛面でだけ考えない」
というのがポイントになっていきます。
カップの2『逆位置の意味』
カップ2が
逆位置で出た場合…
正位置の意味から、
『過剰になるか、不足になるか』
というように読むことが出来ます。
例えば、
カップ2の正位置の意味を
「親密さ」とするのなら…
【親密さ:過剰な状態】
周囲が見えない二人だけの世界。
お相手以外を受け付けない状態。
【親密さ:不足な状態】
ぎこちないコミュニケーション。
よそよそしく他人行儀な空気。
というように
○正位置の意味を過剰にした状態
○正位置の意味を不足にした状態
として逆位置は読むことが出来ます。
カップ2/逆位置キーワード例
ここでは、
「カップ2/正位置の意味」を基に…
『過剰』or『不足』で
どんなキーワードが取れるか?
その例をご紹介します。
逆位置:『不足』or『過剰』 | 正位置:『正位置の意味』
恋愛 『浮気』or『純愛』 |
好意 『憎悪』or『親愛』 |
愛情 『無関心』or『執着』 |
信用 『不信』or『過信』 |
和解 『喧嘩』or『安寧』 |
協力 『妨害』or『補佐』 |
共感 『反感』or『同調』 |
協調 『排他』or『依存』 |
約束 『裏切り』or『契約』 |
情熱 『冷静』or『乱心』 |
親密 『絶交』or『蜜月』 |
上記の逆位置キーワード例
『〇〇 or 〇〇』というキーワードは、
全てカップ2の逆位置で使えるものです。
キーワードのニュアンスは
読み手によって変わりますので、
難しく考えないでも大丈夫ですよ。
逆位置のキーワードを取る際は、
○スプレッド全体の印象
○周囲のドローカード
○リーディングの整合性
これらを総合して判断しましょう。
カップ2『絵柄の解釈』
カップ2番は
シンプルな絵柄ですが、
細かな象徴がいくつか描かれており、
それぞれの象徴を知ることで、
カップ2の読み方を深くしてくれます。
○二人の冠
○二人が持つカップ
○赤いライオン
○カドゥケウス(ヘルメスの杖)
○男女のアクション
○背景の家
カードのテーマと合わせ
読み解いていくことによって、
深い読み方を可能にしていきます。
男性と女性の「冠」の読み方
二人は頭に冠を被っています。
女性は「月桂樹の冠」
男性は「薔薇の冠」です。
【月桂樹の冠】
アプローチを受ける側から与える側へ…
○栄光、勝利、栄誉、変わらぬ想い、
それらをもたらす示唆があります。
【薔薇の冠】
アプローチする側が
○情熱、熱意、強い意志、勇気、
「それらを持っている、以て挑む」
というように読むことが出来ます。
カップ2の絵柄は
男女で描かれますが…
彼だから男性側
彼女だから女性側とだけで読みません。
相談内容を基に
「どちら側として読むか?」
それをタロティストが決めて読みます。
そして対人関係のみならず、
人から物事へアプローチ
従業員から会社へアプローチ
などの様々な読み方が可能です。
二人が持つカップの高さ
まずカップのテーマには、
『感情、愛情、共感、共有』
というものがありました。
それを踏まえて
「二人が持っているカップの高さ」
ここに着目してみましょう。
どちらかが
高く持っているでもなく、
ピッタリ同じ高さで持っています。
カップは感情や愛情など
『心』を表すスートですので、
高低差(温度差)があれば
二人の関係は上手くいかないでしょう。
この部分から
以下のようにキーワードを取れます。
○両者が同じ熱量である
○同じように感じている
○同じように想っている
○気持ちが繋がっている
○両者で共有できる想いがある
ちなみに
スートのテーマを考えず、
カップの高さだけに目を向ければ…
○両者は対等の立場である
○お互いに必要としあっている
というようにも読むことも出来ます。
これも対人関係だけでなく
「相談者とコミュニティ」
両者の目指すヴィジョンが一致している。
というように読むことも出来ますね。
カドゥケウス(ヘルメスの杖)
カップ2の絵柄の
中央上部に描かれているもの。
これは
カドゥケウス(ヘルメスの杖)と云われ、
『聖なる力を伝える者が持つ呪力ある杖』
…というのを意味しているそうです。
その杖の持ち主は
ギリシャ神話における
「伝令伝達の神ヘルメス」で…
カップ2の象徴としては
『平和、幸福、通信、速さ』
などを表しています。
ではこの部分を読む為に…
カップ2の物語に沿った
『平和、幸福、通信、速さ』とは何か?
それをイメージしてみましょう。
それが
「アドバイス、暗示、示唆、可能性」など
カップ2のリーディングに繋がります。
【カップ2の平和とは?】
○仲睦まじくなること
○関係がスムーズに進展すること
○両者の関係に心配事がないこと
※暗示、可能性としての読み方。
【カップ2の幸福とは?】
○安心感に包まれること
○一緒にいて心が安らぐこと
○愛されていると感じること
○想いを受け入れてもらえること
※暗示、可能性として。
【カップ2の通信(情報)とは?】
○待ち望んだ報せが届くこと
○相手から返信がくること
○こちらからメッセージを送ること
○気持ちなどをきちんと伝えること
※アドバイス、可能性として。
【カップ2の速さとは?】
○早く伝えること
○すぐ返信すること
○躊躇せず行動に移すこと
○関係の進展が速いこと
○心を奪われるのが速いこと
○関係がとんとん拍子に進むこと
※アドバイス、暗示、可能性として。
カドゥケウス(ヘルメスの杖)
この部分を読む際は、
カップ2のテーマを基に
『平和、幸福、通信、速さ』とは何か?
それをイメージすることが大切です。
翼の生えた赤いライオンの頭部
『翼の生えた赤いライオンの頭部』
この象徴に関しては
多くの解釈がありますが…
まず頭部だけで描かれるのは、
『高次の存在(精神性の高さ)』
というのを表しています。
この部分を読むために
「ライオンが象徴するもの」
について挙げてみましょう。
ライオンは
百獣の王と云われるように
獰猛な感じをイメージしますが…
争いを仕掛ける側というよりも、
群を護る「守護性」の強い動物なのです。
群れを護る為には
それ相応の力が必要ですし、
護り抜くという情熱、
たとえ手負いであれど、
護る為に向かっていく勇気も必要です。
そうして
群れを護ることで
信頼や絆も育まれます。
そして
「守護られる」ということは、
群れの幸福や繁栄に繋がっていきます。
そのような部分からライオンは、
『力、愛の象徴』とされています。
その象徴が頭部だけで描かれるのは、
より精神性が高いということなのですね。
ですので「カップ2」では、
『相手を想う純粋な気持ち』からくる…
絆、愛情、情熱、
信頼、幸福、繁栄、
相手を護る強さと勇気、
といったものが、
強調されていきます。
カップ2の物語と合わせて
以下のように
キーワードを取ることが出来ます。
男性と女性のアクション
カップ2には
二人の男女が描かれ
「動きのある男性側」
「動きのない女性側」
というように描かれています。
この描画が意味するものは…
実際に行動を起こし
アプローチを起こしていく男性性。
感じる、信じる、大切にする
といった内面を重視する女性性。
この2つの視点を表しています。
例えばこの部分を
○お相手は行動に起こしてくる
○お相手は受動的な状態である
などの「状況、状態」
として読むことも出来ますし…
アドバイスとして読むのなら
○行動面のアドバイス
○心持ち面のアドバイス
としてリーディングすることも出来ます。
では、
カップ2の絵柄から
『行動面』『心持ち面』
どのようにアドバイス出来るか
カップ2の絵柄から考えてみましょう。
行動面のアドバイスとして
○相手に寄り添う
○相手への共感を示す
○積極的に手伝いに行く
○相手への理解に努める
○相手との交流を始める
○相手に約束事を持ち出す
○相手への愛情を示していく
○相手との和解に努めていく
○対等な関係であると明示する
○こちらからアクションを起こす
○コミュニケーションを取りに行く
「こちらからのアクション」
としてアドバイスが出来るよ。
心持ち面のアドバイスとして
○相手からの愛を信じる
○相手のことを信用する
○周囲との調和を大切にする
○周囲との協調性を重んじる
○約束は大切に守る
○相手との絆を信じる
○相手との結びつきを疑わない
○相手の魅力的な部分を感じる
○物語の始まりを予感する
といったような…
内面への助言が主になります。
「男性側=行動面」
「女性側=心持ち面」
と分けてお伝えしましたが…
カップ2はアドバイスの際、
『一枚二役』で読むことが可能です。
○相手との絆を信じて(心持ち)
○相手に愛情を示していく(行動)
などのアドバイスが可能になります。
背景に描かれる「家」
カップ2の遠景には、
赤い屋根の家が見えますね。
家はアトリビュートで
「家族、家庭」を表現しており、
二人の目指す未来を表しています。
この二人の目指す場所は
この家であり「カップ10番」なのですね。
ただ、
この家は遠くに描かれています。
カップ2は、
「2番」という数字も示すように
まだ二人の関係は始まったばかりです。
これから月日を経るにつれ、
色々なことが起こってくるでしょう。
カップ2は、
そうした出来事を
二人で乗り越えながら、
信頼関係を育んでいく段階にあること。
多くのことを乗り越えた先に
「10番」に至るということを、
カップ2の家はメッセージしています。
カップの2を上手に読む為のポイント
カップの2は登場人物として
「男性」「女性」が描かれていますが
カップ2のカードを
上手に読むコツ(注意点)としまして…
男性登場人物
(=男性相談者、お相手の彼)
女性登場人物
(=女性相談者、お相手の彼女)
と、固定しないでください!
そのように考えてしまうと、
途端にリーディングの幅が狭まります。
『男性登場人物=男性相談者』
『女性登場人物=女性相談者』
というように固定してしまうと…
例えば
女性の相談者さんへアドバイスの際、
○相手に寄り添う
○自分からアクションを起こす
○コミュニケーションを取りに行く
○自分から共感、理解を示していく
○自分からアプローチを仕掛けていく
というように
カップ2の男性人物視点からの
アドバイスがしづらくなります。
逆にカップ2に描かれる女性は
「受け取っている状態の絵柄」ですので、
男性の相談者さんに対して
『お相手の気持ちを受け取りましょう』
などのアドバイスがしづらくなりますし…
カップ2に描かれる
女性登場人物(陰:受動性)を基に、
○彼は奥手な性格である
○彼は自分から行動できない
○彼は恋愛に対して受けの姿勢
○彼は気持ちを受け取っている
といったような、
『好意はあるけど受動的』
などの読み方が出来なくなります。
カップ2を読む際は、
カードの登場人物の性別と、
実際の当事者の性別を
固定しないことがポイントになります。
相談内容に対して
「どちら側で読むか?」ですが、
○どのポジションに出たか
○スプレッド全体のスート
など総合で判断することができます。
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