皆様こんにちは
『本気のタロット講座』へようこそ。
今回の記事は
タロット小アルカナ
『ワンドの6 〜徹底攻略編〜』です。
このカードは、
「勝利」というキーワードが強く、
その部分が強調され過ぎるので、
読みづらいと感じる方も多いと思います。
筆者も昔はワンド6が出ると
「=勝利」という公式になってしまい…
苦手なカードの1枚でした。
絵を見て読むと言っても、
何だか象徴も少ないですものね。
しかし実は
そんな「ワンドの6」も…
○視点の変換
○シチュエーションイメージ
○数字に込められた意味
これらの要素を加えることで、
非常に多彩な読み方が可能なのです。
本記事では、
「ワンド6」のカードを…
2ページ構成で
様々な角度から解説していきます。
今回は特に、
『ワンド6』×『数秘術6』
この2つを合わせて考える部分が…
「ワンド6」の読み方を
ガラリと変えてくれます。
本記事を読むことによって、
「ワンド6」のカードが
スプレッド上のどこに出ても
臨機応変に読める様になります。
是非、最後まで
楽しんで戴ければ嬉しいです。
タロット「ワンドの6」とは
ワンドの5番で、
周囲の人たちとの
価値観、考え方、意見の相違など
『自分と他者との違い』に直面し…
様々なぶつかり合いを経て
皆を纏める力を得た
「ワンド6」の人物は…
リーダーとして
ここで皆の上に立っています。
勝利を表す月桂樹の冠を被り、
彼が持つワンドの上部にも
月桂樹の輪を括り付けています。
しかし、
この勝利は一時的なものであって、
永遠に不滅のものではありません。
彼はここから
どのような道を辿るのか…?
その暗示として、
彼の跨る馬はイミテーション。
今は『それっぽさ』を、
演出しているに過ぎません。
この馬は未来で崩れるのか?
はたまた模倣ではなく、
本物に変えることができるのか?
それは彼がこれから、
『どのように立ち回っていくか?』
それで決まっていくでしょう。
例えば、
力で押さえようとすれば
それ以上に反発する力が働きます。
ワンドとは「火の属性」です。
情熱、行動力、上昇志向など
強い男性的エネルギーを持っており…
しかし
その力がマイナスに傾いてしまえば、
「利己主義、自分本位」
といった傲慢さに繋がってしまいます。
ワンマンではなく、
周囲の意見を聞き、
自分と違った考えの理解に努め、
双方の妥協点を見つけることができる。
そして仲間と協力をし
皆で一つのものを創り上げていける。
そのようなリーダーに
成ることが出来れば、
彼はきっと、
本物の馬に跨るように成るでしょう。
ワンドの6「正位置の意味」
ワンド6の大きなテーマは、
『勝利、栄誉、自信』です。
○頑張ってきたことが上手くいく、
○頑張ってきたことが評価される、
○貴方自身が周囲に認められる、
○そのことによって自信に繋がる、
というように、
ポジティブな要素が多く、
アドバイスにも繋げやすいカードです。
ワンドの6「逆位置の意味」
ワンド6が「逆位置」で出た場合、
大まかなテーマとして…
○状況にプレッシャーを感じる、
○周囲との温度差に悩まされる、
○周囲の評価を気にし過ぎる、
というような
暗示としても読むことが出来ます。
しかしこれは
『大まかなテーマ』であり、
これだけで逆位置を読めば
下手をすると、
リーディングが矛盾する可能性もあります。
そこで逆位置の読み方を…
正位置の意味を基にして
『過剰か?不足か?』
というように捉えると、
リーディングの矛盾も避けられ、
尚且つ読み幅も広がっていきます。
「過不足」で読むワンド6逆位置
正位置 逆位置 | 前進 『後退、停止』or『到達』 |
勝利 『敗北』or『王者』 | |
獲得 『喪失』or『棚ぼた』 | |
成功 『失敗』or『現状維持』 | |
進歩 『後退』or『飛躍』 | |
達成 『未達成』or『有終の美』 | |
成就 『頓挫』or『幕引き』 | |
自尊心 『偉ぶる』or『謙虚さ』 | |
自己表現 『同調する』or『オリジナル』 | |
前向きな姿勢 『悲観的』or『楽観的』 | |
評価 『批判』or『名誉』 | |
主導権 『従属』or『ワンマン』 | |
才能の発揮 『平凡』or『鬼才の持ち主』 | |
尊大(偉ぶる) 『自己卑下』or『謙虚さ』 | |
油断 『警戒』or『留意』 | |
イミテーション 『本物、現物』or『空想、想像』 |
上記逆位置キーワード
『〇〇 or 〇〇』という言葉は、
読み手によってニュアンスは変わります。
ですので、
難しく考えないで大丈夫ですよ。
逆位置のキーワードを取る際は、
○スプレッド全体の印象、
○周囲のドローカード、
○リーディングの整合性、
これらを総合して判断しましょう。
ワンドの6「絵柄の解釈」
本項目では
ワンド6に描かれるメインの象徴
○月桂樹の輪
○ハリボテの馬
この2つの解説と、
キーワードの取り方、
アドバイスの方法をご紹介します。
月桂樹の冠
「ワンドの6」の登場人物は、
冠とワンドに『月桂樹』をつけています。
ワンド6の大きなテーマは、
『勝利、栄誉、自信』です。
そして月桂樹の花言葉は、
『勝利、栄光、栄誉』です。
このことから、
ワンドの6に描かれる月桂樹は、
絵柄のテーマである
『勝利、栄光、栄誉、』
それに伴って培われる自信。
その他
ワンド6に付けられている
「ポジティブなキーワード」
これらを強調する象徴として読めます。
リーディング時に
周囲のドローカードや
全体の印象がポジティブなら、
迷わず上記キーワードを使える。
という事を表しています。
ワンドの6は『ハリボテの馬』
メインの登場人物は
「馬」に跨っていますが…
この馬はよく見ると、
「本物の馬ではない」です。
タロットでは
本物の馬が登場するカードがあります。
コートカード「ナイト」です。
※死神の馬は一旦除外します。
ナイト達の乗る馬に比べて、
ワンド6の登場人物が乗る馬は…
『本物感が無い』ですよね。
恐らくは
馬の頭の被り物の様なものに、
大きな布を被せて
「中に人が入って持ち上げている」
というような状態でしょう。
パレードの作り物と考えると、
イメージしやすいかも知れません。
要は『それっぽさの演出』ですよね。
などいったキーワードが取れます。
ハリボテの馬で『アドバイス』
ワンド6の馬は、
「見せ掛けのもの、ハリボテの馬」です。
一見してネガティブなキーワードですが、
タロットは「視点変換」で
様々な読み方が可能になります。
試しに本項目では、
「ハリボテの馬」→『外見を装う』
というように視点を変換して、
アドバイス文章を作ってみましょう。
内面を変えるには
『外見から整えよう』
人の内面というのは、
いきなり変えることは難しいです。
長年培ってきた自分がありますものね。
そこで…
『内面を変えるにはまず外見から』
というお話を聞いたことありませんか?
例えば
ビジネスシーンでも何でも、
スーツに身を包むと
気分がビシッとしませんか?
お出かけする際に、
自分の中で「素敵!」
そう思える装いに身を包むと、
外に出るのが楽しみになりますよね。
逆に1日中パジャマでいれば、
気分は休日モードになりますし、
来客にも戸惑います(笑)
外見とか装いというなら、
『歩く時の姿勢』も大切ですよ。
猫背で下を向いて歩いてると、
何となく気分も暗くなりますが…
胸を張って目線をやや上に、
背筋を伸ばして
歩幅をいつもより半歩広く。
そうして歩いてみてください。
何だかやる気が出てくるはずです。
そのメカニズムとしては、
人体のテストステロン値が上昇して
ポジティブ影響をもたらすのですが…
これはまず始めに、
「歩く姿勢やリズム」といった、
『外面を飾った、装った』のですよね。
それが人体の内面に作用して、
更にメンタルにまで影響したのです。
このように
「外を飾る」というのは、
内面に影響してくれるのですね。
ワンドの6は、
『まずは形から整える大切さ』
それをメッセージしていますよ。
なんていう人もいるが…
外見は内面に影響をもたらす。
ならばまず外見を装うのは、
とても理にかなっている。
外見に見合う中身は、
後から追い掛けさせればいい。
ワンド6「注意換気」として読む方法
「ワンドの6」は
ポジティブな要素が強いですが…
『注意喚起』というポジションでも
強い読み方の出来るカードです。
結論として、
ワンド6での注意喚起とは、
『謙虚さを忘れないこと』です。
どういうことか?
一度、絵柄のシーンに戻ってみましょう。
シーンを想像してみましょう
馬に跨り、
周囲の人に持ち上げられ、
一見、勝利したかに思えます。
しかし、馬はイミテーションですし、
周囲の仲間も完全に気を許しているか?
…と言われれば、
そうではないかも知れません。
ワンドの6は
完全な勝利ではなく、
『一時的な勝利』です。
それを自分に
きちんと戒めなくてはなりません。
一時的な勝利を鵜呑みにし、
自分に陶酔してしまい…
私は偉い、
私は成功者だ、
私は前進している、
私は勝利を獲得した、
私は周囲に評価されてる、
私は皆の主導権を握っている、
このように
謙虚さを忘れ、
周囲に偉ぶってしまえば、
反旗を翻されてしまいます。
そうしたら…
待っているのは
『あっけない落馬』です。
慢心してはならない。
謙虚さを常に忘れず、
チームで盛り立てていこう。
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