皆様こんにちは
『本気のタロット講座』へようこそ。
今回の記事は、
「ワンド2」と「ワンド3」
この2枚の違いについて解説致します。
この2枚は
同じような絵柄で、
同じような意味を持っているので、
リーディングにも困惑すると思います。
しかも
『ワンド2とワンド3の明確な違い』を
説明してくれているサイトも少ないので、
モヤモヤしちゃうと思います。
そこで本記事では、
前回、前々回と解説してきました
ワンド2とワンド3の物語に沿いながら…
この2枚の違いを
徹底的に解説していきたいと思います。
本記事を読むことによって、
両者の明確な違いが理解できます。
例え
同じスプレッド内で
2枚連続ドローされても、
物語をチグハグにさせず、
リーディングすることが出来ます。
是非、
最後まで楽しんで戴ければ嬉しいです。
本ブログでは、
「ワンド2」「ワンド3」それぞれの
詳しい読み方も解説をしております。
是非、併せて読んで戴ければ嬉しいです。
ワンド2/ワンド3『意味の違い比較』
まず始めに
正位置の意味を比較してみます。
「ワンド2」「ワンド3」は、
絵柄だけでなく意味も似ているのです。
※最初の3行、赤文字部分は
両者の間で被っている意味です。
比較してみますと、
両者の意味の半数が被っていますね。
正直な話、
ワンド2とワンド3は
絵柄のイメージが同じで
被っていない意味も含めて
ほぼ全ての意味が
2枚の間で共有できてしまうのです。
どちらの意味を使っても
読めてしまうところが恐ろしいのです。
そういった部分も、
ワンド2とワンド3の
違いを判らなくする原因ですね。
では次の項目から、
「ワンド2/ワンド3の物語」に沿って
読み方の違いを明らかにしていきます。
物語に沿って「ワンド2とワンド3」の違いを理解しよう
結論から言いますと、
ワンド2は『これから〜したい』
ワンド3は『現在〜している』
という違いが最大のポイントになります。
「ワンド2」と「ワンド3」は
共にどちらの意味でも読めてしまいますが、
決定的違いは『物語』に隠されています。
物語に沿うことで、
同じ意味でも読み分けが可能になります。
試しに先程の項目、
両者で被ったキーワード
これらを例に
読み方の違いを明らかにしましょう。
ワンド2の物語『これから〜したい』
「ワンド2番」は、
目標にこれから挑むカードです。
今は自分の城(自分の世界)にいて、
外の世界、世の広さも知りません。
ですがそれを補って
余りある情熱が彼にはあります。
自分の力を信じて
自分の理想の未来像を描いています。
『これから〜したい』
という公式が立つんだ。
ワンド2は『これから…』
挑戦したい、成功したい、
前進したい、獲得したい、
目的地へ向かいたい、
計画、発展、達成したい、
目標、理想を追い続けたい、
可能性を秘めている、
自信を持っている(※根拠のない自信)
ワンド3の物語『次の目標を見てる』
「ワンドの3番」は
描いたヴィジョンを基に、
具体的な計画に落とし込んで
更に行動を開始しているカードです。
失敗も成功も経験しているので、
広い視野で物事を判断できますし、
先を読む力もついています。
彼は現状に甘んじることなく、
常に高みにいる自分を目指します。
『現在〜している』
という公式が立つんだよ。
ワンド3の人物は「現在…」
挑戦している、成功している、
前進している、獲得している、
一つの目的地へ着いた、
次なる計画をしている、
未だ発展途上でもある、
達成は積み上げ続けている、
次の目標や理想を捉えている、
可能性を常に見出している、
自信を持っている、
(※過去の経験に裏打ちされた自信)
「ワンド2」と「ワンド3」
同じキーワードを使っても、
読み方の違いが明確になりますよね。
ワンド2/ワンド3『物語に沿った読み方の違い』
ここまで
『ワンド2:これから〜したい』
『ワンド3:現在〜している』
という読み方の違いをお伝えしましたが、
「実際にどのように使えるか?」
簡単な文章の例を載せさせて頂きます。
EX.)3枚引きポジションにて
「現在:ワンド3」「未来:ワンド2」
『成功、達成』を使う場合の例。
【現在:ワンド3=達成】
取り組んでいた目標に対し、
一つの達成を手に入れている状態。
【未来:ワンド2=達成】
近い未来の可能性においても
現状に甘んじることなく
『次のステージへ挑戦し、
更なる成功、達成を手にしたい』
新たな意欲を湧かせヴィジョンを描く。
「ワンド2」と「ワンド3」
同じ『達成』というキーワードを使って文章を作ってみました。
物語を考慮することで、
2枚が近いポジションになっても
『ワンド3→ワンド2』と、
逆行するようにドローされても、
同じキーワードを使ったとしても、
迷うことなく読んでいけます。
次の項目からは
ワンド2とワンド3の絵柄
各象徴を比較解説していきます。
象徴から読み解く「ワンド2とワンド3」の違い
ここからは、
「ワンド2」「ワンド3」
両者に描かれている以下の象徴…
視線、アクション、ワンドの量、
背景の色、背景の山、物語の背景、
これらを物語に沿って読み解いていきます。
両者の視線が捉えているもの
ワンドの2『最初のヴィジョン』
ワンド2は現在、
自分の城にいます。
そこから外へ出て
「何者かに成りたい」と、
これから目標に向かうカードです。
マラソンで例えるなら
スタート前の
「位置について、用意…!」
という状態です。
このお話を基に
「ワンド2の視線」から
以下のようなキーワードが取れます。
ワンドの3は『次のステージ』
ワンド3は構想段階を終え、
実際に行動を開始しているカードです。
その中では失敗も成功も、
様々な経験をしていることでしょう。
だからこそ、
○自分が今どこにいるのか?
○次に何をすれば良いのか?
それを判っているのが「ワンドの3」です。
このお話を基に
「ワンド3の視線」から
以下のようなキーワードが取れます。
ワンド2は開始前/ワンド3は開始後
ワンドの2は『開始前』
「ワンドの2」は、
お城のベランダに立ち、
これから夢に向かうため、
外界(理想のヴィジョン)を見ています。
○何かを成し遂げたい
○自分の力を試したい
○夢を実現させたい
このように
『願望がある』
『成りたい自分がある』
『これから進もうとしている』
というニュアンスで読めます。
それがなければ、
行動に繋げられないからね。
ワンドの3は『開始後』
「ワンドの3」は、
描いたヴィジョンで計画を立て
実際に行動に移っているカードです。
○ビジョンを計画に移している
○計画を基に行動を起こしている
○挑戦と失敗を繰り返している
このように
『実際に行動を起こす、起こしている』
というニュアンスで読みます。
例え失敗しても、
それは次に繋がる礎になる。
使用できるワンドの量
ワンドの2は『全て使えない』
ワンドの2は、
『これから目標に向かって進みたい』
というカードです。
2本のワンドは、
彼の情熱、夢や目標、
その象徴として描かれていますが…
一本は壁に括り付けられて
動かすことが出来ない状態。
即ち『制限がある』のですね。
ここから
以下をキーワードとして
リーディングに使うことができます。
ワンドの3『全て自由に使える』
ワンドの3は、
『実際に行動を起こしている』
というカードです。
描かれているワンドは
「ワンド2番」と同じように
彼の情熱、目標、やりたい事、
その象徴としても描かれています。
そしてそれらのワンドは、
どれも括り付けられておらず、
『全てを自由に使う事ができる』
という状態です。
情熱のままに行動することができ、
邪魔する者も、制限も無い状態です。
ここから
以下をキーワードとして
リーディングに使うことができます。
ワンド2とワンド3の『背景の色』
「ワンド2」と「ワンド3」は、
背景の色にも違いがありますね。
この背景の色から、
『未来の可能性の示唆、暗示』
として読むことが出来ます。
ワンドの2(灰色の背景)
→『先行き不透明』
ワンドの3(黄色の背景)
→『先行きが明るい』
ワンドの2は『行先き不透明』
ワンドの2の背景は「灰色」ですね。
ワンド2というのは、
『これから目標に進みたい』カードです。
ヴィジョンはあるけど、
具体的な事は決まっていないカードです。
具体的計画、綿密な戦略、
リスクの予測、ライバル調査、
このような事が出来ていません。
夢や目標へ向かうには、
情熱にプラスして
現実的アプローチも必要ですよね。
それを踏まえ「ワンド2の背景色」から…
などの暗示として読むことが出来ます。
ワンドの3は『先行き明るい』
ワンド3は、
『実際に行動を起こしている』カードです。
行動を起こせば当然ながら、
失敗も成功も経験しますよね。
ワンド3の人物は、
実際に行動に移したことで、
『何が良くて何が失敗するか?』
手探りでも掴むことが出来ているのです。
進む方向性なども判ってくるので、
目標の実現も近づいてきます。
それを踏まえ「ワンド3の背景色」から…
などの示唆として読むことが出来ます。
知識を得るか、実践するか
ワンド2は『知識を得る段階』
自分の夢や目標に向かうには
勢いだけで進むのではなく、
目指す場所に対する知識が必要です。
山に登るのに、
山のことを知らなければ
最悪遭難してしまいますよね。
ワンド2の人物も、
向かう先の知識を得ることを大切にします。
ここから
『沢山学び、知識をインプットする』
というアドバイスができます。
ワンド3は『実践する段階』
夢に向かう為、
色々な知識を得たなら…
その知識を実践して初めて
『自分のモノ』として習得できます。
技術はもとより
「成功の体験」「失敗の経験」
それら全て自分を成長させてくれます。
成功してわかること、
失敗したから得るもの、
これらは全て行動なくして手に入りません。
ここから、
『得た知識は、とにかく実践していく』
というアドバイスができます。
山の高さは『困難の多さ』
山はアトリビュートで
『壁、競合、障害、困難、ライバル』
などを表しています。
ワンド2、ワンド3の背景には
山が描かれていますが「標高」が違います。
ワンド2の『山が表す困難』
ワンド2は、
これから夢に向かうカードです。
今は自分の城に居て、
『外の世界をまだ知らない』のですね。
ならば当然…
今まで経験した事のない壁も
立ちはだかるはずです。
以下は
このお話を踏まえた
「ワンド2の山」の暗示です。
ワンド3の『山が表す困難』
ワンド2の山と比べて
標高は低くなっています。
距離があるのは、
『困難はあるが少し先の話』
ということも表しています。
ワンド3は、
学んだことを実践して
今に至るカードです。
彼は成功も失敗も経験し、
その全てを自分の糧にしてきました。
学んだ知識は実践によって、
彼の『智慧』となっているのです。
「経験に裏打ちされた自信」
それを彼は持っています。
例え
山が近づくにつれ
険しい様相を呈してきたとしても、
彼の目には険しく映らないのです。
上記のように
「ワンド3の山」から
暗示、示唆をお伝えすることが出来ます。
タロット初心者でもわかる『ワンド2とワンド3の違い』徹底解説まとめ
今回の記事は
タロット小アルカナ
『ワンド2とワンド3の違い』
こちらを詳しくお伝え致しました。
この2枚は似ているどころか、
「ワンド2の意味をワンド3で」
「ワンド3の意味をワンド2で」
というようにしても読めてしまう
とても恐ろしいカードなのですが…
『ワンド2の成長した姿がワンド3である』
という物語に沿うことで
同じ意味でも読み分けが出来ますし、
その部分こそが
ワンド2とワンド3の違いを
理解するポイントでもあります。
【ワンド2の物語】
自身の目標にこれから挑む。
今は自分の城(世界)にいて、
まだ外の世界を知らない状態。
自分の力を信じる段階、
成りたい自分、在りたい自分、
そのヴィジョンを描いている段階。
【ワンド2/リーディング公式】
→『これから〜したい』
【ワンド3の物語】
ワンド2で描いたヴィジョン…
それを基に、
具体的な計画に落とし込んで
行動を開始しているカード。
彼はそのプロセスで
様々なことを経験しているので、
広い視野で物事を判断できるし、
先を読む力もついている。
【ワンド3/リーディング公式】
→『現在〜している』
ワンド2、ワンド3の物語と
読み方の公式を頭に入れておけば、
リーディングで迷うことがなくなりますし…
スプレッド内で
「ワンド3、ワンド2」とドローされても、
ストーリー性を保って読んでいけますよ。
今回の記事が
皆様の参考になれば嬉しいです。
それでは
最後までお読み戴き、
誠に有り難う御座いました。
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