タロット『Ⅸ. 隠者』の解説|象徴と逆位置の意味&愚者との比較

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2023/12/13 更新:
象徴の解説の項目に
隠者の数字『9』の意味
という項目を追加しました。
皆様の隠者リーディングの
参考になれば嬉しいです。

皆様こんにちは
『本気のタロット講座』へようこそ。

今回は、
タロット『Ⅸ. 隠者』について
元の記事を更に理解しやすいよう、
リーディングしやすいよう
解説していきたいと思います。

隠者は動きの少ないカードですね。

タロット『Ⅸ. 隠者』

質素な感じで見る部分も少なく、
読みづらいと悩む方も
多いのではないでしょうか?

筆者も「Ⅸ. 隠者」のような
動きの少ないカードは苦手でしたが…

実は隠者のようなカードでも、
世界観を把握することで、
多くの読み方を可能としているのです。

そこで本記事では…

①『Ⅸ. 隠者』の世界観
②『Ⅸ. 隠者』正位置と逆位置の意味
③『Ⅸ. 隠者』象徴の解説
④『Ⅸ. 隠者』と『0. 愚者』の比較

という4つの視点から、
隠者のカードを攻略していきます。

是非、
最後まで楽しんで戴ければ嬉しいです。

最初の項目では、
『Ⅸ. 隠者の図解』として
隠者の世界観をお伝え致します。

彼がなぜ隠者になり、
このような山の中に独り居るのか?

背景ストーリーを頭に入れておくことで、
『隠者』の意味も理解しやすくなりますよ。

目次

タロット『Ⅸ. 隠者』の世界観

タロット『Ⅸ. 隠者』

人里離れた山奥のような場所で
フード付きのマントを着た老人が、
右手に六芒星のランプを持ち、
左手には長い杖を持っています。

隠者の持つ杖もランプも
光り輝いているように見えますね。

『六芒星のランプ』は、
自分と他者の真理を照らす光であり、
『光る長い杖』は、
自分の旅、他者の旅を支える光です。

隠者はこの山奥で、
ひたすらに真理を探し求めています。

隠者のカードは、
非常に寂しいような、
独りぼっち感が強いカードですね。

「隠者」というのは
『社会から離れ孤独に生活している者』
という意味もあります。

彼の年齢は不詳ですが、
きっとその人生で
多くの出会いと学び、
世間の事情、人情に触れ、
酸いも甘いも噛み分けてきたのでしょう。

彼が通ってきた多くの経験は
それまで生きてきた彼の心や考えに
大きな変革をもたらし、
彼を世俗から遠い場所へ
身を置くように決意をさせます。

そして彼は隠者となり、
『自分の人生の意味を探すため』
この山奥に来たのです。

タロット『Ⅸ. 隠者』正位置の意味

タロット『Ⅸ. 隠者』

まず最初に本項目では、
『Ⅸ. 隠者』の意味をご紹介します。

隠者のポジティブキーワード

孤独、思慮分別、知恵、叡智、
慎重さ、内観、内省、
自分探し、自己啓発、結論を導く、
自問自答、悟り、精神性の高さ、
本質を見抜く力、孤独の中に見出す、
用心深さ、洞察力、相手を導く、
思慮深さ、集中力、深く考える、
流されない自分、自分軸を立てる、

先ほどの項目でお伝えしました
隠者の世界観と意味を照らし合わせて
考えてみてください。

そうすることで、
単に意味を暗記するよりも
『Ⅸ. 隠者』を覚えやすくなります。

EX.)
隠者はその人生で
多くの出来事を経験したから…

「孤独である」「思慮分別がある」
「知恵がある」「慎重さがある」
「本質を見抜く力を備えた」など。

隠者のネガティブキーワード

次に「Ⅸ. 隠者(正位置)」で使える
ネガティブ寄りの意味をご紹介します。

秘密主義、老い、世捨て人、
消極的、保守的、閉鎖的、

上記ネガティブ寄りの意味は、
複数枚スプレッド上で
『全体のカードの印象が暗い時』
使いやすいキーワードたちです。

タロット『Ⅸ. 隠者』逆位置の意味

タロット『Ⅸ. 隠者』逆位置

次に『Ⅸ. 隠者』のカード
逆位置の意味について解説します。

本気のタロット講座では、
タロットの逆位置の読み方として
『正位置の意味の偏りとして考える』
ことを提唱しています。

一般的にタロットの逆位置は
『正位置の対義語』
というように捉えられていますが、
そのように読むだけですと
今後、複数枚数スプレッドで
必ずリーディングに矛盾が発生します。
ですので逆位置を読む際は
正位置の意味に対しての偏り
『過剰か?不足か?』

このように捉えてみてください。

偏りで考える隠者の逆位置

正位置
逆位置
慎重さ
『無謀』or『石橋叩きすぎ』

知恵
『力技』or『悪巧み』

自分探し
『自分を見失う』or『自己実現』

自問自答
『雑念だらけ』or『無我の境地』
悟り
『迷い』or『割り切る』
思慮分別
『軽々しい』or『白黒はっきり』
結論を導く
『想定』or『行動で検証』
相手を導く
『突き放す』or『導かれる』
思慮深さ
『浅はか』or『考えすぎる』
集中力
『注意散漫』or『無我夢中』
流されない自分
『翻弄される』or『頑固一徹』
洞察力
『表面に騙される』or『千里眼』
孤独の中に見出す
『社会的』or『排他的』

上記『』or『』は全て
正位置の意味に対する偏り
(=逆位置の読み方)です。

『偏りで考える逆位置の意味』
(=正位置の意味の過不足)ですが、
読み手のイメージによって
言葉のニュアンスは変わりますので
難しく考えなくても大丈夫ですよ。

タロットで逆位置を考える際は、
『正位置の意味の偏り』で考えると
リーディングの矛盾も避けられ、
尚且つ読み幅も二倍になりますよ。

タロット『Ⅸ. 隠者』象徴の解説

タロット『Ⅸ. 隠者』

本項目から
「Ⅸ. 隠者」に描かれている各象徴から
『どのような読み方が出来るか?』
それを解説していきます。

隠者のカードは動きも少なく
描かれているものも少ないですので…
些細な象徴も大切にして、
『Ⅸ. 隠者』のカードを攻略しましょう。

『隠者』の数字「9」の意味

足元を見る隠者

隠者のカードには
『9』という数字が割り振られていますね。

「9」という数字は、
人や物事への執着を捨てた上で、
これからのビジョンを明確にする数字です。

実は『9』は、
「1」から「8」のエネルギーや性質を含んでいます。

「1」から「8」の数字を辿っているので、
全ての数字の気持ちを理解できるのが『9』と云われています。

それ故に
精神的に成熟した数字でもあり、
『受容、完成、悟り』
といった意味も持ち合わせています。

尚且つ「9」という数字は
『現実認識力』にも優れています。

現実認識力とは:
様々なことに疑問意識を持ち、
流されず自分で考えることです。

ですので例えば、
何か情報があったとしても
「9」はそれを直ぐ鵜呑みにはしません。

『本当にそうなのだろうか?』
という疑問意識を持って向き合うのが
「9」という数字です。

隠者は長い人生経験で
多くの人と出会い、
沢山の経験、学びを得たからこそ、
目の前にあることを鵜呑みにせず、
「本当にそうなのだろうか?」
という疑問意識を持って向き合うという
『現実認識力』
を持っているのですね。

『9』という数字の意味を追っていくと、
実に「隠者らしい意味」に辿り着きました。

本項目のお話も、
リーディングの参考になれば嬉しいです。

以下で『9』の数字から読む
連想キーワードを取り上げてみますね。

隠者『9』のキーワード

1)執着を捨てる、
2)ビジョンを明確にする、
3)他者の気持ちを理解する、
4)他者の気持ちが理解できる、
5)相手のありのままを受け止める、
6)悟りを開く(迷いを脱却する)
7)自分で考えることを大切にする、
8)周囲や状況に流されない、
9)疑問意識を大切にする、
10)一つの完成を迎える、

『隠者』のローブの意味

隠者のローブ

隠者は
「地味なローブ」をまとっていますね。

この解釈は
『表面的なことに惑わされない大切さ』
を表しています。

言い換えるなら、
「人は見かけによらない」
「人を見かけで判断してはいけない」

という事をメッセージとしているのですね。

隠者とは…
「俗世間を捨て生活をする者」とあります。

ここでもう一度
最初にお伝えした
『Ⅸ. 隠者の世界観』に戻ってみます。

彼はその人生で
多くの出会いと学び、
世間の事情、人情に触れ、
酸いも甘いも噛み分けてきた。

彼が通ってきた多くの経験は
それまで生きてきた彼の心や考えに
大きな変革をもたらし、
彼を世俗から遠い場所へ
身を置くように決意をさせた。

上記「隠者の世界観」から、
今は質素に暮らしているかもしれませんが
もしかしたら、その過去は…

街で幅を利かせていた人物かも知れません。
影響力のある人物だったかも知れません。
どこかの組織の長だったかも知れません。

『人を外見的な印象で判断しないこと』
『見せ掛けで判断しないことの大切さ』
『内情は表面的なことでは判らない』

それらを隠者のカードは伝えているのですね。

このことから
以下がキーワードとして連想できます。

隠者のローブ』キーワード

1)表面に惑わされないことの大切さ、
2)実情をよく知ることの大切さ、
3)噂と真実の相違、
4)外見と中身のギャップ
5)表面的な態度と実際の性格の相違、
6)噂と事実の相違、

『隠者』のランプの意味

タロット『Ⅸ. 隠者』ランプと杖

隠者が右手に持つ六芒星のランプは
『知恵、真実、真理』を象徴しています。

そして同時にランプとは、
暗がりに道を照らすものですよね。

すなわち、
隠者がこの山奥で照らすものは、
「真実」であり「真理」であり、
隠者長年の知恵から照らす、
「自分や他者の目的地」を示しています。

そして隠者の元には、
人生に迷う人が
助言を求め訪れるといいます。

隠者がその者に教えるのは、
長い人生経験から得た知恵、知識。

隠者は過去に多くを見てきたからこそ、
他者に知恵を、真実を説くことができ、
迷い人の道を照らすことができるのですね。

このことから
以下がキーワードとして連想できます。

『隠者のランプ』キーワード

自分の道を示す、他者の道を示す、
誰かの道標となる、知恵を授ける、
相手に教える、真実を明らかにする、
アドバイスをする、未来を照らす、

『隠者』の杖の意味

タロット『Ⅸ. 隠者』ランプと杖

隠者の持つ杖も
「火の要素」を表しています。

『火の要素=情熱、熱意、支え』などですね。

しかしその「火の要素」は、
行動力に裏打ちされたものではありません。

隠者が持つ杖の意味するものは
実は「ランプと対」になっており…

右手のランプで照らした
『光へ向かう為の支え』
『真実へ到達する為の支え』
『真理を探し求める情熱』
というように読んでいきます。

何故なら隠者が
「真理を探し求める者」だからです。

その真理を探す為の
『情熱、熱意、支え』なのです。

隠者は過去の人生経験から多くを学び、
自分の中の真理を深く知る為、
俗世間=物質世界から離れ、
この山奥で精神世界へと旅に出ます。

隠者の持つ「ランプ、杖」は…
精神世界での旅に必要なものなのですね。

このことから
以下がキーワードとして連想できます。

『隠者のワンド』キーワード

1)光へ向かう為の支え、
2)真実へ到達する為の支え、
3)心理を深く知るための情熱、
4)心を探する旅に出る、

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両手に持つ火は『ひとつの完結』

タロット『Ⅸ. 隠者』

隠者は
右手に「ランプ」
左手に「杖=ワンド」を持っています。

「ワンド」は『火の属性』です。

「ランプ」も灯りをともすので、
実は『火の属性』を表しています。

即ち隠者は
『両手に火を持っている』ということなのです。

実はタロットで
『両手に火を持つ』シーンは…

一つの完結、一つの完成、
ゴールへの到達、次のステップへ。

ということを意味しています。

では隠者は、
何を完成させて
次のステップへといくのでしょうか?

ここで簡単に
『愚者の旅の概要』を元に解説していきます。

愚者の旅の概要

愚者の旅

愚者の旅とは
「0. 愚者」が大アルカナを旅して
魔術師に出逢い、女教皇に出逢い、
力の女神に出逢い…
というように様々な人と出逢い、
その場所場所で多くの考え方を学び、
人生の経験を積んでいく物語です。

「0. 愚者」のカードでは
遠くにあった氷の山ですが…
「Ⅸ. 隠者」に至ってやっと彼は
この氷の山の頂上に辿り着いたのです。

「Ⅰ. 魔術師」から「Ⅷ. 力」までは
現実世界の旅、物質世界の学びでした。

そして多くの人と出会い、
数々の経験を重ねた愚者は、
俗世間を離れ「隠者」と成り…

心の旅、精神世界の旅に突入します。

「Ⅹ. 運命の輪」から先は、
精神世界の旅へ向かうことになります。

両手に火を持つのは
『ひとつの完結』を表します。

愚者はフールズジャーニーで
隠者に至って現実世界の旅を完結し、
『精神世界の旅』に出るのです。

本記事最初の
「隠者の世界観」に戻ってみると、
愚者の旅とリンクしています。

『隠者はその人生で多くの経験をした』
というのは…

愚者の旅でいうところの
「Ⅰ. 魔術師」から「Ⅷ. 力」までを表します。

両手に「火」を持つカードは
『Ⅸ. 隠者』『ⅩⅩⅠ. 世界』の2枚。
隠者は物質世界から精神世界への移行
世界は「0. 愚者に戻って二巡目」
という異なった到達を示唆します。

「愚者」と比較して『隠者』を読む

タロット「愚者」と「隠者」

前項目では
愚者の旅の概要から、
『愚者と隠者の関係』をお伝えしました。

本項目では、
その流れから
「隠者」と「愚者」を比較して、

2枚の相違点から
『Ⅸ. 隠者』のカードを
攻略していきたいと思います。

愚者と隠者のカードを比較すると、
以下の2つの点が相違点となります。

【目線の違い】
「0. 愚者」は上を向いていますね。
「Ⅸ. 隠者」は足元を見ています。

【時間帯の違い】
「0. 愚者」は昼間ですね。
「Ⅸ. 隠者」は夜です。

以下の項目から
この2つの違いを解説していきますね。

愚者と隠者の目線の比較

タロット「愚者」と「隠者」

2枚のカードの目線を比較してみます。

「0. 愚者」は上を向いており、
「Ⅸ. 隠者」は足元を見ています。

『上を向く愚者』の意味

上を向いて歩こう

愚者が上を向いているのは
『理想主義』ということを表しており、
以下がキーワードとして連想できます。

1)理想に燃えている
2)理想を追いかけている
3)夢を持っている
4)夢を追いかけている

『足元を見る隠者』の意味

足元を見る隠者

隠者が足元を見ているのは…
『現実主義』ということを表しており、
以下がキーワードとして連想できます。

1)理想よりも現実を見る
2)現実的で具体的な考え
3)より慎重に事を運ぶ
4)リスクを取らず安全を取る
5)危ない橋は渡らない
6)よく考えて行動に移す

隠者はより現実的で慎重なのですね。

それもそのはず、
隠者は今までの人生で多くを学び
酸いも甘いも多く経験してきたからです。

美味しいだけの話など無い
ということも隠者は知っています。

人として生きることは
決して楽ではない事を知っているからです。

愚者と隠者の時間帯の違い

タロット「愚者」と「隠者」

愚者と隠者の背景を見てみると
『時間帯』も違うことが分かります。

「0. 愚者」は太陽が出ている昼間です。
「Ⅸ. 隠者」はランプを灯す夜です。

愚者の背景は『昼』

タロット『0. 愚者』

昼は活動が最も盛んな時間で、
これからどんどん行動を起こせる時間です。
「これから何をしようかな?」
期待に胸を膨らませられる時間ですね。

そこから
以下がキーワードとして連想できます。

愚者の時間帯=昼間の意味

1)活動的な気持ちになる
2)行動を起こしていく
3)期待に胸を膨らませる
4)元気な気持ちになる
5)心が晴れやかになる

隠者の背景は『夜』

タロット『Ⅸ. 隠者』

隠者の背景は薄暗く、
右手に持つランプで照らしていることから
時間帯は『夜』です。

夜は1日の終わり、
一時的な「旅の終結」を表していますね。
愚者との対比で
「昼は活動的」「夜は休息」と捉えるなら
『物事が落ち着く』と読むこともできます。

そこから
以下がキーワードとして連想できます。

隠者の時間帯=夜の意味

1)物事が一旦落ち着く
2)心を落ち着ける
3)心を休める
4)静かな時間を過ごす
5)心身の休息をはかる

以下の記事では
隠者のメッセージを
世界観に沿いながら解説し、
尚且つアドバイスに使いやすいよう
キーワードを取りながら解説しております。
併せて読んで戴ければ嬉しいです。

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まとめ:タロット『Ⅸ 隠者』の解説|象徴と逆位置の意味&愚者との比較

タロット『Ⅸ. 隠者』

今回の記事は
『Ⅸ. 隠者』について
様々な観点から詳しく解説を致しました。

隠者のカードは
質素な絵柄で動きも少なく、
読みづらいカードの1枚です。

ですので
リーディングする為に
意味を覚えるのが早いですが、
暗記が大変なのも事実です。

そこで本記事でお伝えしたような
『カードの世界観』
『象徴の解説』
『愚者との比較』
といったお話を取り入れることで…

なぜ隠者のカードは
「孤独、自問自答、思慮深さ」など
自分の心に目を向ける、
自分の内面に通じる意味が多いのか?

という自分なりの気付きを得ることで、
『Ⅸ. 隠者』を攻略しやすくなりますよ。

本記事が
皆様のお役に立てれば嬉しいです。

本日も
最後までお読み戴き、
誠に有難う御座いました。

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