タロット『法王』世界観|法王の特徴的な意味でアドバイスする方法

タロット『法王』アドバイス
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皆様こんにちは
『本気のタロット講座』へようこそ。

今回の記事は、
タロット大アルカナ『法王編』です。

今回は今までとは趣向を変え、
『Ⅴ. 法王』にある
特徴的で読みづらい意味の攻略
ここに焦点を絞って解説致します。

法王のカードは
教会のカードと言われていますね。

それ故、意味として…
信仰心、説教、慈愛、
親切、慈善活動、道徳、

というように
法王のカードらしい特徴的な意味が
付けられています。

一見、読みやすそうなカードですが…

筆者は正直苦手でした。

その原因としては
慈愛、信仰心、慈善活動など、
意味が「抽象的」だからです。

慈愛って何?
信仰心ってどういうこと?
慈善活動ってどう使えば良いの?

こんな感じになってしまい
読み方がわからなかったのです。

法王のような
抽象的な意味を持つカードは、
それらを読み手が理解してないと
読むのが難しくなってしまいます。

そこで本記事では、
特徴的な法王の意味を
具体的な言葉に落とし込んで、
『読みやすく、アドバイスしやすく』
それを目指して執筆しました。

本記事を読むことによって…

今まで以上に
法王のカードの世界観を知り、
法王のメッセージが理解でき、
タロットリーディングというカタチで
相談者さんに伝えられるようになります。

一般的な法王の読み方より、
ワンランク上のリーディングが
出来るようになります。

是非、楽しんで戴ければ嬉しいです。

目次

タロット『法王』世界観|法王の特徴的な意味でアドバイスする方法

タロット「Ⅴ. 法王」

法王は人々にとって
信頼できる指導者であり、
神の啓示を時に抽象的、比喩的に伝え
人々が自分で考えたり
気づきを促すきっかけを与えたり…

問題解決に向けた具体的な助言、
実行しやすいアドバイスをします。

法王と女教皇は
どちらも精神世界のカードですが、

法王は女教皇のような霊的世界よりも
現実的な社会での道徳や常識、
規範の教えに重点を置いています。

尚且つ、
法王のカードは
2つの視点から描かれています。

①法王の視点
②神父様の視点

ここから法王のカードは
『教える者』『教わる者』
両者の視点で読むことができます。

実際に絵を見てみると、
法王は神父さんに教えていて
神父さんは法王に教わってる感じです。

タロット「Ⅴ. 法王」

法王の立場から見ると
『教えている』ですね。
神父さんたちの立場から見れば、
『教わっている』ということですね。

この2つの視点を
リーディングに用いる際は…

相談者さん、またはお相手を
「①教える側と位置付けて読む」
「②教わる側と位置付けて読む」

ということが出来ます。

アドバイスとして読む際は
(相談者さんが)
いつ、どこで、誰に、何を、
→教えるのか?
いつ、どこで、誰に、何を、
→教わるのか?

お相手の気持ちを読む際は
(お相手は)
誰に、何を、何故、どのように、
→教えようとしているのか?
(お相手は)
誰から、何を、どのように、
→教わろうとしているのか?

もちろん一つのリーディングで
『お相手に教え、お相手から教わる』
『お相手は教え、教わろうとしている』

というように読んでも大丈夫です。

『特徴的な法王の意味』の読み方

タロット「Ⅴ. 法王」

本項目から実際に
『Ⅴ. 法王』の特徴的な意味について
その読み方の解説をしていきます。

【Ⅴ. 法王の特徴的な意味】
信仰心、説教、慈愛、
親切、慈善活動、道徳、

法王のカードは、
教会という組織に在り
社会的な枠組みの中で
人々の精神的充実を図るため、
お話を聞く、教えを説く、
など人々を導いていきます。

「Ⅴ. 法王」の絵柄は、
神父様に教えを説いているように見えます。

タロット「Ⅴ. 法王」

一体どんなことを説いているのでしょう。

法王は神父様に
カードに付けられた意味である
信仰心、説教、慈愛、
親切、慈善活動、道徳、

…これらを説いている。

というのが
「法王の世界観」です。

しかし冒頭でお伝えしたように
信仰心、説教、親切、などの
意味だけ覚えていても
リーディングは難しいです。

そこでここからは、
『法王の特徴的な意味』を
具体的に掘り下げてみようと思います。

今までよりも
法王が読みやすくなりますので、
このまま読み進めて戴ければ嬉しいです。

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法王の意味『信仰心』の読み方

願い

法王は神への信仰のカードですが…

実際のリーディングで
『神への信仰』という読み方は、
正直ちょっと使いづらいですよね(汗)

以下では「信仰心」というキーワードを
使いやすくするため、
『信仰心』を別角度から考え、
アドバイスに使いやすくしていきます。

『信仰心』読み方のヒント①

信仰心というのは、
神仏に対するものだけではありません。

以下でお伝えすることも
全て『信仰』というカテゴリーです。

【信仰の対象】
月に祈ること、星に願うこと、
風に乗せること、地を信頼すること、

【その人の持つ信仰心】
験(げん)を担ぐこと、
心が落ち着くアイテムを持つこと、
パワーストーンを身に着けること、
自分のジンクスを大切にすること、

【自分自身への信仰心】
自分自身を信じること、
自分の考えを信じること、
自分の歩む道を信じること、

法王のカードで
「信仰心」というキーワードを使う際は、
『自分が信じるものを大切にしている』
『自分が信じるものを大切にしてください』

というリーディングが出来ますよ。

『信仰心』読み方のヒント②

信仰心とは、
「尊敬の念、敬意」とも言い換えられます。

家族、恋人、友人、職場の人、
近所の人、周囲の人に敬意を払って
接することの大切さも法王は説いています。

自分の身近な人に対して、
自分に起きる事柄に対して、
今ある衣食住に対しても敬意を払う。

法王の意味、
「信仰心」の読み方のヒント2つ目は、
『自分の周りにある全てに
 尊敬と敬意を持ってください』

というアドバイスリーディングです。

法王のカードで
『信仰心』という意味を使う際は、
①自分が信じるものを大切にすること。
②他者への尊敬の念、敬意を持つこと。

というカタチで使ってみてください。

法王の意味『慈善活動』の読み方

慈善活動

慈善活動…
「一体どんな風に使えば良いの?」
と言うキーワードの一つです(汗)

慈善活動とは:
ボランティア、愛を持った活動など、
誰かの日常を良くする為の行動、
奉仕を目的とした活動であり、
そういったところに自分の時間や労力、
資金や物資など援助をすることです。

非常に「法王のカードらしい」意味ですね。

ですが、
法王のリーディングで
『慈善活動』という意味を使う場合…

大袈裟に考える必要は一切ありません。
以下のような視点で読んでみてください。

『慈善活動』読み方のヒント

慈善活動は
「相手の為に、誰かの為に」
という心や行動を養えるものでもあります。

問題の解決に
即効性は無いかもしれませんが、
利他的な心の持ち主は、
多くの人から愛されます。

他者にも、見えない力にも護って貰えます。

「与えよ、さらば与えられん」
という言葉があるように、

こちらから与えるだけで
幸せは巡って還ってくるものなのですね。

そして与えるものは、
どんな些細なことでも良いんです。

落ちてるゴミを拾って捨てる、
コンビニでお釣りを募金をする、
募金団体へ毎月寄付をする、
相手の為に話を聞く、
話を聞いて具体的な助言をする…etc.

「慈善活動」というと
大規模なボランティアに参加するの?
という雰囲気がありますが、

そうではなくて
『誰かの為の些細な行動を心掛ける』
というような小さなことで良いのです。

ただこれらの行動をする際は
『見返りを求めない』
ということが大切になってきます。

相手の為に、誰かの為に
という心が幸せを運んでくる…

これがリーディングになるのですね。

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法王の意味『慈愛』の読み方

慈愛

法王の意味に付けられている
『慈愛』というキーワード。

これも一見、使いやすそうですが…

非常に抽象的な単語ですので、
実際のリーディングでも
雰囲気重視になってしまう意味の一つです。

ですので具体的に掘り下げて、
しっかりとしたリーディングにしましょう。

『慈愛』読み方のヒント①

慈愛というのは
『大切にする、愛おしむ』
という言葉の上位互換のような感じです。

ここで言う慈愛とは、
「〇〇だから愛している」
というような条件付きの愛ではなく、
『どんなあなたでも愛している』
というような無条件の愛です。

実際のリーディングで
「愛する」と読むのが大袈裟でしたら、
『相手のことを大切に想う』
というような言い回しでもOKです。

この時のポイントとしまして…
法王はその絵柄からも
恋愛的なカードではありません。

タロット「Ⅴ. 法王」

法王を読む際の「慈愛」とは、
『人として愛する』と言うことです。

アドバイスの際も、
「まずはひとりの人として大切にする」
と言うニュアンスで伝えてください。

【アドバイスとして読むなら】
相手の幸せを願う、
相手の幸せに貢献する、
相手に見返りを求めない、

【相手の気持ちを読むなら】
人として大切に思われている、
人として大切に思っている、
あなたに見返りを求めていない、

などの読み方ができますよ。

『慈愛』読み方のヒント②

前項目で「慈愛」というのは
『大切にする、愛おしむ』
という言葉の上位互換であり、
『どんなあなたも愛している』という、
無条件の愛ということをお伝えしました。

この「慈愛」のもう一つの読み方として、
『自分自身に愛を向けてください』
というアドバイスもできます。

無条件の愛ですので、
『どんな自分も愛してください』
というようなリーディングになります。

【どんな自分も愛するとは?】
泣き虫で弱い自分も、
失敗して情けない自分も、
ネガティブ思考な自分も、
誰かに嫉妬をしてしまう自分も、
好きな人に執着してしまう自分も、
些細なことで怒ってしまう自分も、
何も出来なくて不甲斐ない自分も、

全て自分自身なのですから、
そんな自分を受け入れて
わかってあげて、許してあげて…

その上で
私はそんな私も愛しているよと
自分で自分に言ってあげてください。

『私は私に許されている』
『私は私に愛されている』

それが心に染み込んだ時、
あなたは再び前を向いて
歩き出せるようになります。

…法王ならきっと、
こんな風に説くのではないでしょうか。

『慈愛』の読み方の一つとして
参考にして戴ければ嬉しいです。

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法王の意味『親切』の読み方

親切

「親切」という意味も
使いやすそうな単語ではあるものの…

雰囲気で伝えることができる言葉って
何だかふわふわっとした
読み方になってしまいますよね。

筆者が師から学んでいた時、
「親切にしてあげましょう」
みたいなふわっとした読み方をした際、
『それは具体的にどういうことですか?』
と、ツッコミを入れられ、
返答に困ったことがあります(笑)

このような抽象的な意味は
以下のように
具体的にしていきましょう。

『親切』読み方のヒント

親切というのは
①相手の身になって何かをしてあげること。
②思いやりを持って相手の為に尽くすこと。
③それに対して見返りを求めないことです。

これを踏まえて
法王のカードに戻ってみましょう。

タロット「Ⅴ. 法王」

法王は全ての人に思いやりを持ち、
『その人の為に成ること』
として見返りを求めず説教します。

Aさんには説教をするけど
Bさんはちょっと敬遠する…
みたいに人を選んで説教をしませんよね。

すなわち『誰に対しても親切』なのです。

このお話を踏まえて
「親切」というキーワードを読みます。

【アドバイスとして読むなら】
相手を思いやる気持ちを持つ、
見返りを求めず相手の為に行動する、
見知らぬ人にも思いやりの心を持つ、

例えば親切を小さな行動で表すなら、
困ってそうな人に声をかけてあげる、
大変そうな人に手を貸してあげる、
扉を開けて待っててあげる、

【相手の人柄を読むなら】
皆に対して思いやりを持って接する人
常に相手のことを考えて行動する人
自分の行動に見返りを求めない人

上記のような読み方ができます。

【相手の気持ちを読む際のポイント】
法王のカード自体が
恋愛のカードではありませんので、
『恋心から思いやりを持っている』
という読み方よりも、
『人として思いやりを持っている』
という読み方が適切です。

尚、スプレッド上に
恋愛的なカードが多く出ている場合は、
恋心に掛けて読むことができますよ。

法王の意味『道徳』の読み方

法王のカードは
『道徳的な教えを人々に説く』
というカードでもあります。

道徳というのは、
社会的な規範に基づいて
善悪をわきまえる価値観や基準です。

「倫理を守る」という表現もあります。

日本や世界では価値観の違い、
多様性を重んじる時代とはいえ、

その違いがあるから
誰かを傷つけても良いとか、
価値観が違うから悲しませても良い…
ってことにはなりませんよね。

道徳を守る、倫理を守ることは、
『自身の行動が他者の幸せも守る』
というところに繋がるのです。

その部分を
法王のカードはメッセージしており、
これがそのままリーディングになります。

法王の意味『説教』の読み方

最後に法王のカードでは
『説教』という意味もあり、
その定義としては
宗教的、道徳的な教えを
人々に説くというものですが…

実際の相談には使いづらいですよね。

こういう場合
「説教」の類語を調べてみましょう。

するとその中に
説明する、言い聞かせる、物事の筋道を説く、
という言葉がありました。

今一度、法王のカードを見てください。

タロット「Ⅴ. 法王」

法王は真剣に説教をしています。
神父さんは真剣に聞いていますね。

このことから「法王」のカードで
『説教』という意味を使って読む時は…

1)相手と向き合い真剣に説明する。
2)相手の話や説明を真剣に聞く。
3)相手に真剣に言い聞かせる。
4)物事の筋道を順序立てて説明する。

このようなアドバイスとして読めますよ。

以下の記事では、
『Ⅴ. 法王』についての読み方を
各象徴を切り取って
詳しく解説をしております。
併せてお読み戴ければ嬉しいです。

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まとめ:タロット『法王』の特徴的な意味でアドバイスする方法

タロット「Ⅴ. 法王」

今回の記事は、
タロット『Ⅴ. 法王』につけられた
特徴的な意味を掘り下げて
リーディングに使いやすいよう
解説をしてきました。

法王の意味の中でも取り分け
「信仰心」「慈善活動」
というのは使いづらい意味でしたが…

「信仰心=神への信仰」
という部分にこだわらず
『自分が信じてるものを大切にする』
というように着眼点を変える。

「慈善活動=大規模なボランティア」
というように考えず、
『誰かのための些細な行動、心持ち』
というように着眼点を変える。

このように
スケールを小さくすることで、
読みやすくなっていきました。

『慈愛、親切、道徳、説教』という意味は、
雰囲気では分かりますが、
ふわふわしたリーディングになりやすく、
「相談者さんに上手く伝えられない」
ということがあります。

その対処法として、
「慈愛とは何か?」
「親切とは何か?」
「道徳とは何か?」
「説教とは何か?」

ということを一度調べて、
『なるほどそういうことか』
というのを自分の中に作っておき、

法王のカードに戻って
その言葉を法王の世界に沿わせる。

このようにすることで、
法王らしい読み方が
出来るようになりました。

法王のカードは
他のカードに比べて
「特徴的な意味」が多いです。

今回の記事では、
その中でも
特に難しいキーワードに焦点を絞って
解説をさせて戴きました。

この部分を押さえておけば
通常の法王の読み方に対して
かなり差をつけられるはずですよ。

本記事が
皆様の法王リーディングの
お役に立てれば嬉しいです。

本日も
最後までお読み戴き、
誠に有り難う御座いました。

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