タロット【恋人.ラバーズ】の意味『純愛、祝福、選択』読み方の解説

タロット『Ⅵ. ラバーズ』意味
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皆様こんにちは
『本気のタロット講座』へようこそ。

今回の記事は
タロット大アルカナ
『Ⅵ. 恋人たち(THE LOVERS)』の解説です。

「恋人たち」のカードは
愛情、恋愛、結婚、良好な関係など、
パートナーシップに関する
意味合いが強いですよね。

ポジティブなカードではありますが…

パートナーシップ以外の読み方って
意外と難しくありませんか?

筆者は昔、
『恋人たち=恋愛、良好な関係』
という公式が出来上がってしまって、
それ以外の読み方に
苦戦した記憶があります。

そこで本記事では
『Ⅵ. 恋人たち』の要点を押さえながら
一般的な意味と別角度からの解説をします。

『恋人たち』のカードを
物語仕立てで解説していきますので、
きっとスムーズに覚えられますよ。

尚且つ、
本記事でお伝えする内容を
既存の解釈と合わせることで
恋人たちの読み方に
幅を持たせることも出来ますよ。

今回も力が入っています。

是非、
最後まで楽しんで戴ければ嬉しいです。

目次

タロット【恋人.ラバーズ】の意味『純愛、祝福、選択』読み方の解説

タロット『Ⅵ. 恋人たち』

本記事では、
ラバーズのカードを
『純愛、祝福、誘惑、選択、』
という4つの意味から解説します。

恋人たちのカードのモチーフは
『旧約聖書 〜創世記〜』
アダムとエバのお話です。

まず簡単なあらすじをご紹介して、
そこからカードの解説に入ります。

〜創世記のあらすじ〜

エデンの園『アダムとエバ』

昔々、地球が誕生した頃、
「エデンの園」という
それは神聖な場所がありました。

エデンの園では神様(創造主)が、
最初の人間を土から作りました。
彼の名は「アダム」と言います。

神様は
アダムを作った時にこう言いました。

エデンの園にある
どの木の実を食べてもいい、
だがしかし…
知恵の木の実だけは食べてはならない。
食べれば必ず命を落とす。

神様はアダムに
この地で順守すべきことを伝えたのち、
人が独りぼっちでは可哀想だと
アダムを助ける者として
獣や鳥を創りました。

しかし獣や鳥はそこまで
アダムを助けられなかったので、
きちんとアダムを助ける者を
神様は創ろうと考えました。

神様はアダムを深い眠りに落とし、
彼の肋骨から
エバ(女性)を誕生させたのです。

エデンの園で、
彼らは心清らかに、
とても幸せに暮らします。

神を愛し、互いを愛し、動植物を愛し…

彼らの心には穢れがなく、
祝福された地で神に愛され
幸せな「今」を過ごしていました。

神に復讐を誓った邪悪な影が
二人に近づいてくるまでは…

ちょっと
軽い感じになってしまいましたが、
このようなあらすじがあります。

これから更に
ストーリーを追いながら、

まずは恋人たちの
『純愛』というキーワードを
読みやすくなるように解説致します。

恋人たちは『純愛』のカード

タロット『Ⅵ. 恋人たち』

「Ⅵ. ラバーズ」の意味、
最初のテーマは『純愛』です。

アダムとエバは
赤子のように純粋無垢な魂を持っています。

それは神が最も愛する魂で、
神はそのように人を創ったからです。

二人はエデンの園で神を愛し、
神を愛するようにお互いを愛していました。

二人は夫婦というカタチではありましたが、
条件付きの愛、法的関係とかで
繋がっている訳ではありません。

木の実を採ってきてあげたから、
マッサージして頂戴みたいな
ギブアンドテイクの関係ではありません。

彼らの愛は、
「あなたがそこに居るだけで良い」
というようなものでした。

そしてその愛は
自分たちのみならず、
エデンの園に暮らす動植物
全てに向け注がれていました。

彼らは心清らかに、心穏やかに
平穏な日々を過ごしていたのです。

このような背景を踏まえ
『恋人たち=純愛』という
リーディングヒントを解説します。

『純愛』読み方のヒント

愛

彼らの愛は、
「あなたがそこに居るだけで良い」
というようなものだった。

このストーリーを念頭に置き、
『恋人たち=純愛』から連想すると、
以下のようなキーワードが取れます。

【純愛からのキーワード】
相思相愛、心地よさ、愛を感じる、
ひたすらな愛情、純情な愛情、
無条件の愛、無償の愛、純粋な愛、
ピュアな愛情、精神的な愛、
一緒いるだけで心が満たされる、
プラトニックな愛、
心と心で繋がっている、
一緒にいることが出来る幸せを感じる。

「エデンの園にいるアダムとエバ」
を映像のようにイメージしながら、
『彼らの純愛とはどんなものか?』
というように考えて、
キーワードを出してみてくださいね。

補足:恋人たちをネガティブに読む時

タロット『Ⅵ. 恋人たち』

一方、恋人たちのカード
(正位置の意味)の中には…

【Ⅵ. 恋人たちのネガティブワード】
快楽、肉体関係、
不道徳な性、性的魅力、肉体的融合、

という意味もついています。

先程までの
ラバーズストーリーに沿うなら
ワンオラクルで上記のような
俗物的な読み方を筆者は採用しません。

ですが上記キーワードを使って、
ネガティブな読み方をすべき時もあります。

例えば
「二人の関係と今後」というテーマで
「過去、現在、未来」の3枚引き。
『悪魔、恋人たち、塔』が出たとして…

この3枚が出た時の
「全体のカードの印象」を見てみましょう。

タロット『XⅤ. 悪魔』タロット『Ⅵ. 恋人たち』タロット『XⅥ. 塔』

…暗いですよね。

この時にラバーズを
ポジティブにしか読めないと、
リーディングに矛盾が出てしまうのです。

そこで中央の「ラバーズ」のキーワードを…

過去:悪魔=私欲
現在:恋人=快楽
未来:塔=衝撃的な出来事

というように
ネガティブワードを取り入れることで
以下のようなストーリーを作れます。

悪魔、恋人、塔で読むストーリー

タロット『XⅤ. 悪魔』タロット『Ⅵ. 恋人たち』タロット『XⅥ. 塔』

彼らは非常に
俗物的な考えの持ち主で
「今が楽しければ良い(私欲)」
という考えの元に生きていました。

それは現在でも変わらずにあり、
心のまま快楽に酔いしれています。
しかし彼らのように未来を見ず、
周囲のことも考えず、
目の前の快楽に没頭するだけの…
そのような人生というのは、
どこかで破綻するものです。

このまま彼らが
自分たちの生き方を改めないならば、
これから数ヶ月先の彼らの未来では
そのような生き方、考え方を、
果ては人生を改めざる得ないような…
衝撃的な出来事が起こるでしょう。

ここでのポイントは、
『周囲のドローカードの印象』を加味して
キーワードのチョイスを変えたことです。

ここでもし、
ラバーズの意味を
ポジティブにしか読めなければ…
リーディングに困ってしまいます。

逆の見方として、
『力、恋人たち、太陽』
のような明るい印象で出た場合…

タロット『Ⅷ. 力』タロット『Ⅵ. 恋人たち』タロット『XⅠX. 太陽』


ラバーズの読み方を
「快楽」とするのは微妙ですよね。

ではここまでのまとめとして、
周囲のカードとの複合で読む場合の
「Ⅵ. 恋人たち」キーワードを紹介します。

【恋人たちのポジティブワード】
情熱的、恋愛、結婚、ときめく心、
友情、出会い、結婚、交際、プロポーズ

【恋人たちのネガティブワード】
快楽、肉体関係、羞恥心、欲望、
不道徳な性、性的魅力、肉体的融合、

次はエデンの園での
『祝福』というテーマを追っていきます。

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恋人たちは『祝福』のカード

タロット『Ⅵ. 恋人たち』

「Ⅵ. 恋人たち」
第二のテーマは『祝福』です。

ラバーズの絵の中央には、
大天使ミカエルが描かれています。

ミカエルは
「エデンの園の管理人」です。

エデンの園に
穏やかな気候を、安らかな風を、
豊かな恵みを育ませています。

この安らかな地で純粋な愛情を育み、
幸せに暮らす
アダムとエバを見守るミカエル。

両手を挙げて
二人の魂を祝福しているかのようです。

このような背景から
「Ⅵ. 恋人たち」のカードで、
『祝福』というキーワードが出せます。

そしてミカエルに祝福されて、
エデンの園の住人が
平和に暮らしているところから、
『平和』というキーワードも出せます。

『祝福』読み方のヒント

『祝福、平和』
というキーワードは範囲が広いですので、
「類語」を活用して
イメージを広げてみましょう。

「祝福の類語」を使ったキーワード
恩恵、幸せ、祈り、感謝、喜び、

「平和の類語」を使ったキーワード
静か、平和的、安泰、平穏、
安らぎ、穏やか、のどか、

上記は「祝福、平和」の類語のうち、
『Ⅵ. 恋人たちカードの世界観』
に沿うものをピックアップしました。

これらは全部、
『Ⅵ. 恋人たち』を読むのに使えますよ。

タロットの意味から類語を使う際、
カードの世界観に沿わせるため
絵柄を見ながら
『この単語はイメージに沿うかな?』
と考えながら探して見てくださいね。

恋人たちは『誘惑』のカード

タロット『Ⅵ. 恋人たち』

「Ⅵ. 恋人たち」
第三のテーマは『誘惑』です。

祝福の地で
平穏なる時を過ごすアダムとエバ…

そんな二人の背後から
いよいよ暗雲が近づいてきます。

〜エバに近づくヘビの正体〜

ヘビ

彼の名はルシファー。
ミカエルの双子の兄で、
その昔「ルシフェル」という名があり、
天界で一番の「知性、強さ、美しさ」
を併せ持つ天使でしたが、
傲慢な性格の持ち主でもありました。

ある時、神は天使たちに対して
『天使は人に仕えよ』と命令をします。

ルシフェルはそのプライドの高さ故に
神からの命令に憤慨し、
自分の部下の3分の1を引き連れ
天界でクーデターを起こしましたが…
双子の弟「ミカエル」に倒され
地獄へ落とされてしまいます。

しかしルシフェルも、
大人しく地獄に引き篭ってはいません。

仕返しの時を待ち、
ヘビに姿を変え
エデンの園にやってきます。

『神が創った
 純粋無垢な魂に知恵を持たせる』


それがこの誘惑のシーンであり、
この企てが成就することで
神への仕返しとなったのです。

そしてエバはヘビの誘惑に乗り…
「知恵の木の実」を食べてしまうのです。

『誘惑』読み方のヒント

「誘惑」というキーワードは
ネガティブな意味合いが強いですが…

ここでは『誘惑に乗る』というキーワードで
アドバイスリーディングにしてみましょう。

悪い誘いに乗るとか、
不道徳な関係を持つとか、
自分を傷つけたり、
周囲を不幸にするものではありません。

タロットリーディングの極意は
『視点の変換』です。

「誘惑に乗る」という言葉を
自分軸に置き換えて読みます。

アドバイステーマは
『自分の心の求めに応じよう』です。

【自分の心の求めに応じるとは?】
1)自分を甘やかす
2)自身の直感に従う
3)自分がやりたいことをする
4)魅力的だと思うものを手に入れる

【誘惑=魅力的と考えるなら】
1)自身の外見や内面の魅力を磨く
2)相手に対して魅力的な人間になる

このように視点変換をすると
一見ネガティブな意味でも
ポジティブな読み方が出来ますよ。

『誘惑=自分の心の求めに応じる』
という読み方は
「XⅤ. 悪魔」のカードでも使えますよ。

恋人たちは『選択』のカード

タロット『Ⅵ. 恋人たち』

「Ⅵ. 恋人たち」
最後のテーマは『選択』です。

実は堕天使や悪魔は、
直接、人間に危害を加えることは無く、
誘惑という手段で人を引き込みます。

その誘惑は人によって違います。
堕落、アルコール、ドラッグ、
物欲、権力欲、色欲、名誉欲、

あらゆる誘惑をもたらすのが悪魔です。

エバはヘビにそそのかされた結果、
知恵の木の実を食べてしまうのですが…

アダムとエバには、
神様との約束事がありました。

純粋無垢な魂を持っていたとはいえ
言われるがままに
「はいそうですか、じゃあ食べます」
という状態では無かったはずです。

その過程でエバの心の中に
『乗るか?反るか?』
という葛藤、選択があったはずです。

その部分をリーディングに使いましょう。

『選択』読み方のヒント

天使と悪魔

通常、誘惑というのは
とても言葉巧みだったり、
本能に訴えかけて思考を遮断してきます。

だからこそ
自分の確固たる意思、
理性を強く保ち、
場の雰囲気に流されない度量が必要です。

①エバの心の背景から
「恋人たち」のカードで
『誘惑と戦う』『葛藤を抱える』
というキーワードが出せます。

②自身の心と葛藤しながら行動を選ぶので、
『正しい事と間違った事の選択をする』
『倫理的、道徳的な選択をする』

というキーワードも出せます。

③ラバーズの絵のシーンでは、
「ヘビが近づいてきている」
という段階ですので…
『誘惑が迫っている暗示』
『選択を迫られる暗示』

などの注意喚起、出来事の暗示、
というように読むこともできます。

④複数枚数スプレッドの際、
全体のドローカードの印象が暗い場合、
『間違った判断をしてしまう』
というように読むこともできます。

【誘惑:キーワードまとめ】
誘惑と戦う、葛藤する、
正しい事と間違った事の選択をする、
倫理的、道徳的な選択をする、
誘惑が迫っている暗示、
選択を迫られる暗示、
間違った判断をしてしまう、

終章:エデンの園からの追放

ルシフェルの企て、
神への復讐は成就してしまいました。

知恵の木の実を食べたエバは、
神から言われていた恐るべきことが
何も起こらなかったので、
アダムにも食べることを勧めました。

そしてその結果
二人は人としての知恵、
嘘や恥じらいを知り、
純粋無垢な魂から離れてしまいました。

人間の知識を得た二人は、
後に「命の木の実」を食べて
永遠を生きる者とならぬよう
エデンの園を追放されてしまいました。

「Ⅵ. 恋人たち」のカードは、
このようなモチーフから描かれたものです。

カードにつけられた意味を覚えるより、
物語に沿うと覚えやすいですよね。

以下の記事では、
『旧約聖書 〜創世記〜』を載せて、
恋人たちのカードを
象徴別に細かく解説しております。
併せて読んで戴ければ嬉しいです。

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まとめ:タロット「恋人たち」の意味『純愛、祝福、選択』の読み方

タロット『Ⅵ. 恋人たち』

本記事では、
「Ⅵ. 恋人たち」のカードを
『純愛、祝福、誘惑、選択』
4つの焦点に絞って解説致しました。

まとめとしましては…

要点①『純愛』
彼らは純粋無垢な魂を持っており、
二人の間にはギブアンドテイク
のようなものはありませんでした。
「あなたがそこに居るだけで良い」
というような愛…
その部分をイメージし、
キーワードを取ることが出来ました。

要点②『祝福』
純粋な魂を持った二人は
神に喜ばれ祝福を受け、
平和な暮らしを約束されてました。
この『祝福、平和』という部分を、
類語を使って読み幅を広げました。

要点③『誘惑』
ラバーズの代表的な意味です。
ネガティブな印象がありますが…
視点を「自分軸」で捉えていき、
『自身の心の求めに応じる』
というような読み方をすれば、
ポジティブな助言が出来ましたね。

要点④『選択』
結果的に木の実を食べたエバですが…
その過程では
『誘惑に乗るか?反るか?』
という選択があったはずです。
その背景のイメージが、
誘惑と戦う、葛藤する、
倫理的・道徳的な選択をする。

というようなキーワードを
導き出させてくれました。

『Ⅵ. 恋人たち』は基本的に
ポジティブ、ネガティブと
どちらでも読みやすいカードですが…

物語背景を知って、
イメージを湧かせていくことで、
より深い読み方が出来るようになります。

今回の記事が
皆様のお役に立てれば嬉しいです。

本日も
最後までお読み戴き、
誠に有難う御座いました。

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