タロットカード「死神」と「塔」の意味の違いを比較解説します

タロット「死神」と「塔」の違い
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皆様こんにちは、
『本気のタロット講座』へようこそ。

今回の記事は、
『死神』と『塔』
この2枚の違いについてご質問を頂き、

その方へお送りしました回答を
ブログ版に直して
シェアさせて戴きたいと思います。

「死神」「塔」
この2枚のカードには共に
『終了、破壊』というような
ニュアンスを含む意味ありますが…

言われてみれば
両者の違いって疑問ですよね。

実はタロットには
同じようなニュアンスを持つカードが
複数存在します。

それらのカードの、
「意味(単語)」で読もうとすると
重複した読み方になってしまいますが…

タロットの絵柄、シーンを加味すれば、
そのカード特有の読み方が出来るのです。

今回はタロットカード
「死神」と「塔」の比較解説を
読みもの形式でお届け致します。

本記事を読むことで
死神と塔のカードの
理解と読み方を深めていけますよ。

是非、
最後まで楽しんで戴ければ嬉しいです。

目次

タロット「死神」ってどんなカード?

タロットカード『死神』

死神のカードです、
絵柄を見てみましょう。

瞳の赤い白馬にまたがり、
甲冑を着た死神が歩み寄ってきます。

歩みの先には法王…
そして周囲には
既に倒れている者もいますし、
うな垂れて命を諦めた者、
怖がる子供も描かれています。

法王は
眼前に立つ死神に対して
手を合わせていますが…

周囲の者の命を乞うているのでしょうか?

タロットカード『死神』

ところで死神には、
「強制終了」という意味がありますが…

死神とは文字通り「死の神」です。

命を終わらせに来た神であり、
『一方的な容赦の無い力』を振います。

それを以て強制終了させるのですね。

ここからも、
死神のカードの絵柄では
法王がいくら他者の命を祈っても、
死神には聞き入れて貰えないでしょう。

命の終わりを受け入れよ…と、
『一方的な容赦の無い力での終了』
それをもたらされます。

しかし
死神のもたらす終了とは、
終わって無に帰すものでは無く…

『始まりの為の終わり』
というメッセージが込められています。

以下で
メッセージを追ってみましょう。

死神が表すメッセージとは?

死神のカードには
「強制終了」という意味があり…

しかしそれは、
終わって無に帰すのでは無く、
『始まりの為の終わり』です。

以下の話は
真偽の証明は不可能ですし、
突き詰めたらキリがありませんが、

死神のカードを解釈する上で
大切な概念だと感じるのでお伝えします。

この世では、
「地上に在る魂の数は常に一定」
という説があります。

それ故に
命の終わりが無ければ
新しい命は始まらないという話です。

もしかしたら、
地上に降り立つ魂が
天上でその時を待っていて…

だからこそ死神は、
新しい命を芽生えさせる為に
やってきているのかも知れません。

故に死神のカードは、
終了という目の前の事象ではなく、
『その更に先を示唆している』のですね。

タロット「塔」ってどんなカード?

タロット『XⅥ. 塔』

塔のカードです、
絵柄を見てみましょう。

切り立った断崖にそびえる一本の塔。

そのてっぺんに雷が落ち、
塔からは火が出ています。

塔の外に投げ出された二人は、
「王と王妃」でしょうか?

王妃の方は
冠をかぶっていますが、
王は冠をしていませんね。

塔の絵柄の上部には、
雷が権威を失墜させるが如く、
王冠を吹き飛ばしている様を描いています。

「塔」のカード上部に描かれた王冠は、
『権威の象徴=傲慢さ』を表しています。

タロット『XⅥ. 塔』

権威は雷によって破壊…
『強制終了』させられたのです。

一見ショッキングな
「塔」のカードですが…

よく観てみると塔の周囲に
黄色いぴらぴらしたものが描かれています。

塔に落ちた雷の残骸でしょうか?
火の粉が舞っているのでしょうか?

実はこれは
『神の恩寵(おんちょう)』
それを表しています。

塔のシーンでは、
一見、最悪な状況に対しても
「神の慈しみ」が描かれているのです。

塔に描かれた
「神の恩寵とは?」
それを以下で追ってみましょう。

「塔」が表すメッセージとは

塔に落ちているのは、
『神の怒りの雷』です。

旧約聖書
「バベルの塔」
というお話がモチーフになっています。

天にも届く高い塔を建て、
神に近づこうとする人間。

その傲慢の罪に対して
神が怒りの鉄槌を下しました。

塔の建設を『強制終了』させたのですね。

タロット「塔」イメージ2

しかし
塔の「強制終了」は、
死神と少し違ったニュアンスを持っています。

それは
『神の怒りは人々を試している』
というところです。

この雷が
人々に強制終了をもたらす裁きであっても、
絶対に命を落としたかと言われれば
そうではなかったのです。

人々は落雷や瓦礫で命を落としてはおらず、
塔が破壊された衝撃で
東西南北に散らされましたが生きてました。

ここに「塔」のメッセージがあります。

『神の怒りを受け、その後どうするのか?』
神は人々にチャンスを与えたのです。

それこそが
「塔」の絵に描かれた
色い光『神の恩寵』なのです。

それは即ち

○悔い改めのチャンス
○気付きを得るチャンス
○物事の良い側面を見るチャンス
○最悪の事態でも救いはある

というメッセージでもあるわけですね。

以下の記事で
「バベルの塔」のお話を基に
『塔』の読み方を解説しております。
併せて読んで戴ければ嬉しいです。

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死神と塔『メッセージの共通点』

この2枚の共通点としては…
「神の業を以ての終了」

『死神=死の神の所業を以ての終了』
『塔=神の怒りの雷を受けての終了』です。

このメッセージで
「示唆、暗示、可能性」を読むなら…

○外的な要因による終了
○意に反して強制的に終了される
○自分にはどうにもならない力での終了
○天の采配による終了

という読み方になります。

しかし
「死神、塔が表すメッセージ」
でお伝えしたように…

終了するからこそ得られるもの
破壊されるからこそ気付ける事

というものがあるのです。

「死神」や「塔」
両者のメッセージはどちらも

今この瞬間への示唆ではなく、
『その先を示唆するもの』で…

それは
成⻑の為に課せられる試練であり、
次へ行くために必要なステップなのです。

その終了や破壊から、
「どのように意味を見出し」
「どのように乗り越えるか」

その先の未来で
成長した自分に出会える…

それが
死神と塔の『共通メッセージ』です。

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死神と塔『メッセージの相違点』

ここまで
死神と塔には『終了』という
意味があるとお伝えしてきましたが…

実は同じ終了でも、
両者には決定的な違いがあります。

ここでは
『死神と塔の終了についての相違点』
について解説致します。

死神の終了は『必ず来るもの』

タロットカード『死神』

死神と塔の「終了」の相違点。

死神の終了は『必ず来るもの』です。

例えば「死」というのは、
誰も避けては通れませんよね。

どんなにお金を持っていようと、
どんなに権力を駆使しようと、
どんな聖人だろうと平等にやってきます。

死神のカードで
「終了の暗示」として読む場合、
読み方の公式としては…

○相談者さんが行動すれば終了する
○相談者さんが行動しなければ終了する
=『必ず来る終了』となります。

『どちらにしても終了する』
という読み方になるのですが…

以下のように
読み分けることが出来ます。

スプレッド全体の印象が
『暗かった場合』

『死神=沈む太陽』として…
○外的な要因による終了
○意に反して強制的に終了される
○自分にはどうにもならない力での終了
○天の采配による終了

スプレッド全体の印象が
『明るかった場合』

『死神=登る太陽』として…
○新しい道が拓く
○現状に夜明けが来る
○何かを得る為の手放し
○新しく始める為の終了

というように読み分ける事が出来ますよ。

塔の終了は『自分次第で回避できる』

タロット『XⅥ. 塔』

死神と塔の「終了」の相違点。

塔の終了は
『自分次第で回避できるもの』でもあります。

バベルの塔のストーリーを
思い出してみてください。

タロット「塔」イメージ2

人々が裁きを受けたのは、
『神に近づこうとした傲慢の罪』からです。

彼らがそれを思い立たなければ…
あるいはあの裁きは無かったでしょう。

即ち塔の強制終了は、

○道を正す為のもの
○気づきを促す為のもの
○自らを顧みる為のもの
○目を覚まさせる為のもの

とも言い換えられるような
『心根、生き方で回避できる終了』です。

ただやはり
本人的には真っ当だとしても…

神の目、宇宙の視点から見て
『そこに気付いてほしい』
といったモノはあります。

その場合、
「現状の破壊」がもたらされます。

ただそれは
バベルの塔の崩壊のような
「大惨事、大破壊」レベルではなく、
『お試し、変化』というレベルでしょう。

例えばその変化は
本人に大切な気付きを与えてくれて
今後に活かせる程度のものであり、
決して最悪な破壊劇ではなく
本人の成長を助ける変化になりましょう。

ですので、
塔のカードも決して怖くはないのですね。

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まとめ:タロットカード「死神」と「塔」の意味の違いを比較解説します

今回の記事は、
「死神」と「塔」について
微妙なニュアンスの違いを解説しました。

ドローされた瞬間、
ショックを受けるようなカードですが…

「死神」も「塔」も
『神の業を以ての終了』ですので…

それ故に
「終わる、壊れる」という
その瞬間への絶望的な示唆ではなく、
その先の素敵な未来を示唆しているのです。

そしてタロットというのは、

○何を読むか(タロットへの質問)
○カードのどこを観るか?
○周囲のドローカードとの兼ね合い。

これでいくらでも
読み方を変えることが出来ます。

ですので「死神」がドローされても
新しい道が拓いたり、
夜明けが来たりしますし…

「塔」がドローされても
新たな気付きを得たり、
新しい自分の再建にもなります。

「死神」「塔」のカードは
怖いものとして扱われていますが…

決して怖いカードではないのですね。

本記事が
皆様のご参考になれば幸いです。

それでは、
本日も
最後までお読み戴き、
誠に有り難う御座いました。

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