タロット『Ⅲ. 女帝』人物像|同じ「帝」でも皇帝とは在り方が違う

タロット『Ⅲ. 女帝』人物像
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皆様こんにちは
『本気のタロット講座』へようこそ。

今回の記事は
タロットの人物像を作る
『Ⅲ. 女帝編』です。

タロットでは
「Ⅲ. 女帝」「Ⅳ. 皇帝」
というようにカードが続きますが…

タロット「Ⅲ. 女帝」タロット『Ⅳ. 皇帝』

タロットカードの
女帝と皇帝はペアなのか(?)
この部分って気になったりしませんか。

筆者は最初、
「女帝は皇帝の后(きさき)」
と習いました。

当初「なるほど」と思いましたが…
改めて疑問に思ったので
言葉の定義を調べてみました。

「女帝」「皇帝」
と言うように名前だけを見れば、
どちらも『国の偉い人』ですね。

また、
『empress(エンプレス)』
と言う名前の定義を調べると、
『女性の皇帝、あるいは皇帝の妻』
とあります。

タロットというのは
カードに付けられた名前から
連想して読むことも出来ますので…

形式にとらわれず
『女帝=(女性の皇帝)』
『empress=(皇帝の妻)』

どちらも使って大丈夫です。

逆に二つのイメージを持つことで
読み幅も広がりますよ。

ただ「女性の皇帝」として読む場合、
在り方として「男性の皇帝」とは
また違ったメッセージがあります。

皇帝のカードは
男性性、父性、実行力…など。
女帝のカードは
女性性、母性、愛情…など。

同じように
「国の偉い人」と読むにも、
女帝と皇帝では
伝えてるメッセージも変わりますので、

『Ⅲ. 女帝』を覚える際には
皇帝との違いを学んで戴ければと思います。

本記事では、
『女帝の人物像』を追いながら、
女帝特有のメッセージをお伝えします。

尚且つ、
元の世界観を壊さず
『女帝の人物像を作って覚える』
という方法もお伝えします。

本記事を読むことによって
女帝のカードの理解も深まり、
その結果リーディングが深くなります。

是非、楽しんで戴ければ嬉しいです。

目次

タロット『Ⅲ. 女帝』人物像|同じ「帝」でも皇帝とは在り方が違う

タロット「Ⅲ. 女帝」タロット『Ⅳ. 皇帝』

タロット大アルカナでは
『Ⅲ. 女帝』『Ⅳ. 皇帝』と続きますが、
どちらも国の偉い人なんです。

ですが、
カードの絵柄、印象からもわかるように
この両者には決定的な違いがあります。

それは『男性性』か『女性性』か?
ここがこの2枚を読み分ける肝になります。

女帝とはその名の通り
「女性の君主」
わかりやすく言うと
女性の皇帝が『女帝』であり、
女帝のカードでも
国や組織、民を守る…
という読み方ができます。

しかし
冒頭でもお伝えしましたように、
「Ⅳ. 皇帝」のカードとは
メッセージ性が異なります。

女帝のメッセージは『女性性』

タロット「Ⅲ. 女帝」

女帝はいつもにこやかで、
トップに君臨しながら親しみがあり、
民の話にも真剣に耳を傾けてくれます。

愛情や包容力に満ちていて、
周囲に愛を与え、周囲からも愛される…
それが『Ⅲ. 女帝』です。

女帝のカードには
自然が描かれていますね。

彼女は自然に囲まれて、
自然の中に身を置いています。
美しい景色を見て、
動植物と関わり合いを持ち
自然を抱きしめるような
地球と繋がっているような…

そういった
『自然を愛するカード』でもあります。

そしてこの
『自然を愛する』というのは、
森や動植物のような
実際的な自然の話だけではありません。

女帝の愛する自然には…
『素の自分』
『自然な自分』
『繕わない自分』
『自分らしい自分』
『ありのままの自分』

というメッセージもあります。

彼女は「女帝だから」と
気取ったり、格好つけたりせず、
楽しい時は笑い、悲しい時には泣く。
そういった喜怒哀楽も大切にします。

それも女帝のメッセージにある
『自然な繕わない自分』です。

そして女帝は
自然な自分で在る為に、
愛や慈しみを周囲に分ける為に、
『まずは自分を愛することが大切だ』

ということを知っています。

何故なら人は、
自分が愛で満たされていなければ、
周囲に愛を分けることが出来ないからです。

自分の心のグラスの中に
「愛」という水が尽きていたら、
それを他者に与えることは不可能です。

疲れていて余裕がなくて、
自分自身への愛が枯渇して…

そうなってしまうと
自分のことで精一杯で
周囲に笑顔や優しさなどの
愛情を振りまけません。

それでも他者に与えようというのは
それは単なる自己犠牲であり
相手に愛を与えていることにはならない…

ということも女帝は知っています。

だからこそ
まず自分を愛で満たすため
女帝は自分の居心地の良い場所、
大好きな自然の中に身を置いています。

自分への愛を周囲へ広げる

更に彼女は自分を愛するために、
「五感」も満たしています。

味覚、聴覚、触覚、嗅覚、視覚。

好きなものを食べて、
肌触りの良いものを着る。
心地良い場所へ身を置いて
素敵な音を聴き、目が潤うものを見る。
そうして自分を愛するのです。

『Ⅲ. 女帝』は自分を愛することで、
その溢れた愛を周囲にも届けるカードです。

女帝は自分を取り繕うことなく
ありのまま、素の自分を生きています。

いつも笑顔で、
周囲への優しさに溢れているのは
自分を愛して、
自分を大切にしているからです。

自分を愛することが、
他者を愛することに繋がる。

それを女帝は知っているのです。

このお話を踏まえて、
次の項目から
『Ⅲ. 女帝』の人物像を
イメージして作っていきましょう。

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『女帝』の人物像をイメージしよう

タロット「Ⅲ. 女帝」

ここでは
一般的な意味の中から、
女帝の人物像をイメージするのに
使いやすいキーワードをご紹介します。

【一般的な女帝のカードの意味】
幸せ、愛情深い、心の安定、
リラックス、包容力、魅力…etc.

上記で紹介しました
女帝の意味を基にして
『カードの人物像』
それをイメージしていきます。

上記キーワードを基に
『女帝のカードを見ながら』
以下のような質問を投げかけ、
それに答えてみてください。

【Q. 女帝のカードは…】
どれくらい幸せそうか?
どれくらい愛情深そうか?
どれくらい心が安定してそう?
どれくらいリラックスしてそう?
女帝の包容力とは何だと思う?
女帝の魅力とは何だと思う?

そしてこれらの質問に対して
『女帝のカードから受ける印象を基に』
答えてみてください。

その答えが
ご自身の女帝の人物像、
そしてリーディングになります。

質問に答える時は、
『〜そうだ、〜っぽい、〜かも、』
というような文章にすると作りやすいです。

試しに筆者がやってみますね。

【女帝の人物像をイメージしよう①】

【質問:女帝の愛情深さとは?】

答え:相手の気持ちを常に考えている。
常に相手の気持ちを考えながら
行動したり言葉を掛けてくれそう。
しかも笑顔で、フレンドリーに、
立場とか関係なしに皆に優しく、
平等に接してくれそうだから
声を掛けられた人はそれだけで
心がほっこりしてしまいそう。

〜人物像を使ったアドバイス例〜
相手の気持ちを考えて行動する、
相手の気持ちを考えて話す、
常に笑顔で相手に接する、
心はいつもフレンドリーに、
立場関係なく皆に優しく接する。

〜人物像から読む相手の気持ち〜
相手は貴方と話していて
心が安らぐ、ホッとする、
ほっこりする、安心する。

【女帝の人物像をイメージしよう②】

【質問:女帝の魅力とは何だと思う?】

答え:ありのままの自然な自分。
自分を良く見せようと思わず
いつも素の自分を見せるところ。
喜怒哀楽の感情を
素直に表してくれるところ。
感情表現が豊かだからこそ
裏表がなく皆の信用や信頼も厚そう。

〜人物像を使ったアドバイス例〜
自分をよく見せようとしない、
素の自分を見せていく、
ありのままの自分を心掛ける、
喜怒哀楽の表現を素直に出す。

〜人物像から読む相手の気持ち〜
素直な人だと思ってくれてる、
感情表現が豊かな人だと思われてる、
裏表なく信用できると思われてる。

タロットの人物像を描く際、
ご自身の身近な人を
イメージするのも大切です。

その人のことを考えて
その人のことを文章にしていくと、
それがリーディングにも成りますよ。

皆様の周りにも
女帝の人物像に
当てはまるような
素敵な方はいませんか?

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『女帝』の人物像の詳細な作り方

タロットの世界観

タロットは
意味を暗記するよりも、
『カードの人物像』を把握することで
1枚1枚を理解しやすくなります。

本項目からは、
先ほどイメージした
『女帝の人物像の作り方』を
更に詳細に解説していきます。

ここでも
女帝の元の意味を使いますので、
世界観を壊すことなく
人物像を作っていけます。

イメージした女帝の人物像は
そのままリーディングに使えますので、
是非、一緒にやっていきましょう。

Step①:女帝の意味をピックアップ

タロット「Ⅲ. 女帝」

この方法では、
女帝に元々付けられている
『意味』を使っていきます。

そうすることによって
元の世界観を壊すことなく
『女帝の人物像、世界観』を
作っていけるからなのですね。

まずは
「女帝の意味」を
ピックアップしていきましょう。

【タロット 女帝の意味】
受容、繁栄、幸せ、華やかさ、
居心地の良さ、豊かな愛情、
母性、包容力、優しさ、
思いやり、穏やかさ、素直、
物質的豊かさ、心の安定、
気持ちに余裕がある、安らぎ、
物質的に安定してる、美しさ、
リラックス、満足、繁栄、
充実した時間、平和、魅力がある、

このステップでは、
意味を覚えるのではなく、
人物像を作るため
『女帝の世界観の一部を切り取ったもの』
として考えてくださいね。

Step②:イメージに合うものを探す

このステップでは
先ほど紹介した
「女帝の意味」の中から、

1)ご自身の女帝のイメージに
「これは合うな」と思うキーワードを
5個程ピックアップしましょう。

2)その選んだキーワードに対して
『女帝は〇〇そうだ』
という文章を作ってみましょう。

以下で
筆者の文章を例にして
解説をしていきますね。

1)筆者が選んだ女帝に合うキーワード
幸せ、包容力、思いやり、
気持ちに余裕がある、華やかさ、

2)〇〇そうだ…と付けてみる
女帝は「幸せ」そうだ。
女帝は「華やか」そうだ。
女帝は「包容力」がありそうだ。
女帝は「思いやり」がありそうだ。
女帝は「気持ちに余裕」がありそうだ。

女帝の
元のキーワードに対して
『女帝は〇〇そうだ』
というように付けてみました。

これだけでも
女帝がどんな人か
わかるような感じがしますが…

次のステップでは
ここから発展させて
ご自身オリジナルの
女帝の人物像、
世界観を作る方法をお伝えします。

Step③:具体的にイメージしていく

このステップでは先程の
「女帝は〇〇そうだ」について
『どのように〇〇そうなのか?』
というようにイメージを湧かせていきます。

人物像を作る際は、
「女帝のカードを見ながら」
「身近な人をイメージしながら」
作ってみてくださいね。

女帝の元のキーワードが
抽象的でイメージしづらい場合、
「幸せとは」「華やかとは」
というように単語の定義を調べると
ニュアンスが掴みやすくなりますし、
リーディングの助けにもなりますよ。

以下で
女帝の特徴を活かした
筆者のイメージ例文を載せてみますね。

①女帝は「幸せ」そうだ。
【Q. どのように幸せそうか?】

女帝は自然の中という
安息の地を持っている。
自分のことを大切にして、
心身の充足を得られる場所に
身を置いているから、
心も体も幸せを感じていそう。
自然の中に身を置けることに
喜びを感じていそう。
自分は恵まれていると感じていそう。
そのような事柄全てが
女帝の幸せに繋がっていそう。

②女帝は「華やか」そうだ。
【Q. どのように華やかなのか?】

女帝の華やかさには外見的なもの
視覚的に見て取れる華やかさがある。
そしてもう一つ、
真に女帝を彩っているのは、
彼女の内から輝くオーラだと思う。
女帝は愛に満ちていて、
その優しさとか、笑顔とか、
落ち着いた感じとか…
そのような
『感覚として感じる華やかさ』
というのが女帝にはある気がする。

③女帝は「包容力」がありそうだ。
【Q. どのように包容力がありそう?】

相手のことをよく理解しそう。
話しやすい雰囲気があるので、
色々と話をすることができそう。
どんな話を持っていっても
適当にあしらわれることなく、
きちんと話を聞いてもらえそう。
話していて居心地が良くて
安心感も得られそう。
失敗しても叱責したりせず
こちらの言い分を聞いてくれて、
「どのようにしたら良いか?」
それもきちんと教えてくれそう。

④女帝は「思いやり」がありそうだ。
【Q. どのように思いやりがある?】

相手の気持ち、相手の立場になって
色々な物事を考えてくれそう。
相手が何を望んでいるか?
それを考えて行動してくれそう。
どんな人にも平等に接してくれるし、
良いことは良い、悪いことは悪いと、
その人の為になることを
きちんと言ってくれそう。

⑤女帝は「気持ちに余裕」がありそう。
【Q. どのように余裕がありそうか?】

女帝は自分のペースを大切にしてそう。
イレギュラーなことがあっても
その状況、状態、空気に流されず
良い意味でマイペースを保つので
落ち着いた対処をしてくれそう。
だから一緒にいる
周囲の人たちにも安心感を与えそう。

筆者が今挙げたイメージが、
元の世界観を壊さない
『女帝の人物像』です。

しかもここで作った人物像は、
相談内容に合わせて
少し言葉を変えるだけで
リーディングになるんですよ。

『④女帝は思いやりがありそう』
というのをアドバイスにするなら…?

タロット「Ⅲ. 女帝」

1、相手の気持ちになって話をする。
2、相手の立場になって物事を考える。
3、相手の望みを考えて行動していく。
4、皆に平等に接するようにする。
5、相手の為に知らん顔せず、
「良いことは良い、悪いことは悪い」
それをきちんと伝えるようにする。

女帝の人物像として、
「どのように思いやりがありそうか?」
その質問から文章を作ったあと、
その文章を区切ったり、
文章からイメージし直すことで、
5つのアドバイスワードが出来ました。

このように
女帝の人物像を作ることで、
カードを覚えやすくなると共に
『人物像の文章→リーディング』
と繋げることが出来てしまうのです。

以下の記事では
『女帝のカード』の面白い読み方、
アドバイス方法など細かく解説しています。
女帝リーディングの力になりますので、
併せて読んで戴ければ嬉しいです。

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まとめ:タロット『Ⅲ. 女帝』人物像|皇帝とは在り方が違う

タロット「Ⅲ. 女帝」

今回の記事は、
『Ⅲ. 女帝』について
人物像や世界観を
深くお伝えすると共に、

元の世界観を壊さない方法で
「オリジナルの女帝人物像」
を作る方法をお伝えしました。

女帝は
外見的な美しさもさることながら
内面的な美しさも兼ね備えています。

愛情や包容力に満ちていて、
周囲に愛を与え、
周囲からも愛されるカードです。

そして
『女帝の与える愛』
について大切な部分は…

周囲を愛する為に、
『まずは自分を愛する』という部分です。

自分が愛で満たされていなければ、
周囲に愛を分けることが出来ない。

という部分です。

女帝のカードは
『自分を大切にすること』
『自分を愛すること』
『その愛が周囲へと向かうこと』

その大切さを伝えているのですね。

今回の記事が
皆様のお役に立てば嬉しいです。

本日も
最後までお読み戴き、
誠に有難う御座いました。

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