皆様こんにちは
『本気のタロット講座』へようこそ。
今回は『恋人たちのカード』について解説をさせて戴きます。
非常に有名なカードですよね。
「タロットと言えばコレ」みたいな感じもあります。
恋愛の相談でこのカードが出てくると、
とても嬉しかったり、ハッピーエンドになると思ったり…
手放しでポジティブに読みたくなってしまいませんか?
実は…
タロットカードには吉凶の概念というものはありません。
どのカードもポジティブに、ネガティブに読むことが出来るのです。
恋人たちのカード、その背景を知ることで、
ポジティブ読み以外のリーディングも可能になります。
是非、最後までお読み戴ければ嬉しいです。
本記事では、
旧約聖書の『創世記』のお話を交えて、恋人たちのカードを解説していきます。
今回も非常に長い記事となっておりますが、
本気で執筆させて戴きましたので、
是非、最後まで楽しんで戴ければ嬉しいです。
タロット「ラバーズ」を旧約聖書『創世記』から読む
このカードに描かれているのは旧約聖書のアダムとエバです。
その概要を読みやすく書きたいと思います。
神は自分に似せた者(アダム)を土から創り、命を吹き込みエデンの園に住まわせました。
神はそこに、あらゆる実をもたらす木を生い茂らせました。
園の中央には『命の木』と『善悪の知識の木』も生えています。
園にアダムを住まわせ、神は命じて言いました。
『園の全ての木から取って食べよ。しかし、善悪の知識の木の実は、決して食べてはならない。食べれば必ず息は絶える。』
その後、人が独りでは可哀想だと、彼を助ける者として…
神は、あらゆる鳥や獣を創られました。
しかし、それらはいつまで経っても彼を助ける者には成れなかったので…
神は彼を深い眠りに落とし、もう1人の人を彼のあばら骨から創ることにしました。
女性(エバ)の誕生です。
エデンの園での2人は、食べるものにも困らず、
神を愛し、汚れなく、純粋にお互いを愛し、動植物を愛し…
かけがえのない「今」を愛していました。
彼らはその地で幸せを約束されていたのです。
ところで…
神が創られた生き物の中に「ヘビ」というものがいました。
それは、野の生き物の中で最も賢い生き物でした。
ある日、そのヘビはエデンの園でエバを言葉巧みにそそのかします。
『その果実を食べても死ぬことはない。それを食べると目が開け、神のように善悪を知る者となることを神は知っているだけだ。』
誘惑にかかったエバはその木の実を食べてしまいました。
神から食することを禁じられていた木の実。
恐る恐るそれを口にするエバ…
食べれば命を落とすと言われていた木の実でしたが、食べても命に別状はありませんでした。
そこでエバは、
何のことはないと、傍にいたアダムにも木の実を勧めてしまいます。
『アダム、あなたも食べてみて。全然大丈夫よ。』
最初は不安だったアダムも、同じように食べてしまいました。
神から食すことを禁じられていた果実を得た2人は…
このことにより善悪を知る者となりました。
自分たちが裸であることを知り、今までなかった恥じらいも持ちました。
彼等は直ぐに、いちじくの葉で秘部を覆います。
しばらくすると…
神が園を歩く音が聞こえてきました。
その時、彼等は自分たちが神との約束を破ったことを知り、罰を受けることを恐れ、園の木の間に隠れます。
神はもちろん、二人が善悪の木の実を食したことを知っています。
その上で二人に問いました。
『お前たちは約束を破り、食べてはならない果実を食べたのか?』
アダム:
『彼女が食べても大丈夫だと言ったので食べてしまいました…。』
エバ:
『ヘビが私を騙したので食べてしまいました…。』
善悪の知識の木の実は、
「人のせいにする」という悪知恵さえも与えたのです。
神は…エバをそそのかし、
禁断の果実を食べさせたヘビを罰します。
ヘビはエデンの園で呪われたものとなりました。
そして騙されたとて、約束を破ったエバには「子を産む苦しみ」を課します。
エバに従い、同じように食べたアダムにも、食べ物を得るための苦難…
「労働の苦しみ」を課しました。
そして、善悪を知る者となった2人は、後に『命の木』からも取って食べ、永遠を生きる者とならぬよう、エデンの園から追放されてしまいました。
参考文献
ばべるばいぶる(創世記)
2人には…
・寿命
・産みの苦しみ
・労働の苦しみ
この3つが課せられたのです。
そしてその罪が、この現代まで受け継がれていると言われています。
こういった背景を知っておくと、このカードの理解をより深めることが出来ますので書かせていただきました。
恋人たちのカードに描かれている2本の樹ですが、
エバの後ろの木は『善悪の知識の木』
アダムの後ろの木は『命の木』です。
それでは次項から、
恋人たちのカード解説に入っていきたいと思います。
ラバーズという名前
タロットリーディングは意味を覚えたりしなくとも…
絵の部分に注目したり、人物や表情、シーンに着目することでも読むことが出来ます。
ここでは名前に着目してみます。
『THE LOVERS.』文字通り「恋人たち」という意味です。
この言葉を色々な角度から想像してみてください。
例えば…
自分に恋人がいたとイメージして、相手に対してどのように想うでしょうか?
付き合ったばかりのラブラブな状態。
お互いに慣れて良い意味でも悪い意味でも空気のような状態。
こういった全てのシチュエーションを、
この「恋人たち」という言葉から連想してリーディングが出来てしまいます。
付き合ったばかりのラブラブな状態なら…
恋愛、恋人、愛し合う、一目惚れをした、
恋、結婚を考える、結ばれたいと思う、
さらに親密になりたいと思う、
もっと仲良くなりたいと思う、
相手の愛を感じる、もっと連絡が欲しい、
夜が待ち遠しい、もっと相手に触れていたい、
いつも見つめていたい…etc
というような感情をキーワードとすることも出来ますし、
お互いが慣れている状態なら…
意思の疎通ができている、
何も言わなくても伝わる、
目と目で通じ合う、無言も苦にならない、
お互い自分の時間を大切にする、
一緒に居るけどお互い自分のスマホを見てる、
トキメキが薄れてきてしまった、
相手に対して知らない事はもっと無いだろうかと思う、
異性としての刺激に物足りなさを感じる…etc
などという感情をキーワードとすることも出来ます。
自分の事ではなくとも、他のカップルの状態を想像してもリーディングをすることが出来ます。
1枚のカードをポジティブな感じに読むのか?ネガティブに寄せて読むのか?
それは、他のドローカードとの兼ね合いで判断できます。
以下の記事でそのことについて説明しておりますので、
併せて読んで戴ければ嬉しいです。
天使と雲
タロットカードにはミカエルとラファエルの2人の天使が登場すると言われています。
このカードには真ん中に描かれている天使は「ミカエル」です。
両手を上げて、アダムとエヴァを祝福をしていますね。
太陽を背にしている描写は、祝福、幸運、幸せ、を強く表しています。
この絵には描ききれていませんが、
ミカエルはエデンの園で、アダムとエヴァを含め、全ての動植物を祝福しています。
そしてよく観てみますと、ミカエルは「雲」から出てきていますね。
この雲は「シャカイナグローリー」と呼ばれるものです。
「聖なるもの」が現れる際、このカードに描かれている様に白い雲が一緒に現れます。
シャカイナグローリーは神の臨在(その場におられること)
それが人の目に見えるカタチとして出現する現象です。
このシャカイナグローリーですが、ウエイトスミス版タロットの中には何回も出て来ます。
運命の輪、審判、世界、エースカード4種、カップ4、カップ7
これらに出てくる雲は全てシャカイナグローリーです。
ちなみに、
塔、ソード3、ソード5、コートカードのソード4種。
ここに描かれている雲は単なる雲です。
見分け方としましては、
『聖なるものが、雲から現れているか否か?』で判断が可能です。
シャカイナグローリーを読もうとする際、
「聖なるもの」として考えるだけでは非常に難解になってしまいます。
ですので、
『雲から出てきた聖なる者が何を与えているのか?』という部分で考えてみてください。
例えば、このミカエルは、目をつむり両手を掲げ、エデンの園でアダムとエヴァ、そして園に暮らす生き物全てに「祝福を与えて」います。
ミカエルの視点からアドバイスに繋げるのでしたら、
『相手を祝福する』⇒『相手を想う』と言葉を変えるのも面白いです。
相手の無事を祈る、人の幸運を祈る、
苦手な相手であっても良いことがあるよう祈る、
相手の事を想う、相手が笑顔であればそれでよい、
明日もあの人に幸せがありますように、
恋人や家族がいつも笑っていられますように、
大好きな人に今日も良いことがありますように…
相手の事を第一に考え、相手の事を大切にし、相手の幸せを願う。
というように
周りの人達に対して
そういう心でいてくださいね…
と、アドバイスをすることも出来たりします。
2人の格好
この絵に描かれているアダムとエヴァは、葉っぱで生殖器を隠しておりません。
このシーンではまだ、知恵の木の実を食べておらず「恥じらい」というものが芽生えておらぬからです。
まだ2人は『赤ちゃんのように純粋無垢な状態』です。
神が一番愛し、喜び、願っているのは…『赤ん坊のように』なのです。
この事から
恋人たちのカードを読む際に『純粋無垢』というキーワードが使えます。
しかし、その単語だけではどういう状態か分かりづらいので、
『純粋無垢とは一体どういう状態なのか?』
というのを自分の中で定義をしておくことが大切です。
例えば、筆者がそれを定義するのでしたら…
「考えることに損得勘定や利害関係などがな無く、それでいて、いつも太陽のような笑顔を持ち、誰に対しても素直であること」
としてみました。
このように自分の中で定義できていると、純粋無垢という単語をこの定義の中から抜粋、分解してリーディングしていくことが出来ます。
例えば…
相手との関係に損得勘定を持っていかないでください。
まずは、相手の事を第一に考えて行きましょう。
彼(彼女)はあなたに対して下心を持っていません。
彼(彼女)はあなたとの関係に心をもってしています。
相手の言う事を、まずはそのまま聞き入れてください。
いつも笑顔を持っていてください。
というように色々と言葉を変えて読んでいくことが出来ます。
面白いことに「恋人たち」のカードの「赤ちゃんのように純粋に」という部分は
「太陽のカードの赤ん坊」を読む時にも使えるのですね。
背景の山
この絵の背景には山が描かれています。
峰は結構とんがっていますが、比較的なだらかな山です。
しかし、この山は「赤い」ですよね。
この赤は『危険』を表しています。
この後の2人に降りかかる展開『罪とエデン追放』を暗示しています。
この絵の…
たった今のシーンではミカエルに祝福され、エデンの園で楽しく過ごしていますが…
この数秒後、エヴァは食べてはいけないとされている
「善悪の知識の実」を食べるよう、狡猾なヘビにそそのかされます。
そして、エヴァは誘惑のままに禁断の果実に手を出し、その後、アダムも食べてしまいます。
約束を破った2人は神の怒りを買い、エデンの園を追放されました。
さらに今までは、
『善悪の知識の実、以外なら、どの木の実も自由に食べて良い』とされていたので、飢えるということはありませんでしたが、それが無くなった今、働かなくては食べていけなくなりました。
狩猟をしたり、田畑を持ったり、遠くまで水を汲みに行ったりといった
『労働の苦しみ』をアダムは課せられる事となりました。
そして神から寿命を設けられてしまい、2人はいずれ寿命を全うしなければなりません。
そのため子孫を残す必要に迫られました。
そこで、エバには『子を産む苦しみ』が課せられました。
冒頭でも書かせていただきましたが、
・寿命が設けられたこと
・労働の苦しみが課せられたこと
・産みの苦しみが課せられたこと
この3つをもってして裁かれたのです。
「赤い山」は、彼らの少し先の未来の危険を暗示するものです。
それらを踏まえて、キーワードを出してみてください。
この部分をポジティブに読むのでしたら…
危険をいち早く察知する、
リスクを考えて行動する、
危険を承知で進む、
リスクを背負う、
より誠実な行動を選ぶ、
幸せを維持できそうな選択をする、
慎重に事を成す、
敢えて危険に身を晒す、
敢えて危険な選択をする…etc
ネガティブに読むのでしたら…
一寸先は闇、危ない行動を取る、
下心が多い、約束を破る、
堅実ではない行動を取る、誠実さが失われる、
危険に満ちた旅、反抗する、一触即発、
やましい行動をする、イカサマをする、
嘘をつかれる、騙される、
地雷がそこら中に埋まっている、
この○○は危険、この選択は危険、この恋愛は危険…etc
というように読めます。
恋人たちのカードは彼等の背景を知っていることで、とても臨機応変な読み方が可能になります。
エバの後ろの木
このカードには2本の木が描かれております。
ここまでの解説に従えば、
1本は「善悪の知識の木」もう1本は「命の木」になります。
この女性(エバ)の後ろに描かれた、
ヘビが巻き付いている木は『善悪の知識の木』になります。
「ヘビに誘惑されて木の実を食べた」という背景から「誘惑」というキーワードがあります。
でも折角『善悪の知識の木』とか『知恵の樹』と言われていますので、
その部分から連想を広げていってみます。
『善悪の知識』という部分を掘り下げて読むのなら…
良いことと悪いことを判断する
正しいことと間違っていることを選ぶ、
手本に習う、お手本を良く観る、誘惑と戦う、
相手を反面教師とする、ルールを頭に入れる、
自らの考えに則って行動する、
マナーを守る、イカサマをしない、
真面目に取り組む、倫理を犯さない、
道徳を守る、自ら良いお手本となる…etc
というキーワードを出すことが出来ますし…
『知恵』という部分から広げて読むのでしたら…
知恵を働かせる、工夫を凝らす、複雑な謎を解く、
問題解決のヒントを生み出す、利口さを身につける、
知力を育てる、知識を蓄える、賢く立ち回る、
才覚がある、知略に富んでいる、機転が利きまくる…etc
というキーワードを出すことが可能です。
このように1つの単語を色々な角度から考えていくと、結構面白いキーワードが出て来ますよね。
今、列挙しましたキーワードたちは
「恋人たち」というカードでは、なかなか出てこないようなキーワードではないでしょうか。
絵の部分を切り取って、その単語を広げたり、深掘りしていったりすることで、幅広い読み方が可能になるのです。
アダムの後ろの木
この男性(アダム)の後ろにも、何か木があります。
これは『命の木』です。
善悪の知識の実を食べてしまった2人が、不老不死を手に入れぬよう神が護った木です。
「生命の樹」とも言われています。
タロットを読む際なのですが…
「これはタロットカードという占いのカードだ」
「タロットカードに描かれているのは特別な絵だ」
というようには考えないでほしいのです。
『これは特別なカード!!』と捉えてしまった時点で
リーディングの幅がガツンと狭まってしまうからです。
『タロットカードを単なる絵として観る』
ということを、本ブログでは学んでいただきたいと思っております。
ですので、
「アダムの後ろの木にも正式な意味がある」と、難しく考えないでください。
先ほどと同じように
「命」とか「生命」という単語を切り取って言葉を広げたり、色々な方向からイメージしてキーワードを出していきましょう。
『命、生命』をイメージしてキーワードを出してみます。
自分にとってとても大切なもの、
エネルギーに満たされる、エネルギーを補給する、
他者に力を与える、命の限り燃えていく、
命の恩人、生命を育む、命が生まれる、
生命を助ける、命を賭して護る、生きている、
私は(あなたは)生命力に溢れている!!
今この瞬間を愉しむ、元気に日常を過ごす、
太陽のようにエネルギッシュ…etc
というようにキーワードを出していくことも可能ですし、
あとは、
『命とは』と調べてみるのもリーディングの助けになります。
試しに筆者が「命とは」と調べてみたものを掲載いたします。
命(いのち)は、多様で奥深い意味を持つ概念であり、生物の生きる力や期間、生きていく大もとの外に現れる働きのもと。「唯一のよりどころとなる、最も大切なもの」という象徴的な意味もある(例:このラーメンはスープが命だ)。人間の命は特に人命と呼ばれることがあり、人命は第一に守られるべき(最も尊ばれるべき)であるという社会的通念がある。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用
ウェキペディアを調べてみました。
こういった文章からキーワードを抜粋することだって出来ます。
筆者でしたら文章の色字部分を「命の木」を観たキーワードとして使います。
「1.多様で奥深いもの」「2.生きる力」「3.頑張る期間」
「4.生きていく大元の働き⇒自分の力に変えられるもの(仕事、恋愛など)」
「5.その人のよりどころ」「6.その人の最も大切なもの」「7.人を最も尊ぶ」
というような感じで…
抜粋した文章が、そのまま「恋人たち」のキーワードを出す手助けをしてくれています。
このように
ひとつの単語を自分の中で
色々な方向から考えてキーワードに繋げれば、
『たったアダムの後ろの木1本』からでも、
沢山のキーワードを出していくことが可能です。
『タロットカードを特別視して考えない』ことで、
リーディングは無限の可能性を秘められます。
そしてそれは、
タロットカードの意味に捉われることのない幅広いリーディングに成るのです。
木に巻き付いているヘビ
恋人たちのカードにはヘビが描かれています。
このヘビがエバを誘惑したという事で…
『誘惑』というキーワードが有名になってますね。
ですが…
視点を変えればもっとキーワードを出していくことが出来ますので、
色々な角度から「ヘビ」を読んでみましょう。
旧約聖書「創世記」のお話では、
『神が創られた野の生き物の中で最も賢いものがヘビであった』と書いてあります。
ならば「賢い」「頭が良い」という言葉をキーワードにすることが出来ます。
この単語を…
いつ、どこで、誰が、何を、何故、どのように…
というように相談内容に当てはめて『5W1H』で考えてみてください。
・いつ頭を使ったらよいか?
・どこで頭をフル回転させるか?
・この相談では誰が頭が良いのか?
・何を、(頭良く)考えたらよいのか?
・何故、(頭良く)考えるべきなのか?
・どのように、(頭良く)考えるべきなのか?
という感じです。
このように考えていくと、
タロットリーディングはスムーズになっていきます。
あとは「賢い」という単語の『類語』を調べるのも最高です。
試しに調べてみましたらこのように出て来ました。
頭の良い、頭の回転が速い、利口な、利発な、聡明な、機転の利く、優れた、賢い、冴えた、冴えている、冴えてる、頭が切れる、頭の冴えた、頭の冴える、頭の切れる、計算が速い、シャープな頭脳の、頭が切れる、頭脳明晰な、聡明な、才気煥発の、カンのよい、察しのよい、知能の高い、洞察力に優れた、洞察力に富んだ、判断力に優れた、思慮深い、目から鼻にぬけるような、明敏な、俊敏な、頭脳のシャープな、明敏な頭脳の、研ぎ澄まされた頭脳の、切れ者の
Weblio類語辞書より引用
これらは全て『賢い』の類語です。
(実際はまだまだ沢山載っていました。)
この言葉は全部「恋人たち」のカードで使うことが出来ます。
何故ならここに描かれているヘビは、これらのような「賢い」頭の持ち主だからです。
「ヘビは悪魔だった」という説から読む
このヘビは悪魔であったいたという説もあります。
悪魔ならば「人間に触れてはいけない」という神からの命令があるため、
言葉巧みに、それだけでエバを誘惑するしかありません。
そしてエバは…まんまと善悪の木の実を食し、ヘビの誘惑は成就しました。
こういった背景を考えるなら、
『言葉巧みに』というキーワードを使う事も出来ます。
先程のように類語を探しても良いですし、
「言葉を巧みに使う人間はどういったものか?」それをイメージしても良いです。
それらを踏まえ筆者がキーワードを出すなら…
言葉を選ぶ、何と言うか慎重に考える、
言葉は武器である、言葉を発する前に一呼吸置く、
感情をそのまま口に出さない、良く考えて喋る、
多彩な知識を披露する、相手が欲している言葉を与える、
相手の意欲を言葉で掻き立てる、
言語スキルがある、会話の能力にずば抜けている…etc
ネガティブな感じに変換するのでしたら…
口先三寸、騙しのテクニック、二枚舌、
言葉で言いくるめる、口では敵わない…etc
というようなキーワードを出していくことが出来ます。
タロットを読む際に意識していただきたいのは、
『カードの部分を観て思い浮かべた単語をいろんな角度からイメージして発展させていくこと』です。
それが上達すると、タロットリーディングは自由自在も良いところです。
筆者も、
これからさらに腕を磨いていきたいと思います。
以下の記事では、
『Ⅵ. 恋人たち』象徴以外の読み方を
ストーリー仕立てで解説しております。
リーディングが一段と深くなりますので、
併せて読んで戴ければ嬉しいです。
まとめ:タロット「ラバーズ」を旧約聖書『創世記』から読む
恋人たちのカードは旧約聖書の「創世記」がモチーフになっています。
タロットカードでは、このカードは恋愛相談においてポジティブの代表格っぽいような雰囲気をしていますよね。
ですが、タロットには吉凶の概念というのはありませんので、
ポジティブにも、ネガティブにも読んでいくことが出来ます。
アダムとエバ…
2人の背景を知識として持っておくことで、
恋人たちのカードの理解がより深まり、リーディングの幅も広がっていきます。
本記事で書きましたように、
カードの部分を観て思い浮かべた単語を
いろんな角度からイメージして発展させていくことで、
ポジティブ、ネガティブ、と臨機応変に読むことができますので、
『恋人たちのカード=2人はハッピー』以外の読み方も沢山出来るようになります。
本気のタロット講座では、
タロットカードを『特別な占いの道具』としては考えません。
タロットも1枚の絵として考えていきます。
尚且つ、絵の全体を眺めるのではなく、
『絵の部分や単語を色々な角度から考え、情景をイメージし、言葉を広げながらカードを読んでいく。』
そのやり方を
これからも皆様に伝えていきたいと思っております。
是非、
今回の記事を恋人たちを読む際の参考にしていただければ幸いです。
本日も
最後までお読み戴き、
誠に有難うございました。
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